『シロクマ号となぞの鳥』補完計画


2001.8.14 高橋 誠
頁現在の訳と訂正案頁対応する英語説明指摘者
口絵 [/シロクマ号の船体掃除] [2] SCRUBBING THE SEA BEAR 口絵の題が省略されています。 #19868 HEARTYさん
- オオオオハム
「外国(がいこく)に巣(す)をつくる……ふつう見られるのは一羽(わ)である」
サンダース
「北アメリカ東部(とうぶ)、グリーンランド、アイスランドに巣(す)をつくる。」
「夏の間中(あいだじゆう)、シェットランド諸島(しよとう)のまわりによくいるので、そこにも巣(す)をつくっているかもしれないが、現在(げんざい)まで確認(かくにん)されていない」
カワード
[3] The Great Northern Diver
‘nests abroad... usually seen solitary.’
Sandars
‘nests in eastern North America, Greenland and Iceland.’
‘may nest in the Shetlands, as it is often round these islands all summer, but this has never been proved.’
Coward
タイトルページ
 残念ながら、現在土人の間では「ハシグロアビ」と呼ばれています。
#19889 駆逐艦
- [/起こったことの多くを知っていて、すべての物語を書くように薦めてくれた
マイルズ・ノースに]
[5]
TO
MYLES NORTH
who, knowing a good deal of what happened, asked me to write the full story
献辞 #19889 駆逐艦
- [/作者(さくしや)のまえがき
 おこった事件(じけん)はそのまま書いたが、シロクマ号(ごう)の船体(せんたい)を掃除(そうじ)し、船(ふね)の博物学者(はくぶつがくしや)の発見(はつけん)がおこなわれた正確(せいかく)な場所(ばしよ)は、せんさくずきな読者(どくしや)にわからないようにあらゆる努力(どりよく)をはらった。読者(どくしや)がこの本に書いてある以上(いじよう)のことを知りたいと作者(さくしや)をなやましても(そして、手紙に切手(きつて)をはった返信用(へんしんよう)の封筒(ふうとう)を同封(どうふう)してきても)それにお答(こた)えすることはできない。それから、もし、ヘブリデス諸島(しよとう)をとくによく知っている人が、大オオハムの巣(す)がある湖(みずうみ)を知って、鳥たちをさわがすようなことがあれば、その人は、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャ、ナンシイ、ペギイ、ドロシア、ディックおよび作者(さくしや)から敵(てき)とみなされることになる。そんなことがおこれば、作者(さくしや)はこのできごとの記録(きろく)を書いたことをかなしまねばならない。]
[12] NOTE
Every effort has been made (short of falsifying the course of events) to prevent the inquisitive reader from learning the exact place where the Sea Bear was scrubbed and the Ship’s Naturalist made his discovery. Persons who pester the author for more information (whether or not they enclose stamped envelopes with their letters) will not be answered. Further, should anyone with particular knowledge of the Hebrides identify the loch where the Divers are nesting and be the means of distributing them, they will make enemies of John, Susan, Titty, Roger, Nancy, Peggy, Dorothea and Dick, as well of the author, who will in that case be sorry he has written this account of what happened.
