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私的 児童文学作家事典〔海外編〕ラ行

2014年12月16日 鈴木朝子

ライヴリィ,ペネロピ Lively, Penelope(1933~  )
 イギリスの作家。エジプトのカイロ生まれ。12歳まで家庭教師につきながらエジプトで過ごす。帰国後オックスフォード大学で近代史を学ぶ。1957年に結婚。1970年から子ども向けの作品を発表し始め、17世紀の魔術師の幽霊がポルターガイストになって起こす騒動に巻き込まれる少年のユーモアあふれる物語『トーマス・ケンプの幽霊』(1973)で、カーネギー賞を受賞。歴史とのかかわりを通して生きることの意味を探る作品を描いている。1977年からは大人向けの小説も執筆し、エジプトを舞台にした自分の生涯と歴史を語る女性の物語『ムーンタイガー』(1987)でブッカー賞を受賞。
ライトソン,パトリシア Wrightson, Patricia(1921~2010)
 オーストラリアの児童文学作家。ニュー・サウス・ウェールズ州リズモア生まれ。セント・キャサリン・カレッジを卒業。22歳で結婚、のち離婚。病院の事務や教育雑誌の編集に携わる。自分の子どもたちに聞かせることをきっかけに作品の執筆を始め、1955年に処女作を出版。知恵遅れの少年の「現実」と彼を守ろうとする友人たちの奮闘を描く『ぼくはレース場の持主だ!』(1968)で、国際的にも注目される。1972年からは原住民の伝説の精が登場する物語を書き始め、オーストラリアならではのファンタジーを確立する。荒ぶる岩の精を扱った『星に叫ぶ岩ナルガン』(1973)と、<ウィラン・サーガ>の1作目『氷の覇者』(1977)はオーストラリア児童文学賞を受賞。老婦人が地霊小人と戦う『ミセス・タッカーと小人ニムビン』(1983)では、オーストラリア児童文学賞とともにボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。1986年には国際アンデルセン大賞を受賞。
ラング,アンドルーアンドリュー Lang, Andrew(1844~1912)
 イギリスの作家・詩人・民俗学者。スコットランドのセルカーク生まれ。セント・アンドリューズ大学とオックスフォード大学を卒業。1875年ロンドンに出て、新聞社に勤めてジャーナリストとして活動するかたわら、詩や物語の創作、古典や民話の翻訳・再話、歴史研究などを行い、多くの著作を発表。子どもの頃から民話に親しみ、民話は神話の名残ではなく民話こそが源であるという説を提唱。イギリス民俗学会の設立にも尽力。子ども向けの読み物としては、『そらいろの童話集』(1889)に始まる、世界各地の民話や創作を含めて再話した一連の色の名を冠した物語集のほか、『フェアニリーの黄金』(1888)や『りこうすぎた王子』(1893)などの創作ファンタジーの作品がある。
ラングル,マドレインレングル,マデレイン L’Engle, Madeleine(1918~2007)
 アメリカの作家。ニューヨーク生まれ。スミス・カレッジとコロンビア大学を卒業。作家を志して劇団の脚本部に所属。1946年に劇団の俳優と結婚。教員、図書館員、雑貨店の経営なども経験。ヤングアダルト向けの作品では、芸術活動にかかわる家族の中の若者の姿を描き、<オースティンズ一家>の連作や、自作の小説『小雨』(1945)の前半を書き直した困難な状況下で成長していく少女の物語『光と影の序曲』(1968)などがある。愛の大切さを描いたSF冒険物語<時間と空間の冒険>三部作では、1作目『惑星カマゾツ』(1962)でニューベリー賞を、3作目『時間をさかのぼって』(1978)で全米図書賞を受賞。
ランサム,アーサー Ransome, Arthur(1884~1967)
 イギリスの作家。リーズ生まれ。子どもの頃から北部の湖水地方などで帆走や釣りに親しむ。13歳で父親を失い、ラグビー校を出てヨークシャー・カレッジに進むがまもなく退学し、ロンドンの出版社で働きながら文芸評論などを執筆。1909年に結婚、のちに離婚。ロシアの民話に興味を寄せ、再話『ピーターおじいさんの昔話』(1916)を出版。ロシア革命時は新聞の特派員としてロシアで活動し、レーニン、トロツキーらとも接する。帰国後ロシアで知りあった女性と再婚し、物語の執筆に専念。子どもたちが夏休みに帆走やキャンプ、海戦ごっこなどを楽しむ『ツバメ号とアマゾン号』(1930)は、人物の性格や物事の細部までがしっかり書き込まれ、日常的な生活の中での冒険を実に楽しく生き生きと描いた名作である。舞台や設定を少しずつ変えてそれぞれに味のある続編を書き、金鉱探しをする6作目の『ツバメ号の伝書バト』(1936)で第1回カーネギー賞を受賞。

 詳細な著作リストについてはアーサー・ランサム著作 発行日一覧も参照のこと。

リオーダン(ライオダン),リック Riordan, Rick(1964~  )
 アメリカの作家。テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を学ぶ。大人向けのミステリの作家として活動を始め、『ビッグ・レッド・テキーラ』でシェイマス賞を、『ホンキートンク・ガール』でエドガー賞最優秀ペーパーバック賞を受賞。ヤングアダルト向けのファンタジー作品も手がけ、現代アメリカを舞台にした<パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々>シリーズは、古代ギリシャの神々と人間の間に生まれた少年が軽いノリながら世界の存亡に関わるというスピーディーな冒険物語で、映画化もされた。
リダ Lida(1899~1955)
