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第12章 チャンスを待(ま)つ

 NIFTY-ServeのFSHIPでLMSさんが発表された『シロクマ号となぞの鳥』(1964.5.30第2刷)とアーサー・ランサム全集第12巻『シロクマ号となぞの鳥』(1999.6.7第19刷)を元に、次の比較一覧にまとめたものです。  英語版への参照にはPuffin BooksのGreat Northern?, impression of 1973を使いました。
 修正の表記については、真鵺道によりました。
2001. 3.12 高橋誠
頁 変更 内容 英語表記
旧 新 頁 内容
189 190 ロジャが[エンジン/機関(きかん)]を[ふ/動(うご)]かし、 145
人[びと/々]がいそがしく動(うご)きだす
いそいで船首(せんしゆ)へ[行/い]って、[巻揚機(まきあげき)/ウィンチ]のそばに待機(たいき)し、
「[向(む)/む]こうも出航(しゆつこう)するわ。」
のぞみがないんだ[。/]……ぼく[ら/たち]がどこへ[行/い]くかを見て、
ブイまで[行/い]くと、潮(しお)におしもどされないように、
190 191 [時/とき]どき一、二回(かい)こぎながら、
フリント船長(せんちよう)が船尾(せんび)へ[行/い]って、[舵(かじ)/かじ]をにぎるのが見えた。
小さな[エンジン/機関(きかん)]の音が変(か)わって、
どんどん[、/]ブイに近(ちか)づいてきた。 146
いつもとちがうことがおこっている[と/ことを]、人にさとられるような[ところ/調子(ちょうし)]は
ジョンは、ボートを[、/]シロクマ号(ごう)の船首(せんしゆ)に
綱(つな)がしっかりと結(むす)びつけられ、[エンジン/機関(きかん)]がとまった。
[昇降口(しょうこうぐち)/階段(かいだん)]をあがってきて、[向(む)/む]こうのテロダクティル号(ごう)を
「あっちも、[エンジン/機関(きかん)]をとめたぜ。」
「[仕方(しかた)/しかた]がないよ。
191 192 今までの事件の中で[、/]いちばんすてきよ。
[オオ/大]ウミガラスとウミガラス!
「十五キロくらいひきはなさなくちゃだめだ[ね、/な。]」
「霧(きり)はだめよ。役(やく)に[た/立]たないわ。」
わたしが湾(わん)のまん[まえ/前]まで船(ふね)を[持(も)/も]ってったから、 147
夜がとても[明/あ]かるいんだ。
192 193 動物(どうぶつ)のえさを心配(しんぱい)した[方/ほう]がいいわ。
ペギイとふたりで[行/い]ってくるわ。」
ボートにのりこんでこぎ去(さ)って[行/い]き、
「ダクティルさんもはらがへってる[/んだ]よ。」
193 194 ボートと[同(おな)/おな]じ石段(いしだん)につながれた。
水夫(すいふ)は階段(かいだん)をのぼって[行/い]き、
だれかを待(ま)つように[船(ふね)つなぎ柱(ばしら)/ボラード(1)]の上に
ぴょんと[た/立]ちあがりながら[、/]さけんだ。 148
なんだって口([くち/])[走(ばし)/ばし]っちゃうんだから。
ふたりにむかって道を[よこ/横(よこ)]ぎっていった。
「おどろき、[モモの木/もものき]!
194 195 おしゃべりしたくてし[よ/ょ]うがないんだから。
バスケットばかりか[今度(こんど)/、こんど]はパンまで
三人いっしょに埠頭(ふとう)を[よこ/横(よこ)]ぎって石段(いしだん)をおりてくるとちゅう、水夫(すいふ)が[あたら/新(あたら)]しくできた友人(ゆうじん)
一([ひと/])言(こと)も口をきかなかった。
ひじょうにきびしく[と/問(と)]いつめた。 149
195 196 どこへ[行/い]くんですか?』ってきいてきたから、持(も[ち/])[/ち]主(ぬし)にかえしに
「うん[。/、]なかなかいい。」
「だから、持(も[ち/])[/ち]主(ぬし)はどこにいますか
海でわたしたちに[あ/会(あ)]ったことを、
数字(すうじ)ばっかり[か/書]いてあるから、
「ぼくもいっしょに[行/い]けばよかった。」
「おまえがいったっておなじことだった[よ/さ]。」
196 197 彼(かれ)がのぞみを[持(も)/も]てるのは、
[向(む)/む]こうは[看/監]視(かんし)してるからね。
「ボタンインコの[方/ほう]に[に/似(に)]てるよ。」 150
「これだけはなれてても、あの男にきこえる[な/]。」
ジョンは[墻頭横材(しょうとうよこざい)/クロストリーズ]までのぼっていって、
197 198 だれかがそっと船首(せんしゆ)の[部屋(へや)/へや]までいって、
シロクマ号(ごう)を[看/監]視(かんし)していた。
「[だいじょうぶ/大丈夫(だいじょうぶ)]だよ。」
「[看/監]視(かんし)するのをやめたんだと思う?」
こっちが動(うご)き[出/だ]したら、
人にきかせるともなく[、/]いった。
「九時まぎわが満(み[ち/])[/ち]潮(しお)なんだ。
もう、みんなねた[方/ほう]がいいぞ。 151
198 199 だれも、そんなにはやく床(とこ)につきたくなかった[。そこで/ので、]それから三十分かそこら、
だれかが[昇降口(しょうこうぐち)/ハッチ]の階段(かいだん)をあがっていっては、
真夜中(まよなか)に出航(しゆつこう)する時[、/]あまりはたらけない
と、ドロシアが小声[に/で]いって、
きみたちは、みんな[ねどこ/寝(ね)だな]にはいれ。時間([じかん/])になったら、
きみの[め/目]ざましをかしてくれ。」
199 200 ディックは[体(からだ)/からだ]を[うご/動(うご)]かした。
「ランプがなくても[ねどこ/寝(ね)だな]にはいれるだろ。」
「一時間([じかん/])ほど前に消(け)したんだよ。 152
200 201 あけたままの[昇降口(しょうこうぐち)/ハッチ]と、
「そうとも。[ねどこ/寝(ね)だな]にころがりこんで、
旧版にのみ、章末にカモメらしい鳥のイラストがあります。全集版第26章末(441頁)やPuffin p.152にあるのと同じものです。
[/(1) ポラード──船(ふね)のもやい綱(づな)をむすびつける、甲板(かんぱん)や岸壁(がんぺき)にある短(みじか)い柱(はしら)。] 訳注

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