1963年11月29日発行の『シロクマ号となぞの鳥』には訳されています。
9 シロクマ号(ごう)はフリント船長(せんちよう)(1)が、じぶんと、乗組員(のりくみいん)であるブラケット、ウォーカー、カラム三家族(かぞく)の子どもたちのために借(か)りた帆船(はんせん)で、むかしはノルウェーで水先案内(みずさきあんない)に使(つか)われていた。 13 She was an old Norwegian pilot cutter and had been borrowed by Captain Flint (Nancy’s and Peggy’s uncle Jim) for himself and his crew of Blacketts, Walkers and Callums.  27頁の訳注ですが英語版では括弧内に示されています。 #20614 LMSさん
14-15 ジョンは海図(かいず)を手にもったまま、すぐさま、階段(かいだん)をのぼっていった。ドロシアも[よろよろしながら/体をよじるようにしながら苦労して]テーブルをまわって、ジョンにつづいた。ティティも寝(ね)だなからころがりでて、ドロシアと先をあらそって階段(かいだん)をのぼっていった。 17 John, the little chart still in his hand, was up the companion ladder in a flash. Dorothea wriggled round the table to follow him. Titty rolled out of her bunk and made a dead heat of it with Dorothea. #16676 ミルクの森さん
19 「みてろよ。すぐにきみから機関(きかん)をうごかせっていいだすから。」いそいでまた船首(せんしゅ)の方にもどりながら、ロジャがいった。[/「風がどんどん弱くなっているよ。」] 21 ‘You’ll be calling for engines yourself pretty soon,’ said Roger, and scrambled forward again. ‘The wind’s getting weaker and weaker.’ #16708 ミルクの森さん
「ロジャのいうとおりらしいな。天気が変(か)わるようだ。風がほとんどない。しかし、湾(わん)にはいる時つかうくらいしかガソリンはないよ。きのうのあのなぎで、タンクはほとんどからっぽになってる。しかし、なんでもないさ。[/あとわずかの距離なんだ。]もう、あの山が見えてくるはずだ。」 ‘Roger’s about right,’ he said. ‘Looks like a change coming. It’s a paltry wind. But there’s no petrol to spare, except just for getting in. With that calm yesterday we ran the tanks pretty nearly dry. Never mind. We haven’t got far to go. We ought to be getting a sight of that hill any time now.’
24 「ヘッドまで追(お)い風だよ。」と、フリント船長(せんちよう)がいった。「きょうはこの風を利用(りよう)して、船(ふね)の掃除(そうじ)はあす[に/港で]したらどうだい?」 25 ‘Fair wind for the Head,’ said Captain Flint. ‘What about using it and doing our scrub in harbour tomorrow?’  このharbourは船体掃除湾ではなく、テロダクティル号がいた「港」のことです。フリント船長は船体掃除湾に入らず、「港」へ行こうと提案しているわけです。ここでは「港」を訳したほうがわかりやすいと思います。 #17930 LMSさん
25 ポケット[磁石(じしやく)/コンパス]をとりだすと、 26 he pulled out his pocket compass  『ヤマネコ号の冒険』320頁等と統一。 #22979 LMSさん
30 水深測鉛(すいしんそくえん)にぬるあの[獣脂(じゆうし)/グリス]のかんをもってきてくれ。 28 bring up that tin of tallow for the lead.  ここはtallowですが、31頁の獣脂(grease)、32頁のあぶら(grease)と同じものを指すので、「グリス」とした方が分かりやすいと思います。 #20775 駆逐艦
31 必要(ひつよう)になったらすぐに[獣脂(じゆうし)/グリス]が出せるように、 29 to be ready with the grease the moment it was wanted.  30頁参照。 #20775 駆逐艦
32 だれが見ても、ナンシイやティティは、せいいっぱいいそいでいた。[/(改行)]
 ぱしゃっ。

 ナンシイは綱(つな)をたぐりこみ、海中(かいちゆう)で測鉛(そくえん)を上下させた。
30 Anybody could see that they were being as quick as they could.
 Splash.
 Nancy was hauling in.
#20614 LMSさん
測鉛(そくえん)の底につけた[あぶら/グリス]が海底の見本をもってあがってきて、 The grease on the bottom of the lead brought up a sample of the bottom  30頁参照。 #20775 駆逐艦
33 測鉛(そくえん)の底(そこ)に[獣脂(じゆうし)/グリス]までつめるのはこれがはじめてだった。 32 This was the first time he had seen them bother about arming the lead.  30頁参照。 #20775 駆逐艦
35 「停船(ていせん)。」と、フリント船長(せんちよう)が大声でいった。すると、すぐにロジャが連動装置(れんどうそうち)をはずしたので、ちょっとの間(あいだ)、機関(きかん)の鼓動(こどう)がたかまった。
(中略)
 「機関(きかん)[とまりました/をとめろ]。」
 機関(きかん)の音がせきをするように変(か)わってとまった。[/(改行)]
 シロクマ号(ごう)はいかりをおろした。
33  ‘Stop her,’ called Captain Flint, and the throbbing of the engine quickened for a moment as Roger instantly put it out of gear.
(中略)
 ‘Finished with engine.’
 The throbbing of the engine turned to a cough and ended.
 The Sea Bear was at anchor.