 フランスの絵本作家。チェコスロバキア(当時)のプラハ生まれ。恵まれない子どもたちの教育に携わるほか、チェコの作家のグループに加わり絵本を製作(文章担当)。作品に、夫のペール・カストール(本名ポール・フォシェ)の編集した絵本のシリーズ<ペール・カストールの画帖>の中で、画家フェドール・ロジャンコフスキーと組んで動物の生態をわかりやすく物語にした『りすのパナシ』(1934)『のうさぎのフルー』(1935)『かわせみのマルタン』(1938)などがある。
リヒター,ハンス・ペーター Richter, Hans Peter(1925~1993)
 ドイツの児童文学作家。ケルン生まれ。第二次大戦時は10代で軍隊に入る。戦後社会学と心理学を学ぶ。社会心理学者としての研究のかたわら、自分の子どもに語ることから作品を書き始め、幼年向けの物語や聖者伝説などを出版。第二次大戦に向かうドイツでの当事者としての体験から、ユダヤ人が次第に迫害されて行く様を加害の立場にもなったことを含めて淡々と客観的な筆致で描き出して鮮烈な印象を残す『あのころはフリードリヒがいた』(1961)、続編としてドイツの少年たちの当時の日常や少年団・軍隊での生活をありのままに綴った『ぼくたちもそこにいた』(1962)『若い兵士のとき』(1967)などの作品がある。テーマごとのアンソロジーの編集も手がける。
  • 『あのころはフリードリヒがいた』 上田真而子訳 岩波少年文庫 1977
  • 『ぼくたちもそこにいた』 上田真而子訳 岩波少年文庫 1995
  • 『若い兵士のとき』 上田真而子訳 岩波少年文庫 1995
リーフ,マンロー Leaf, Munro(1905~1976)
 アメリカの児童文学作家・絵本作家。ボルチモア生まれ。メリーランド大学からハーバード大学に進み、ハーバードの大学院で英文学を学ぶ。修士号取得後、予備校の教師を経て、ニューヨークの出版社に編集者として勤める。文を担当したちょっと変わった闘牛の物語の絵本『はなのすきなうし』(1936)は、ほのぼのとした味わいで古典として受け入れられている。自ら子どもの落書きのような愉快な絵をつけた作品も製作し、安全教育のための『おっとあぶない』(1938)、民主主義を教える『みんなの世界』(1939)などは、子どもたちに広く親しまれている。
  • 『おっとあぶない』 渡辺茂男訳 学習研究社 1968 → フェリシモ 2003
  • 『けんこうだいいち』 渡辺茂男訳 学習研究社 1969 → フェリシモ 2003
  • 『みてるよみてる』 渡辺茂男訳 学習研究社 1969 → ブッキング 2007
  • 『サムくんとかいぶつ』 渡辺茂男訳 学習研究社 1968
  • 『おぎょうぎどうするなーぜ』 渡辺茂男訳 フェリシモ 2004
  • 『みんなの世界』 光吉夏弥訳 岩波書店 1953
  • 『はなのすきなうし』(絵本) 光吉夏弥訳 岩波書店 1954 ロバート・ローソン絵
  • 『ヌードル』(絵本) 福本友美子訳 岩波書店 2003 ルドウィッヒ・ベーメルマンス絵
  • 『おかのうえのギリス』(絵本) こみやゆう訳 岩波書店 2010 ロバート・ローソン絵
リュートゲン,クルト Lütgen, Kurt(1911~1992)
 ドイツの作家。ポンメルン地方グリーツィヒ生まれ。ハレ大学で哲学と歴史を学ぶ。本の取次ぎや出版関係の仕事を経て、詩や小説の執筆を始める。第二次大戦後からは子ども向けの伝記や史実に基づいたノンフィクション風の骨太で迫力のある冒険物語などを手がける。氷に閉じ込められた船団救助の苦闘を別の二つのエピソードとともに訥々と描いた『オオカミに冬なし』(1955)と、航路の開拓を目指す人々のドラマ『謎の北西航路』(1966)は、ともにドイツ児童図書賞を受賞。他の作品に、『南海の航海王』(1950)、『白いコンドル』(1952)などがある。
  • 『オオカミに冬なし』 中野重治訳 岩波書店 1964
  • 『謎の北西航路』 関楠生訳 福音館書店 1971
  • 『氷島のロビンソン』 関楠生訳 学習研究社 1970
  • 『南海の航海王』 関楠生訳 学習研究社 1971
  • 『白いコンドル』 関楠生訳 学習研究社 1972
リリウス,イルメリン・サンドマン Lilius, Irmelin Sandman(1936~  )
 フィンランドの児童文学作家。ヘルシンキ生まれ。19世紀後半の架空の町ツーラバルを舞台にして<太陽の夫人>三部作などの物語を書き継ぐ。一人の少年がトロールや森の精と出会いながら国を作っていく『新しい地を求めて』(1972)に始まる<トッレ王物語>三部作は、ツーラバルにつながっていく、北欧伝説をもとにした不思議な雰囲気にあふれた物語である。アストリッド・リンドグレーン賞を受賞。
  • 『ムッドレのくびかざり』 福田貴訳 学習研究社 1967 / 木村由利子訳 フェリシモ 2003
  • <トッレ王物語>山口卓文訳 福武書店
    1. 『新しい地を求めて』1988
    2. 『トッレ南へ』1989
    3. 『白鳥』1989
  • <太陽の夫人> 山口卓文訳 福武書店
    1. 『金の冠通り』1990
    2. 『錬金術師の館』1990
リンクレイター(リンクレーター),エリック Linklater, Eric(1899~1974)
 イギリスの作家。オークニー諸島生まれ。アバディーン大学ではじめ医学、のちに英語学を学び、卒業後第一次大戦に従軍。1920年代はインドで「タイムズ・オブ・インディア」紙の副編集長を務める。第二次大戦時は工兵隊や陸軍省で軍務に就く。のちアバディーン大学学長となる。小説・詩・戯曲・伝記・歴史書など多くの著作を発表し、「リテラリー・ライオン」と呼ばれる。自分の娘たちへ語った話から子ども向けの作品も書き、カーネギー賞を受賞した奇妙なことが次々と起こる『変身動物園』(1944)、海中の海賊の陰謀をやっつける楽しい冒険物語『緑の海の海賊たち』(1949)は、人物描写に優れた想像力とユーモアあふれるナンセンス・ファンタジーである。
