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第２４章　のぞまなかった救（すく）い手

　NIFTY-ServeのFSHIPでＬＭＳさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』（1964.5.30第2刷）とアーサー・ランサム全集第１２巻『シロクマ号となぞの鳥』（1999.6.7第19刷）を元に、次の比較一覧にまとめたものです。 　英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
　修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 4. 2 高橋誠
頁 変更 内容 英語表記
旧 新 頁 内容
394 395 [彼（かれ）/かれ]らの心からの 299
シロクマ号（ごう）の[墻頭横材（しょうとうよこざい）/クロストリーズ]で見張（みは）っている
ディックほどしあわせな気もちを[持（も）/も]ったとりこは
本能的（ほんのうてき）に[いっしょう/一生（いっしょう）]けんめい
今は[、/]老人（ろうじん）のふしくれだった
車道（くるまみち）を[行/い]くとりこ
395 396 本土（[ほんど/]）に[向（む）/む]かって航海（こうかい）
シロクマ号（ごう）の[墻頭横材（しょうとうよこざい）/クロストリーズ]の上にのって、[いごこち/居心地（いごこち）]のよくない
[帆柱（ほばしら）/マスト]のてっぺんのトラックには金色（[きんいろ/]）のペンキを
岩（いわ）ばかりの出州（です）のすぐ[向（む）/む]こうにとまっている 300
そのたまご収集家（しゆうしゆうか）の[方/ほう]は、
[時々/ときどき]双眼鏡（そうがんきよう）をつかって、シロクマ号（ごう）の[帆柱（ほばしら）/マスト]のてっぺんを
二回（かい）とも、[横材（よこざい）/クロストリーズ]にもどったとたん、
すわり心地（[/ごこち]）のよい
できれば[墻頭横材（しょうとうよこざい）/クロストリーズ]とデッキチェアを
持（も[ち/]）[/ち]場（ば）にがんばった。
396 397 時間（[じかん/]）はどんどんたって[行/い]く。
ミンチ海峡（かいきよう）を[よこ/横（よこ）]ぎって持（も[ち/]）[/ち]主（ぬし）に
ピクト・ハウス丘（おか）の間（あいだ）の、[/子どもたちが]北ロッキー山脈（さんみやく）と[子どもたちの/]名づけた高い尾根（おね）を見上げた時、[突然（とつぜん）/とつぜん]人[びと/々]がうごいて
十二人ばかりの[大人（おとな）/おとな]と若者（わかもの）が、
ところが、[彼（かれ）/かれ]らは、湾（わん）に[向（む）/む]かっておりてこ[ずに/ないで]、 302
こぶしで[横材（よこざい）/クロストリーズ]をがんと
顔（かお）が目に浮（う[か/]）[/か]んだ。
398 もう岸（きし）に[向（む）/む]かってボートを
397 湖上（こじよう）の島（しま）を注意（ちゆうい）[深（ぶか）/ぶか]く見て
尾根（おね）のてっぺんのさけ目に[向（む）/む]かって[、/]まがるところで、ゲール人（じん）たちが[た/立]ちどまって、
すぐに、息（いき）を切（[き/]）らした
頭（あたま）を左右（[さゆう/]）にふりながら、
息（いき）を切（[き/]）らしながらいって、 303
398 399 一枚（まい）はたまごをとったから[、/]わかるよ。」
光線（こうせん）の[向（む）/む]きがわるくってね。
ぼくたちどこへ[行/い]くんだい？」
「[/お]城（しろ）までつれていかれる
尾根（おね）の[向（む）/む]こう側（がわ）から、きょうもまた、風笛（ふうてき）の音（[ね/]）がきこえてきた。
[帆柱（ほばしら）/マスト]にはだれもいないぜ。
399 400 土牢（つちろう）をのぞいても[見/み]ないのにね。」
「[た/立]ちどまっちゃだめよ。」
後ろの谷（[たに/]）はそれっきり
胸壁（きようへき）のある[/塔（とう）が立っている]灰色（はいいろ）の家が 304
[いっしょう/一生（いっしょう）]けんめい走ってきた。
がんこおやじが、物置（ものお[/き]）[き/]のような
子どもたちをつかまえた[上/うえ]に、[今度（こんど）/こんど]は
400 401 子どもたちに追（お）いついた[/が、その]とたん、 Captain Flint panted up to them just in time to be husled through the door with the rest of the prisoners.
風笛（ふうてき）の音が[急（きゅう）/きゅう]にかすかに
[おも/重（おも）]いしんばり棒（ぼう）が、
[彼（かれ）/かれ]らは、ほんとうに
外（[そと/]）から答（こた）えがあった。
[註/注]（ちゆう）。
とりこがきいた名[前/まえ]は
この本では名[前/まえ]をかえておく 305
マクギンティという名[前/まえ]がえらばれた。
ノーフォーク[沼地方（ブロードズ）/湖沼地方（こしょうちほう）]の
拝借（はいしやく）したものである。）[/（改行）]
401 402 小屋（こや）の外（[そと/]）で、
さぞかし[、/]きみは
どろぼうの一（[いち/]）団（だん）よろしく。
その[上/うえ]、いつまで
まちがった谷（[たに/]）をのぼらせたの。 306
402 403 わたしの鼻（はな）、あ[ん/な]たのひじほど
この[次（つぎ）/つぎ]はころぶから。」
[彼（かれ）/かれ]らがあらわれたの
他人（たにん）の土地（[とち/]）をかけまわるくらい、
「どんな目に[会（あ）/あ]うかわからないな。」
403 404 あわてて子どもたちに[向（む）/む]かい、「地主（じぬし）の名[前/まえ]は[、/]なんていってた？」
「外（[そと/]）にいる人。
話したいといってると[伝（つた）/つた]えてくれ。」
とびらの外（[そと/]）では、[ひくい/低（ひく）い]がやがやいう声 307
「わしのいったことは一（[ひと/]）言（こと）も
「[だいじょうぶよ/大丈夫（だいじょうぶ）]。」
404 405 わしが[横材（よこざい）/クロストリーズ]にとまってる間（あいだ）、
[横材（よこざい）/クロストリーズ]はかどがとがって
わかれの[言葉（ことば）/ことば]を
マクギンティが[/お]城（しろ）の広間（ひろま）に
405 406 「もう[行/い]かなくちゃならない時間（[じかん/]）なんだ。
落後兵（らくごへい）さがしに[行/い]かなくてすむ。」 308
さぐるように[み/見]まわした。
406 407 「いい[気味（きみ）/きみ]だわ。」
「[オオ/大]ウミガラスの
「たのむから元気（[げんき/]）だしてよ、
あの子、[だいじょうぶ/大丈夫（だいじょうぶ）]よ。
（1）　トラック――[帆柱（ほばしら）/マスト]のてっぺんにある 訳注

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