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第23章 ふね博物学者はくぶつがくしや

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 4. 1 高橋誠
変更 内容 英語表記
内容
379 380 危険信号きけんしんごう[のくるのを見まもっ/をちもうけ]たが、 287 He watched for a dager signal,
かくしたボートのところまで[行/い]き、
[腰掛板こしかけいた/スオート]つゆにぬれて
[いっしょう/一生いっしょう]けんめいふせごうと
そよ風がふいて[、/]湖面こめん全体ぜんたいなみ[立/た]ててくれたら
ディックは、[いっしょう/一生いっしょう]けんめい、
ふね[/む]けられるまで、
[すば/は]やくみじかくこぐんだ。
380 381 ボートは岸辺きしべ[の/に沿って][なか/][ほど/ほど]まですすんでいた。 He was half way along the shore.
[もう、/]たとえ危険信号きけんしんごうを受けても、[/もう]ひきかえすには
早晩そうばん[、/]たまごをうばって[、/]鳥をうちころす 288
ディックが発見はつけんしなかった[方/ほう]
やっかいだな[、/]このなみ
きし[そ/沿]ってとんだ。
381 382 何キロ四方[しほう/]にもひびく
みずうみをこえたずっと[/む]こうに、
回転かいてんさせてから、しま[/む]かった。
しずかに、[す/手]ばやくきしからはなれると、しま[/む]こうはし
ボートの[ともの/]うし以外いがいは、 Nothing but reed tops, except over the stern of the boat.
ここまでくるあいだに人に見られ[ず/ていなくて] 289
オールを[そと/]にだして
そこがやわらかいこと[を発見はっけんした/に気がついた] and found soft bottom
[ふな/ふな]ばたをまたぎこえて、
382 383 [たに/]を見わたしただろうか?
こんなふうにふせて[たのじゃ/いては]
あみごしに[そと/]を見た。
から[みず/][ぎわ/ぎわ]まで
383 384 フィルム一[こま/こま]がむだになる。 290
カメラの中には五[こま/こま]しかない。
その[時/とき]石にあたって、
鳥がそれをききつけて[/む]きをえ、
せまいかくれがからは[/その姿すがたが]見えなくなった。おそろしい三分[かん/]
の鳥が水中[/すいちゅう]ふか
まっすぐ[/む]かっておよいでくる
ディックはそう表現ひようげんした)[、/。]
[みず/][ぎわ/ぎわ]からのところまで、
「それは、[ほんとうのとは||とても]いえるものじゃなかった。」
うたがいぶかそうにかくれがの方を[/む]いて、
384 385 鳥はディックに[/む]けてすわって 291
網目あみめあいだからカメラを[/む]けても、
何時間[なんじかん/]もただずっと
何時間[なんじかん/]何時間[なんじかん/]もだ。
何時間[なんじかん/]かがすぎったが、
一分[たりとも/だって]むだには
385 386 時間[じかん/]のたつのに
鳥が水から[上/あが]ってくる時のよちよちした四足よつあし[/ある]きの
鳥のはね[かぞ/かぞ]えられるほど
みどり[いろ/]に光るのや、
むらさきといってよいつやを[/も]っているのが
[時々/ときどき]およいでいる 292
水面すいめんかび[上/あ]がる瞬間しゆんかん
時間[じかん/]ほどたった時、
かび[上/あが]った時は、
すわっていた鳥がよたよた[みず/][ぎわ/ぎわ]まで
カメラに手をのばしたが[あ/]わなかった。
386 387 みずうみの方に[/む]いてについたので、
すこしも気づいていないのは[、/]たしかだった。
時間[じかん/]はどんどんたっていった。
一日に[/た]べられるさかなのりよう
サンドイッチを[/た]べることなど
サンドイッチもぜんぶは[/た]べなかった。
半分ほど[/た]べた時、
時間[じかん/]わっていた。 293
ふね博物学者はくぶつがくしや[、/]すっかり写真家しやしんか
フィルムは五[こま/こま][ぶん/]しかないから、一[こま/こま]だって
387 388 カメラを固定こていさせておく時間[じかん/]はながく
見えた景色けしき[よこ/よこ]ぎってぼやけたものが
網目あみめのまん中から[そと/]をのぞく
鳥がまた[/む]こうを[/む]くまで
望遠ぼうえんレンズ[/つ]きのカメラ 294
シャッター速度そくどを二十[ぶん/]の五秒にした。
388 389 もう一カメラが[ただ/]しい位置いち
つぎの[こま/こま]までフィルムをまわし、
本人[ほんにん/]は、まるで鳥に[/む]かってさけんで
389 390 ゆとりを[/も]って待つことが 295
そして今ゆめ[/み]ているのは、
もう一の方が[猟/漁]りょうに出ていて
またくるりとまわってみずうみの方を[/む]いた。「さかなとりに[行/い]きたいんだな。」
もう一の方がにつく時間[じかん/]になる
法外ほうがいなのぞみを[/も]った。
つばさの先端せんたんをつかってからだを[/も]ちあげると、
鳥はつれの方へ[およ/およ]いでいった。
[今度こんど/こんど]はたまごだけうつした。
390 391 水からはい[上/あが]る鳥を
もうあなたのばんですよって[、/]いってるんだ。 296
何時間[なんじかん/]もたった今、
この[たに/]にいるのは
391 392 シロクマごうまで[/も]かえらなくては
ディックは[/、]心配しんぱいそうに[、/][たに/]両側りようがわ尾根おね 297
みじかく[すば/は]やく、[ちから/]のかぎり
きしまであと半分[はんぶん/]のところで、
みずうみ下手しもてまでこいで[行/い]くためにボートの[/む]きをかえ、
もう一をさがしながら[、/]こいだ。
[め/]あての鳥が見えた。
392 393 [ふな/ふな]ばたを片手かたて
393 「おまえの[ちい/小]さなボートなら、
394 シロクマごうまで[/も]っていかなくては 298

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