  • 『月にふく風』 神宮輝夫訳 講談社 1965 →『変身動物園』晶文社 1992
  • 『緑の海の海賊たち』 神宮輝夫訳 新日本出版社 1967
リンドグレーン,アストリッド Lindgren, Astrid(1907~2002)
 スウェーデンの児童文学作家。南西部スモーランド地方のヴィンメルビュー生まれ。小学校教師や事務員を務めながら、短編を新聞などに寄稿。娘に語ったお話から生まれた、「世界一つよい女の子」が大活躍する『長くつ下のピッピ』(1945)は、奔放過ぎると批判も受けたが子どもの心を素直に表したものとして広く受け入れられる。現実的な物語でも、『名探偵カッレくん』(1946)では事件のスリルと子どもたちの友情や遊びを、『やかまし村の子どもたち』(1947)では小さな村のほのぼのとした素朴な日常を、ともに生き生きと描き出している。他に、民話風のファンタジー『ミオよ わたしのミオ』(1954)、幼年向けの物語『ちいさいロッタちゃん』(1956)、絵本など様々な作品がある。『親指こぞうニルス・カールソン』(1949)でニルス・ホルゲルソン賞を、1956年にはスウェーデン国家文学賞を、『さすらいの孤児ラスムス』(1956)で1958年国際アンデルセン大賞を受賞。
  • <リンドグレーン作品集> 岩波書店
    1. 『長くつ下のピッピ』 大塚勇三訳 1964 / ニュー・エディション 菱木晃子訳 2007 /『おちゃめなピッピ』 山口四郎訳 講談社 1963
    2. 『ピッピ船にのる』 大塚勇三訳 1965
    3. 『ピッピ南の島へ』 大塚勇三訳 1965
    4. 『やかまし村の子どもたち』 大塚勇三訳 1965
    5. 『やかまし村の春・夏・秋・冬』 大塚勇三訳 1965
    6. 『やかまし村はいつもにぎやか』 大塚勇三訳 1965
    7. 『やねの上のカールソン』 大塚勇三訳 1965
    8. 『名探偵カッレくん』 尾崎義訳 1965
    9. 『カッレくんの冒険』 尾崎義訳 1965
    10. 『名探偵カッレとスパイ団』 尾崎義訳 1965
    11. 『さすらいの孤児ラスムス』 尾崎義訳 1965
    12. 『ラスムスくん英雄になる』 尾崎義訳 1965
    13. (別巻1)『ミオよ わたしのミオ』 大塚勇三訳 1967 /『白馬の王子ミオ』 山室静訳 講談社 1958
    14. (別巻2)『小さいきょうだい』 大塚勇三訳 1969
    15. (別巻3)『わたしたちの島で』 尾崎義訳 1970
    16. (別巻4)『親指こぞうニルス・カールソン』 大塚勇三訳 1974
    17. (別巻5)『やねの上のカールソンとびまわる』 大塚勇三訳 1975
    18. (別巻6)『はるかな国の兄弟』 大塚勇三訳 1976
    19. (別巻7)『山賊のむすめローニャ』 大塚勇三訳 1982
    20. 『おもしろ荘の子どもたち』 石井登志子訳 1987 /『いたずらっ子マディケン』 山室静訳 偕成社 1966
    21. 『川のほとりのおもしろ荘』 石井登志子訳 1988
    22. 『やねの上のカールソンだいかつやく』 石井登志子訳 2007
    23. 『カイサとおばあちゃん』 石井登志子訳 2008
  • <エーミール物語> → <いたずらっ子エーミール> 講談社
    1. 『エーミールと大どろぼう』 尾崎義訳 1972
    2. 『エーミールとねずみとり』 尾崎義訳 1972
    3. 『エーミールと60ぴきのざりがに』 小野寺百合子訳 1972
  • 『エーミルと小さなイーダ』 さんぺいけいこ訳 岩波書店 1994
  • 『エーミルのいたずら325番』 さんぺいけいこ訳 岩波書店 1994
  • 『エーミルのクリスマス・パーティー』 さんぺいけいこ訳 岩波書店 1994
  • 『エーミルはいたずらっ子』 石井登志子訳 岩波少年文庫 2012
  • 『エーミルとクリスマスのごちそう』 石井登志子訳 岩波少年文庫 2012
  • 『エーミルの大すきな友だち』 石井登志子訳 岩波少年文庫 2012
  • 『ちいさいロッタちゃん』 山室静訳 偕成社 1980 ←『さわぎや通りの子どもたち』講談社 1969
  • 『ロッタちゃんのひっこし』 山室静訳 偕成社 1966
  • 『やかましむらのこどもの日』 山内清子訳 偕成社 1983
  • 『ペーテルとペトラ』 やまむろしずか文 旺文社 1971
     /『ペーテルとペトラ』(絵本) 大塚勇三訳 岩波書店 2007 クリスティーナ・ディーグマン絵
  • 『おにんぎょうのミラベル』 山室静訳 文研出版 1973
  • 『おもしろ荘のリサベット』 石井登志子訳 岩波書店 1992
  • 『クリスマスをまつリサベット』 石井登志子訳 岩波書店 1994
  • 『雪の森のリサベット』 石井登志子訳 徳間書店 2003
  • 『ブリット‐マリはただいま幸せ』 石井登志子訳 徳間書店 2003
  • 『サクランボたちの幸せの丘』 石井登志子訳 徳間書店 2007
  • 『やかまし村のクリスマス』(絵本) おざきよし訳 ポプラ社 1967 イロン・ヴィクランド絵
  • 『やかまし村の春』(絵本) すずきてつろう訳 ポプラ社 1967 イロン・ヴィクランド絵
  • 『きつねとトムテ』(絵本) やまむろしずか訳 ポプラ社 1967 ハラルド・ビーベルイ絵
