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第8章 あのふねがまだいる!

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 3.14 高橋誠
変更 内容 英語表記
内容
127 128 [帆柱ほばしら/マスト]のそばに立って、 102
[ロウソク/ろうそく][火/ほのお]うごかすほどの風もないんだ。 candle flame
水車小屋すいしやごや[いけ/]のようだった。
のぼる朝日がなげかけるきらめく光の[すじ/すじ]が、
「かなり[/、]のぞみうすだよ。」
ディックは[あたら/あたら]しいことを思いついた。
もう一あの鳥を見にいっても[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]ですか?
128 129 すると、[今度こんど/こんど]はその連中れんちゆう収容しゆうようするために、
ほんのちょっとだが風の[気配けはい/けはい]がするんだ。
[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]いてくるよ。
よし、下へ[行/い]って、機関士を
「ロジャ! [エンジン/機関きかん]だよ!」と[/、]さけびながら、[おお/][いそ/いそ]ぎで階段かいだん 103
[かれ/かれ]らも、あとで[/た]りない分はねむれるよ。」と[/、]ひとりごとをいいながら、[昇降口しょうこうぐち/階段かいだん]をおりた。
水夫すいふたちがだなから[、/]ころがり出てきた。
129 130 [さが/さが]しに出ていくんだ。」
ロジャが[こま/こま]りきったかおで、
「タンクはほとんどからです[。/、]船長せんちよう ‘Tank’s nearly empty, Sir,’
[タイヤ/むすび]からとりのけられた。 Tyers were cast off the sails.
ジョンとナンシイは[巻揚機まきあげき/ウィンチ]うごかしていた。
ペギイが[帆柱ほばしら/マスト]のてっぺんにはたをあげると、
[タケ/竹]旗竿はたざおからだらりとたれた。
ふね垂直すいちよく上下[じょうげ/]しています、
という音が[エンジン/機関きかん]からきこえてきた。
ディックがをのり[出/だ]すと、 104
[エンジン/機関きかん]準備じゆんび[/お]わりました。」と、ロジャが甲板かんぱん[上/あが]ってきていった。
と、ジョンが大声[に/で]いった。
130 131 [かじ/かじ]をたのむ、ナンシイ。[かじ/かじ]中央ちゆうおう維持いじしてくれ。
[エンジン/機関きかん]の音がわった。
[ー/]ンスルがゆれながら[上/あが]っていき、
ステースルも定位置ていいちまで[上/あ]がって、メ[ー/]ンスルとおなじように、
と、機関室きかんしつ[昇降口しょうこうぐち/のハッチ]をあけたままにして
「いま、ひとりいるわよ。」と[/、]つけくわえた。
「一ばん[じゅう/じゅう]、わたしたちを
[かれ/かれ]らのほかにも、
ゆっくりと外海そとうみ[/む]かってすすんで[行/い]く時、
131 132 男は手をふって[こた/こた]えず、
じっと[かれ/かれ]らを見ていた。
「がんこおやじは[/、]ぴったりだわね。」 105
シロクマごうがしずかに[/も]ちあがった。
[険/検]たんけんかたちは、それっきりゲール人のことを
[帆柱ほばしら/マスト]のてっぺんの小さなはたが、
[ー/]ンスルが風をはらんだ。
[ー/]ンシートがうまくまらず、
ジブは船首せんしゆ[/まえ][出/だ]してあり、
ふねすすめているのは、やはり[エンジン/機関きかん]だった。
北西ほくせいの風が[出/だ]しそうね。」
どのくらいで[行/い]ける?」
132 133 来年らいねん[今頃いまごろ/いまごろ]だね。」
[かじ/かじ]をとりたい人は?
なぎの時だけしか[かじ/、かじ]をとらせてもらえないことに[/、]たびたび不平ふへいをいっていたからだ。
「しかし、[羅針儀らしんぎ/コンパス]なんか見てなくてかまわんよ。
[エンジン/機関きかん]はとめなくちゃならんだろうな。」
フリント船長せんちよう機関室きんかしつ[昇降口しょうこうぐち/のハッチ]のすぐ中側なかがわにかけてある
ガソリンタンクの注入ちゆうにゆう[ぐち/こう]のふたをはずし、
[エンジン/機関きかん]中立位置ちゆうりついちだ、 106
[エンジン/機関きかん]がとまった。
まだ[かじ/かじ]がきく程度ていどにはふねうごいていることをたしかめようと、[かじ/かじ]をほんのすこしうごかしてみた。
133 134 ほんとうに大オオハムかどうか[/、]まだわからないけど。」
あそこまで行くのに、長い時間[じかん/]がかかる。
朝ごはんは[/た]べた[方/ほう]がいいわね。」
134 135 「きみも小説しようせつ[か/]きだしたのかい?」
甲板かんぱんにのこってほとんどうごかないふね[かじ/かじ]をとっているドロシアのことを考えて、[昇降口しょうこうぐち/階段かいだん]をちらと見上げた。 107
紙切かみきれには[</「]パン、牛乳ぎゆうにゆう[>/」]としか書いてなかった。
あしたの朝ごはんは、ずっとおいしくな[ります/る]わ。」
「もう三日も[/ま][ま/]牛乳ぎゆうにゆうが切れてますから。」
食事しよくじをしに船室せんしつにおりるドロシアと[/か]わって、[かじ/かじ]をにぎった。
[かじ/かじ]をにぎるねうちが
だれも真剣しんけん[かじ/かじ]をとるとは
テロダクティルごう海上かいじよう[で/][/あ]うか
135 136 その瞬間しゆんかん[舵取かじと/かじと]りは真剣しんけん仕事しごとになっていた。