 Finished with engine.をロジャの台詞と解釈しているようですが、これはフリント船長の命令だと思います。つまり数行上の「停船」命令で連動装置(ギア)をはずし、Finished with engine.でフリント船長が「機関を停めろ」と命令しているわけです。
 このように「停船」→「機関停止」という2段階の命令は
「停船」(51頁)→「機関をとめろ」(52頁)
Stop!(44頁)→Finished with engines.(46頁)
にも出てきます。こちらではFinished with engines.を「機関をとめろ」と訳しています。
#20614 LMSさん
37  「かん…かん…かん…かん…かん…」とすぐにこたえがあった。ガソリンをとめ、油(あぶら)のしみたぼろきれで機関(きかん)をふいて、機関室(きかんしつ)からたのしそうな顔(かお)であがってきたロジャが、さけび声をちょうどききつけたのだった。
 [/「船長は鐘をならしつづけろっていってたわ。」と、ティティがいって、ロジャが指をふいていたぼろきれをとって、自分の指のグリスをふくのに使った。]
 「よし、わかった。ぼくがならすよ。」
34  ‘Ting...Ting...Ting...Ting...’ came the answer. The shout had met Roger just as he came happily from the engine room after shutting off the petrol and giving the engine a wipe over with an oily rug.
 ‘He said we were to keep on ringing,’ said Titty, and took the rag with which Roger was wiping his fingers and used it to wipe the grease off her own.
 ‘All right,’ said Roger.
#20614 LMSさん
40 船(ふね)にあがってきた。[(改行)/]フリント船長(せんちよう)は、ボートを船首(せんしゆ)の下にまわした 36 with working the lead. Captain Flint brought the dinghy under the bows. #20614 LMSさん
[草でつくった/麻の]小錨(しようびよう)の綱(つな) the grass kedge rope  「麻のロープ」か「ココヤシの実の外皮の繊維のロープ」『海へ出るつもりじゃなかった』417頁も参照。 駆逐艦
42-43 「わたしたちなら、元気づけてもらわなくていいわ。」と、ナンシイがいった。「こんどの航海(こうかい)でいちばんよかったのは[それなのよ/ここへはいったことなんだから]。 38 ‘We don’t need cheering up,’ said Nancy. ‘This is the best thing that happened on the whole cruise  ナンシイは「今が今度の航海でいちばんよい(楽しい)時だから、わたしたちを元気づけてもらわなくてもよい。」といっているのです。 #20614 LMSさん
43 湖(みずうみ)の屋形船(やかたぶね)でうたった古なじみ[を/の]歌(うた)をうたった。 #6355 Titmouseさん
46-47 干満(かんまん)の差(さ)は三メートルだ……干潮(かんちよう)[の水位(すいい)は三十センチ/は一時ごろだ]…… 40 ‘Ten foot rise and fall... Low water about one...  後の文のoneも長さの単位footと取ったのですが、これは時間のoneつまり「1時」だと思います。フリント船長は1時ごろが干潮になるといっているのです。ディックたちが出発したのは11時半ごろ、その頃には潮がかなり引き始めていました。そして1時ごろに干潮になり、ディックたちが帰ってくるようにいわれた7時ごろには再び満潮になっているわけです。 #20636 LMSさん
57 カメラ。望遠鏡(ぼうえんきよう)。鉛筆(えんぴつ)。[/手帳。]なに一つ忘(わす)れてはならないのだ。 49 Camera. Telescope. Pencil. Notebook. Nothing was to be forgotten. #20636 LMSさん
スーザンは笑(わら)っているのだろうか? [(改行)/]「遠(とお)くまでいけば、 Was Susan laughing or not? ‘We’ll be hungry #20636 LMSさん
71  「ディックの湖(みずうみ)はなんとよぶの?」と、ティティがいった。
 「上湖(かみこ)と下湖(しもこ)。」と、ドロシアがいった。[/「でもロッホ(訳注:スコットランド語で湖)よ、小湖じゃないわ。」]
 「ここへのぼるまで湖(みずうみ)のながめをさえぎっていたあのこぶはどうよぶ? 小川はまださえぎられてるけど……」
 「小川じゃないわ、バーン(訳注:スコットランド語で小川)よ。」と、ドロシアがいった。
「ここがハリ・ハウなら渓流だね。」と、ロジャがいった。

 「丘(おか)とよぶほど大きくないわね。」と、ティティがいった。
59 ‘What about Dick’s tarns?’ said Titty.