  • 『ロッタちゃんとじてんしゃ』(絵本) 山室静訳 偕成社 1976 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ロッタちゃんとクリスマスツリー』(絵本) 山室静訳 偕成社 1979 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ』(絵本) 山内清子訳 偕成社 1977 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ふしぎなお人形ミラベル』(絵本) 武井典子訳 偕成社 2005 ピア・リンデンバウム絵
  • 『わたしもがっこうへいきたいな』(絵本) いしいみつる訳 ぬぷん児童図書出版 1982 イロン・ヴィークランド絵
     /『わたしもがっこうにいきたいな』(絵本) 石井登志子訳 徳間書店 2011 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ぼくのあかちゃん』(絵本) いしいみつる訳 ぬぷん児童図書出版 1982 イロン・ヴィークランド絵
  • 『マディケンとリサベット』(絵本) 石井登志子訳 篠崎書林 1986 イロン・ヴィークランド絵
  • 『赤い目のドラゴン』(絵本) ヤンソン由美子訳 岩波書店 1986 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ぼくねむくないよ』(絵本) ヤンソン由美子訳 岩波書店 1990 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ロッタのひみつのおくりもの』(絵本) 石井登志子訳 岩波書店 1991 イロン・ヴィークランド絵
  • 『ゆうれいフェルピンの話』(絵本) 石井登志子訳 岩波書店 1993 イロン・ヴィークランド絵
  • 『こうしはそりにのって』(絵本) 今井冬美訳 金の星社 1997 マーリット・テーンクヴィスト絵
  • 『おうしのアダムがおこりだすと』(絵本) 今井冬美訳 金の星社 1997 マーリット・テーンクヴィスト絵
  • 『夕あかりの国』(絵本) 石井登志子訳 徳間書店 1999 マリット・テルンクヴィスト絵
  • 『よろこびの木』(絵本) 石井登志子訳 徳間書店 2001 スヴェン・オットー・S絵
  • 『赤い鳥の国へ』(絵本) 石井登志子訳 徳間書店 2005 マリット・テルンクヴィスト絵
  • 『こんにちは、長くつ下のピッピ』(絵本) いしいとしこ訳 徳間書店 2004 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵
  • 『ピッピ、南の島で大かつやく』(絵本) いしいとしこ訳 徳間書店 2006 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵
  • 『ピッピ、公園でわるものたいじ』(絵本) いしいとしこ訳 徳間書店 2009 イングリッド・ヴァン・ニイマン絵
  • 『ぼくもおにいちゃんになりたいな』(絵本) 石井登志子訳 徳間書店 2011 イロン・ヴィークランド絵
  • 『馬小屋のクリスマス』(絵本) うらたあつこ訳 『馬小屋のクリスマス』出版プロジェクト 2006 ラーシュ・クリンティング絵
  • 『みまわりこびと』(絵本) ふしみみさを訳 講談社 2014 キティ・クローザー絵

ルイス,セシル・デイ Lewis, Cecil Day(1904~1972)
 イギリスの作家・詩人。アイルランド生まれ。オックスフォード大学を卒業。各地の学校で教師を務めたのち、1935年からは文筆業に専念。社会問題への不満をテーマに詩を書き、左翼詩人・反ファシスト詩人などと言われる。ニコラス・ブレイク名義で『野獣死すべし』(1938)などの多くのミステリー小説も執筆。子ども向けの物語に、フランス映画から着想した、下町の少年たちの行動や性格をありのままに生き生きと描いた探偵物語『オタバリの少年探偵たち』(1948)がある。詩の入門書・解説書も著し、子ども向けには『詩を読む若き人々のために』(1944)という著作もある。1951年オックスフォード大学の詩学教授に選出され、1968年に桂冠詩人となる。
  • 『オタバリの少年探偵たち』 瀬田貞二訳 岩波少年文庫 1957
ルイス(リュイス),ヒルダ Lewis, Hilda(1896~1974)
 イギリスの作家。ロンドン生まれ。主にイギリスの王家や貴族の陰謀を描いた波瀾万丈な大人向けの歴史小説を執筆。子ども向けの作品では、不思議な古い店で見つけた魔法の船で世界各地やいろいろな時代へ飛んで行って様々な冒険をするファンタジー『とぶ船』(1939)があり、豊かな空想力と巧みな性格描写にささえられた味わい深い物語となっている。他に3冊の歴史物語がある。
ルイス,C.S. Lewis, Clive Staples(1898~1963)
 イギリスの作家・文学者。アイルランドのベルファスト生まれ。子どもの頃は兄と物語を作って遊ぶ。オックスフォード大学で古典を学び、第一次大戦に従軍後、大学へ戻る。オックスフォード大学で教えたのち、ケンブリッジ大学で英文学の教授を務める。14歳で無心論者となるが、30歳前にキリスト教信仰に復帰。『ライオンと魔女』(1950)に始まる、一つの世界の誕生から滅亡までを描いた一連のファンタジー<ナルニア国ものがたり>は、キリスト教への寓意はあるものの、物語として豊かな空想力で多彩なキャラクターが生き生きと動き回る世界を色鮮やかに描き出した名作となっている。『さいごの戦い』(1956)はカーネギー賞を受賞した。シリーズは映画化もされている。他に、『沈黙の惑星を離れて』(1938)に始まる<神学的SF>3部作、エッセイ集『別世界にて』(1966)、自伝『喜びのおとずれ』(1955)のほか、多くのキリスト教関係の著作がある。晩年近くに癌を病むアメリカ女性と結婚。
  • <ナルニア国ものがたり> 瀬田貞二訳 岩波書店