両手りようて[かじ/かじ]をにぎりながら、[一心いっしん/いっしん][羅針儀らしんぎ/コンパス]をにらみ、とおくのみさきをながめ、また[羅針儀らしんぎ/コンパス]をにらんでいた。
フリント船長せんちようが、[羅針儀らしんぎ/コンパス]をのぞきこんで[、/]いった。
真正面[つ/]しようめんが見えないよ。」
その風はのぞみどおりには[、つよ/つよ]まらなかった。 108
どんどん[よわ/よわ]まりつづけたかと思うと、
ディックは[羅針儀らしんぎ/コンパス]とおくのみさきだけしか
内陸ないりく丘陵きゆうりよう[が/を]背景はいけい[なって/]
ディックは大声[に/で]いった。
136 137 [/む]きがわって、今までと反対はんたい[なが/なが]れだしたにちがいない。」
「それだけのこと[だよ/さ]。」
船首せんしゆがたえまなくたてるさざなみ[み/][おろ/おろ]しながら、
ふねをおしもどすしおながれの[方/ほう]がはやい。」
ふね[で走/をつか]ってすすんでいるのに、
じりじり[あと/あと]もどりしているのがわかる、
いかりをおろした[方/ほう]がいいんじゃないかな?」
137 138 「うずの中の六時間[じかん/]ね。」 109
やがてわんへの入[り/]口も見えなくなった。
絶壁ぜつぺきのまわりにカモメ[がむらがりとんで/のれがとびかって]いるので、 cloud of gulls about the cliff
[り/]口のありかはわかった。
そのてっぺんにつくった住居じゆうきよの入[り/]口から、
望遠鏡ぼうえんきよう[/む]けた時には、
ロジャたちが[険/検]たんけんした谷間たにま
わんがある方の[たに/]は人が
138 139 [あと/あと]をつけられるまでは、
もう一[南に||ゆっくり]すすみだした。
もう一、風がつよまり、[/また]よわまった。 110
テロダクティルごう[上/乗]じょうせんして、
本土[ほんど/]へわたるのがあと一日おくれるとすれば、
140 [かれ/かれ]らは海にいる。
139 しおにのってのように北に[/む]かうのを、
風がないために[エンジン/機関きかん]機関士きかんしやく[た/立]つ、だいじなチャンスがやってきた[、/]ちょうどその時、
[果物くだもの/くだもの]のかんづめも、
全員ぜんいん甲板かんぱんでおひるを[/た]べた。
しかし、二時[ごろ/ごろ]になると、 111
だれもが[かじ/かじ]をにぎりたがった。
140 141 みなとまでずっと[/む]かい風になるんだ。
[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]だよ、スーザン。
今晩こんばん本土[ほんど/]へわたらんよ。
ヘッドみさきちかづいた時がおちや時間[じかん/]だった。
をぐるりとまわして、[あしづな/シート(4)]をたぐりこみ、風上かざかみ[/む]かった。
シロクマごうはまるで水車すいしや[/小屋ごや][いけ/]すすむように、
[ロジャが/]のこった一口分のお菓子かしはらの中にながしこもうと、[/ロジャが]だいじにとっておいた
[帆柱ほばしら/マスト]のてっぺんの小旗こばたが、
もう、しずかに水を切ってすすんで[はいず/いるのではなく]
142 シロクマごう実力じつりよく[見/み]せたというかんじだった。
141 桟橋さんばしにならぶ漁船ぎよせん[帆柱ほばしら/マスト][はやし/]が見えた。
みなとの入[り/]口のすぐそばまできていた。 112
ずんぐりした[帆柱ほばしら/マスト]操舵室そうだしつをそなえた
「テロダクティルごうより礼儀れいぎ[/ただ]しいわ。」
[あたら/あたら]しく掃除そうじしてもらうと、
ほとんどみなとの入[り/]口にはいっていた。
「ロジャ、[エンジン/機関きかん]うごかしてくれ。」
シロクマごう[エンジン/機関きかん]の音を[立/た]てながら
143 なわばしごをかけのぼって[墻頭横材しょうとうよこざい/クロストリーズ]まであがった。
142 操舵室そうだしつ[み/][おろ/おろ]して、うなずいて[見/み]せ、
あれの[方/ほう]がわしらよりずっと早く本土[ほんど/]につく。
ナンシイとジョンは前部甲板ぜんぶかんぱん[行/い]ってくれ。
[結局けつきよく/けっきょく]にあったのね。」 113
[エンジン/機関きかん]の音がとぎれたかと思うと、
ぎりぎりしかのこっていなかったな。」[と、/]フリント船長が、
144 もう、[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ][エンジン/機関きかん]をとめてくれ。」
143 [エンジン/機関きかん]がせきをして[、/]とまった。
シロクマごうは、[/む]きをかえて、
フリント船長せんちよう[かじ/かじ]をしばって固定こていしてから、
[だいじょうぶ/大丈夫だいじょうぶ]だ、ディック。
[ー/]ンスルには[タイヤがのせ/帆結ほむすびがかけ]られ、
手帳てちようを手に[/も]ってっていたが、[/む]こうにいるモーターヨットを見て、
「ジョンにこいでいってもらった[方/ほう]がいいよ。あまり時間[じかん/]をとらないようにな。
またがまんして[あ/]ってくれるように
144 145 [オオ/大]ウミガラスのことをききにいくのよ。」 114
(1) メ[ー/]ンシート――[/メンスル(]主帆しゅはん[/)]制御せいぎよする 訳注
[羅針儀らしんぎ/コンパス]目盛めもりの一つ[、/。]南東微東なんとうびとう[のこと/ともいう]
果実かじつ脂肪しぼう[を/と]つきまぜ、
[/(4) シート――制御せいぎょするためのつな。]

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