    1. 『ライオンと魔女』1966 /『魔女とライオンと子どもたち』 前田三恵子訳 あかね書房 1966
    2. 『カスピアン王子のつのぶえ』1966
    3. 『朝びらき丸 東の海へ』1966
    4. 『銀のいす』1966
    5. 『馬と少年』1966
    6. 『魔術師のおい』1966
    7. 『さいごの戦い』1966
  • 『喜びのおとずれ』(自伝) 早乙女忠,中村邦生訳 冨山房百科文庫 1977 → ちくま文庫 2005
ル=グウィンル=グィン),アーシュラ・K. Le Guin, Ursula Kroeber(1929~  )
 アメリカの作家。カリフォルニア州バークレーに、人類学者アルフレッドと作家シオドーラ・クローバーを両親として生まれる。コロンビア大学でルネサンス期の文学を学び、パリ留学中に知り合った男性と結婚。共通の世界を背景とした一連のSF作品を執筆し、『闇の左手』(1969)と『所有せざる人々』(1974)はともにヒューゴー賞とネビュラ賞を受賞。自己や死という問題を織りこんだ<ゲド戦記>は読みごたえのある優れた本格的なファンタジーで、第1作『影との戦い』(1968)はボストングローブ・ホーンブック賞を、第3作『さいはての島へ』(1972)は全米図書賞を受賞。虐待・差別の問題やフェミニズムやの視点を取り入れた第4作『帰還』(1990)も話題となった。社会・思想・性の問題を含む多様な作品を書き続け、近代の架空の中欧の国を舞台にした『マラフレナ』(1979)、翼の生えたネコたちの心暖まる小品『空飛び猫』(1988)、エッセイ集『夜の言葉』(1979)などの著作がある。
  • <ゲド戦記> 清水真砂子訳 岩波書店 → 岩波少年文庫
    • 1 『影との戦い』1976 → 1 2009
    • 2 『こわれた腕環』1976 → 2 2009
    • 3 『さいはての島へ』1977 → 3 2009
    • 最後の書 『帰還』1993 → 4 2009
    • 5 『アースシーの風』2003 → 6 2009
    • 『ゲド戦記外伝』2004 → 5 『ドラゴンフライ』2009
  • <西のはての年代記> 谷垣暁美訳 河出書房新社
    1. 『ギフト』2006
    2. 『ヴォイス』2007
    3. 『パワー』2008
  • 『空飛び猫』 村上春樹訳 講談社 1993
  • 『帰ってきた空飛び猫』 村上春樹訳 講談社 1993
  • 『素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち』 村上春樹訳 講談社 1997
  • 『空を駆けるジェーン』 村上春樹訳 講談社 2001
  • 『どこからも彼方にある国』 中村浩美訳 あかね書房 2011
  • 『いちばん美しいクモの巣』(絵本) 長田弘訳 みすず書房 2001 ジェイムズ・ブランスマン絵
ルナール,ジュール Renard, Jules(1864~1910)
 フランスの作家。マイエンヌ県シャロン生まれ。中部フランスのニエーヴル県の村シトリーで自然に親しみながら少年時代を過ごす。パリのシャルルマーニュ高等学校を卒業後、新聞や雑誌に詩や小説を発表。軍務に就いたのち、鉄道会社や石炭会社などに勤める。1888年に結婚。髪の毛が赤い少年が実の母親からひどく扱われながらも成長していく物語『にんじん』(1894)で広く認められ、自ら劇化して上演され映画化もされた。社会主義に関心を寄せて農村問題に取組み、シトリー村の村長も務める。他に、自然観察の短文集『博物誌』(1896)のほか、戯曲や死後刊行された日記などの著作がある。

レイナー,ウィリアム Rayner, William(1929~  )
 イギリスの作家。中部イングランドのバーンスレイ生まれ。オックスフォード大学を卒業。ローデシア(当時)で5年間過ごしたのち帰国し、大人向けの小説の作家として活動。ヤングアダルト向けの作品としては、「狩人ハーン」という精が出て来るイギリスの不思議な古い伝説と現代の鹿狩りとがからむ中での若者たちの愛の強さを描いたファンタジー『スタッグ・ボーイ』(1972)がある。
  • 『スタッグ・ボーイ』 小野章訳 評論社 1977

ローズ,アン Rose, Anne
 アメリカの作家。ベルギーのアントワープ生まれ。第二次大戦時にアメリカへ移住。コロンビア大学を卒業。結婚して子育てをしながら、美術関係の仕事や絵本の創作を手がける。自らの体験をもとにした日記体の物語『エルクの日記』(1977)は、一人のユダヤ人の少女が故郷のベルギーで経験し、移住先のアメリカからもどかしい思いで見つめた、友人たちの変転と死を含めた戦争の悲惨な姿を描いている。
ロッダ,エミリー Rodda, Emily(1948~  )
 オーストラリアの作家。本名ジェニファー・ロウ。シドニー生まれ。シドニー大学で文学を学び、のち出版社で編集者として働く。娘のために作った話を出版して作家活動を始める。オーストラリア児童図書賞を受賞した『ローワンと魔法の地図』(1993)を第1作とする<リンの谷のローワン>シリーズは、臆病な少年が自分たちの世界の危機に立ち向かい成長していくという読みやすく好感の持てる正統派の冒険ファンタジー。他の作品に『ふしぎの国のレイチェル』(1986)、<デルトラ・クエスト>シリーズなどがある。本名で大人向けのミステリー小説も執筆。
  • <リンの谷のローワン> さくまゆみこ訳 あすなろ書房
    1. 『ローワンと魔法の地図』2000
    2. 『ローワンと黄金の谷の謎』2001
    3. 『ローワンと伝説の水晶』2002
    4. 『ローワンとゼバックの黒い影』2002
    5. 『ローワンと白い魔物』2003
  • <チュウチュウ通りのゆかいななかまたち> さくまゆみこ訳 あすなろ書房
    • 1番地 『ゴインキョとチーズどろぼう』2009
    • 2番地 『クツカタッポと三つのねがいごと』2009
    • 3番地 『フィーフィーのすてきな夏休み』2010
    • 4番地 『レインボーとふしぎな絵』2010
    • 5番地 『チャイブとしあわせのおかし』2010
    • 6番地 『クイックと魔法のスティック』2010
    • 7番地 『レトロと謎のボロ車』2010
    • 8番地 『マージともう一ぴきのマージ』2011
    • 9番地 『セーラと宝の地図』2011
    • 10番地 『スタンプに来た手紙』2011
  • <デルトラ・クエスト> 岡田好惠訳 岩崎書店
    1. 『沈黙の森』2002
    2. 『嘆きの湖』2002
    3. 『ネズミの街』2002
    4. 『うごめく砂』2002
    5. 『恐怖の山』2002
    6. 『魔物の洞窟』2002
    7. 『いましめの谷』2003
    8. 『帰還』2003
  • <デルトラ・クエストII> 岡田好惠訳 岩崎書店
    1. 『秘密の海』2003
    2. 『幻想の島』2003
    3. 『影の王国』2003
  • <デルトラ・クエストIII> 上原梓訳 岩崎書店
    1. 『竜の巣』2004
    2. 『影の門』2005
    3. 『死の島』2005
    4. 『最後の歌姫』2005
  • 『デルトラ王国探検記』 神戸万知訳 岩崎書店 2009
  • <ロンド国物語> 神戸万知訳 岩崎書店
    1. 『オルゴールの秘密』2008
    2. 『おとぎの森』2008
    3. 『ロンドの鍵』2009
    4. 『消えた魔法使い』2009
    5. 『危険な遊び』2009
    6. 『天空の城』2010
    7. 『崖の怪物』2010
    8. 『潮読みの洞窟』2010
    9. 『ロンドの戦い』2010
  • <ティーン・パワーをよろしく> 岡田好惠訳 講談社
    1. 『誕生!ティーン・パワー株式会社』2003
    2. 『つかみやジャックと天才手品師』2004
    3. 『消えたアイドル』2004
    4. 『猫の王国』2004
    5. 『甘い話にご用心!』2005
    6. 『テルティス城の怪事件』2005
    7. 『ホラー作家の悪霊屋敷』2006
    8. 『危険なリゾート』2007
    9. 『犬のお世話はたいへんだ』2007
    10. 『謎の脅迫状』2008
    11. 『百万長者を救え!』2008
    12. 『名画の秘密』2009
  • <フェアリー・レルム> 岡田好惠訳 童心社
    1. 『金のブレスレット』2005
    2. 『花の妖精』2005
    3. 『三つの願い』2005
    4. 『妖精のりんご』2005
    5. 『魔法のかぎ』2006
    6. 『夢の森のユニコーン』2006
    7. 『星のマント』2006
    8. 『水の妖精』2007
    9. 『空色の花』2007
    10. 『虹の杖』2007
  • <勇者ライと3つの扉> 岡田好惠訳 KADOKAWA
    1. 『金の扉』2014
    2. 『銀の扉』2014
  • 『ふしぎの国のレイチェル』 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004
  • 『テレビのむこうの謎の国』 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2009
  • 『謎の国からのSOS』 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2013
  • 『だれも知らない犬たちのおはなし』 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2012
  • 『とくべつなお気に入り』 神戸万知訳 岩崎書店 2011
  • 『秘密のメリーゴーランド』 岡田好惠訳 PHP研究所 2006
  • 『ボブとリリーといたずらエルフ』 深沢英介訳 そうえん社 2007
ロバーツ,キャサリン Roberts, Katherine(1962~  )
 イギリスの作家。トーキー生まれ。バース大学の数学科を卒業。コンピュータ関係の仕事や競走馬の調教、ペットショップ勤務などを経て小説の執筆を始める。通信教育で創作も教える。処女作『ライアルと5つの魔法の歌』(1999)は、心を操る歌が一種の「魔法」として存在するユニークな世界を舞台に、その「歌使い」を目指している少女と少年がそれぞれ陰謀に立ち向かうことになる冒険ファンタジー。他の作品に『アースヘイヴン物語』(2000)などがある。
ロビンソン,ジョーン・G. Robinson, Joan Gale(1910~1988)
 イギリスの児童文学作家。バッキンガムシャー州ジェラーズクロス生まれ。チェルシー・イラストレーター・スタジオを卒業。1941年結婚。クリスマス・カードのデザインや挿絵の仕事をする。物語の執筆も始め、ぬいぐるみのクマを主人公にしたほのぼのとした連作『くまのテディ・ロビンソン』(1959)『テディ・ロビンソンまほうをつかう』(1959)など自分で絵も描いた幼年向けの作品を発表。やや高学年向けの長編も手がけ、周囲となじめないでいた少女が古い屋敷を巡って出会う不思議なできごとを通して癒されていく物語『思い出のマーニー』(1967)などの作品がある。
  • 『思い出のマーニー』上・下 松野正子訳 岩波少年文庫 1980
  • 『テディ・ロビンソンのたんじょう日』 小宮由訳 岩波書店 2012
  • 『ゆうかんなテディ・ロビンソン』 小宮由訳 岩波書店 2012
  • 『テディ・ロビンソンとサンタクロース』 小宮由訳 岩波書店 2012
  • 『クリスマスってなあに?』 こみやゆう訳 岩波書店 2012
  • 『庭にたねをまこう!』 こみやゆう訳 岩波書店 2013
  • 『くまのテディ・ロビンソン』 坪井郁美訳 福音館書店 1979
  • 『テディ・ロビンソンまほうをつかう』 坪井郁美訳 福音館書店 1980
  • 『すえっこメリーメリー』 松野正子訳 大日本図書 1999
  • 『おはようスーちゃん』 中川李枝子訳 アリス館 2007
ロフティング,ヒュー Lofting, Hugh(1886~1947)
 アメリカの児童文学作家。イギリスのメイドンヘッド生まれ。アメリカに渡ってマサチューセッツ工科大学に学んだのち、イギリスに戻ってロンドンの工科大学を卒業して土木技師となり、カナダやアフリカなどで鉄道建設に従事。アメリカで結婚するが、第一次大戦では志願してイギリスの陸軍に従軍。戦地から子どもたちに送った手紙に書いたお話をもとに、動物と話のできる医者ドリトル先生の物語『ドリトル先生アフリカゆき』(1920)を出版。一部に差別的な表現があるという批判もあるが、自ら描いた挿絵とともに、暖かなユーモアとヒューマニティに満ちた、楽しいできごとや冒険の起こる続編を次々に執筆し、『ドリトル先生航海記』(1922)はニューベリー賞を受賞。続編は他に、『ドリトル先生のサーカス』(1924)『ドリトル先生月へゆく』(1928)『ドリトル先生と秘密の湖』(1948)などがある。映画化やアニメ化もされ、現在まで広く親しまれている。
  • <ドリトル先生物語全集> 井伏鱒二訳 岩波書店
    1. 『ドリトル先生アフリカゆき』1961
    2. 『ドリトル先生航海記』1961
    3. 『ドリトル先生の郵便局』1962
    4. 『ドリトル先生のサーカス』1962
    5. 『ドリトル先生の動物園』1961
    6. 『ドリトル先生のキャラバン』1962
    7. 『ドリトル先生と月からの使い』1962
    8. 『ドリトル先生月へゆく』1962
    9. 『ドリトル先生月から帰る』1962
    10. 『ドリトル先生と秘密の湖』1961
    11. 『ドリトル先生と緑のカナリア』1961
    12. 『ドリトル先生の楽しい家』1962
  • 『ガブガブの本』 南条竹則訳 国書刊行会 2002
  • 『ささやき貝の秘密』 山下明生訳 岩波少年文庫 1996
  • 『もりのおばあさん』(絵本) 光吉夏弥訳 岩波書店 1954 横山隆一絵 /『タブスおばあさんと三匹のおはなし』 南条竹則訳 集英社 2010
  • 『トミーとティリーとタブスおばあさん』 南条竹則訳 集英社 2012
ローベ,ミラ Lobe, Mira(1913~1995)
 オーストリアの児童文学作家。ドイツのゲルリッツ生まれ。ユダヤ系のためパレスチナへ亡命。製本や編み物など様々な仕事をしながら作品の執筆を始める。第二次大戦後にオーストリアのウィーンへ移住。おばあさんがいない少年が一緒に楽しい冒険をしたり身の回りの手伝いをしたりできる二人のおばあさんを得るまでの『リンゴの木の上のおばあさん』(1965)は、子どもの心理をよく表した暖かい人間関係のある物語で、オーストリア児童文学国家賞、ウィーン児童図書賞を受賞。他の作品に、『ゆかいな子ぐまポン』(1957)、『ぐうたら王とちょこまか王女』(1962)、『そらいろのカンガルー』(1968)、オーストリア児童文学国家賞を受賞した『ジャングルのチチ』(1957)などがある。
  • 『リンゴの木の上のおばあさん』 塩谷太郎訳 学習研究社 1966
  • 『ぐうたら王とちょこまか王女』 塩谷太郎訳 学習研究社 1976 /『なまけものの王さまとかしこい王女のお話』 佐々木田鶴子訳 徳間書店 2001
  • 『ゆかいな子ぐまポン』 塩谷太郎訳 学習研究社 1977
  • 『子ぐまポンの大ぼうけん』 塩谷太郎訳 学習研究社 1977
  • 『ぐるぐるっと町』 塩谷太郎訳 学習研究社 1978
  • 『子ザルのおくりもの』 塩谷太郎訳 学習研究社 1978
  • 『そらいろのカンガルー』 塩谷太郎訳 学習研究社 1978
  • 『まいごの小犬タップス』 塩谷太郎訳 学習研究社 1980
  • 『小さいかいじゅう』 塩谷太郎訳 学習研究社 1980
  • 『ジャングルのチチ』 塩谷太郎訳 文研出版 1973
  • 『わんぱく自動車フリッツ』 塩谷太郎訳 文研出版 1982
  • 『みんなおいで』(絵本) 楠田枝里子訳 好学社 1980 アンゲリカ・カウフマン絵
  • 『あるきだしたゆきだるま』(絵本) ささきたづこ訳 偕成社 1984 ヴィンフリート・オブゲノールト絵
  • 『リンゴの木』(絵本) 八木博訳 女子パウロ会 1991 アンゲーリカ・カウフマン絵
  • 『クルリン』(絵本) 斎藤尚子訳 徳間書店 1999 ズージ・ヴァイゲル絵
  • 『にぎやか色のちび』(絵本) 伊東明美訳 エルアイユー 2004 ズージ・ヴァイゲル絵
  • 『赤いロッコと緑のギル』(絵本) 伊東明美訳 エルアイユー 2004 ズージ・ヴァイゲル絵
ローランド,ベティ Roland, Betty(1903~1996)
 オーストラリアの作家。ビクトリア州生まれ。10代から小説や戯曲を書き始める。のち報道関係の仕事をするかたわら、ラジオやテレビの台本を執筆。1952年から8年間イギリスでジャーナリストとして活動する。帰国の途上で書き上げた子ども向けの物語『鉄橋をわたってはいけない』(1961)は、友達と遊びたい少年の心理とオーストラリアの農場の生活をよく描いている。続編も2作ある。
  • 『鉄橋をわたってはいけない』 石井桃子訳 岩波書店 1980
ローリー(ロウリー),ロイス Lowry, Lois(1937~  )
 アメリカの児童文学作家。ハワイ生まれ。11歳からの2年間をアメリカ占領下の日本で過ごす。ジャーナリスト・写真家として活動するかたわら、子ども向けの作品を執筆。ストーリー作りに優れ、『愛ってなあに?』(1979)に始まる元気な女の子アナスタシアの<わたしのひみつノート>シリーズなどのコミカルな現代もので人気を得る。やや高学年向けにはシリアスな物語もあり、第二次大戦時のナチスに対するデンマークでのレジスタンス活動を扱った『ふたりの星』(1989)と、ユートピア社会の歪みに気づかされていく少年を描いた近未来SF『ザ・ギバー』(1993)はともにニューベリー賞を受賞。
  • <わたしのひみつノート> 掛川恭子訳 偕成社
    1. 『愛ってなあに?』1988
    2. 『おとなりさんは魔女かしら』1989
    3. 『ただいまアルバイト募集中』1989
    4. 『ないしょのペット日記』1989
  • 『モリーのアルバム』 足沢良子訳 講談社 1982
  • 『ふたりの星』 掛川恭子,卜部千恵子訳 講談社 1992
  • 『ザ・ギバー-記憶を伝える者』 掛川恭子訳 講談社 1995 /『ギヴァー-記憶を注ぐ者』 島津やよい訳 新評論 2010
  • 『ギャザリング・ブルー-青を蒐める者』 島津やよい訳 新評論 2013
  • 『メッセンジャー-緑の森の使者』 島津やよい訳 新評論 2014
  • 『サイレントボーイ』 中村浩美訳 アンドリュース・プレス 2003
  • 『ドリーム・ギバー』 西川美樹訳 金の星社 2008
  • 『カラス笛を吹いた日』(絵本) 島式子,島玲子訳 BL出版 2011 バグラム・イバトゥーリン絵
ローリング,J.K. Rowling, Joanne Kathleen(1965~  )
 イギリスの作家。南西部のチッピング・ソドベリー生まれ。エクセター大学で古典とフランス語を学ぶ。ポルトガルで英語教師を務め、ジャーナリストと結婚するがのちに離婚。イギリスに帰国後、シングルマザーとしての苦しい生活の中で物語の執筆を始める。魔法学校を舞台にした少年の物語『ハリー・ポッターと賢者の石』(1997)はスマーティーズ賞などを受賞し、大ベストセラーとなって世界各国に翻訳され一大ファンタジー・ブームを巻きおこす。謎をはらむ物語は一学年進むごとに一作の割で七部作として続編が執筆され、順次映画化もされている。
  • 『ハリー・ポッターと賢者の石』 松岡佑子訳 静山社 1999
  • 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 松岡佑子訳 静山社 2000
  • 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 松岡佑子訳 静山社 2001
  • 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』上・下 松岡佑子訳 静山社 2002
  • 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』上・下 松岡佑子訳 静山社 2004
  • 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』上・下 松岡佑子訳 静山社 2006
  • 『ハリー・ポッターと死の秘宝』上・下 松岡佑子訳 静山社 2008
ローリングズローリングス),マージョリ・キナン Rawlings, Marjorie Kinnan(1896~1953)
 アメリカの作家。ワシントン生まれ。ウィスコンシン大学を卒業。キリスト教女子青年会に勤め、ジャーナリストとして仕事をする。1919年に結婚、のち離婚(1941年再婚)。フロリダに建てた山荘で農業と小説の執筆に励み、雑誌に発表した短編でオー・ヘンリー賞を受賞。作品の多くはフロリダを舞台にして厳しい自然と向き合う生活の中の人々を描いており、地方主義作家の一人と言われる。少年が1匹の子鹿をめぐって愛情と厳しさと悲しみを知りながら成長していく『子鹿物語』(1938)は、批評家だけでなく多くの人々に感動を与え、ピューリッツァー賞を受賞。
  • 『子じか物語』 大久保康雄訳 小学館 1964 →『子鹿物語』上・中・下 偕成社文庫 1983
  • 『ひみつの川』 小島希里訳 BL出版 2013
ローレンスロレンス),アン Lawrence, Ann(1942~1987)
 イギリスの児童文学作家。南東部のトリング生まれ。サザンプトン大学で英語学を学ぶ。卒業後トリングのイギリス鳥類研究所に勤めたのち教師となり、1971年に結婚。この頃から物語の執筆を始め、登場する人物や動物の性格をよく書き分けた機知とユーモアあふれる作品を発表。旅をしながら様々な動物に出会うハリネズミの物語『オギーのぼうけん旅行』(1973)、アーサー王伝説の中のガウェインのエピソードをもとにした『五月の鷹』(1980)などの作品がある。
  • 『オギーのぼうけん旅行』 清水真砂子訳 あかね書房 1979
  • 『オギーのゆかいな友だち』 清水真砂子訳 あかね書房 1980
  • 『五月の鷹』 斎藤倫子訳 福武書店 1992
  • 『ロバになったトム』 斎藤倫子訳 徳間書店 1999
  • 『幽霊の恋人たち』 金原瑞人訳 偕成社 1995
  • 『アンブラと4人の王子』 金原瑞人訳 偕成社 2002

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