‘Upper and Lower,’ said Dorothea, ‘but they’re lochs, not tarns.’
‘And the lump that wouldn’t let us see them till we got up here and still doesn’t let us see the stream...’
‘Burn,’ said Dorothea, ‘not stream.’
‘It would be a beck if we were at Holly Howe,’ said Roger.

‘That lump’s not big enough for a hill,’ said Titty.
 【参考】ドロシアが、郷に入っては郷に従えとばかりにスコットランド方言にこだわって、ティティの言葉を訂正しているのです。 #20636 LMSさん
75 ひとりも見えなかった。[(改行)/]海を見わたすこの丘にのぼり 62 no Gales to be seen. Up here, on that hill abobe the sea, #20636 LMSさん
77 「それから、上湖(かみこ)と下湖(しもこ)を通(とう)って帰路(きろ)につくのよ。湖(みずうみ)へいけば[/渓流…]小川がわかるでしょ。その小川にそって、ラクダのこぶのむこう側(がわ)を通(とお)り、滝(たき)をこえて湾(わん)に出るのよ。」 63 ‘We’ll come back past Upper and Lower Lochs. They’ll show us the way to the beck... burn. And we’ll follow the burn past the other side of the Hump until it comes to the waterfall and our cove.’  【参考】71頁と同様です。 #20636 LMSさん
81 リュックサックの中が、レモネードのあきびん[と/のほか、ほとんどからになり、チョコレート以外の]固形食糧(こけいしよくりよう)[──チョコレートは/が]運(はこ)びやすいようにおなかの中にうつされ[た──のほか、ほとんどからにな/]ると、 67 With little in their knapsacks but their empty lemonade bottles and all solid rations except chocolate stowed inside them for easy carrying, 92頁でロジャが「チョコレートをたべようじゃないか。」と言い出します。ここは、andがレモネードのびんと固形食糧を繋いでいるように解釈しているのですが、実はandの前で意味の切れ目があり、またstowed insideの主語はチョコレートではなく、固形食糧(solid rations)です。つまり、「チョコレート以外」の固形食糧をおなかの中に移したことではないでしょうか。 #15146 LMSさん
90 三人の目は、尾根(おね)のあちこちを見まわしていた。[/動くものは何も見えなかった。]
 「ごっこあそびもわるくないわね。」と、ドロシアがいった。
74 There eyes searched this way and that along the ridge. Not a thing was moving.
‘There’s no harm in pretending,’ said Dorothea.
#20636 LMSさん
91 「もっとむこうへいこうよ。化石がうんとある…[アンモン貝/アンモナイト]だぞ。」おわりはさけび声になった。 75 ‘There’ll be lots more fossils further on... Ammonites.’ He finished in a shout.  『マイペディア』(平凡社)等でこちらの表記が一般的なようです。 #20636 LMSさん
103 下(しも)[手(て)の/]湖([みずうみ/こ])にむかうようにとび去(さ)ったが、 83 flown away as if towards the lower loch,  71,77頁の「下湖(しもこ)」と同じ湖を示すのであわせたほうがわかりやすいと思われます。71,77頁以外は英語では小文字表記ですが、「上湖」、「下湖」の表記は、101,105,106,107頁で使われています。 #21221 駆逐艦
104 ようやく、湖(みずうみ)がほそい川となって下(しも)[の/]湖([みずうみ/こ])に流(なが)れこむ境(さか)いの平地(へいち)に 84 but he came at last to where the loch nerrowed into a stream flowing through the flats that divided one loch from the other.  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
105 ディックは、一羽(わ)のムナジロカワガラスが、流(なが)れの石の上で、ワイシャツのような胸(むね)を見せて、さかんにおじぎしているのを見たが、手帳(てちよう)に書こうともしなかった。[/ムナジロカワガラスは前に見たことがあったのだ。] 84 He saw a dipper, bobbing its white shirt front, on a stone in the stream, but did not bother to put it in his notebook. He had seen dippers before. #20649 LMSさん
106 たぶんまちがいだったのだ。[/(改行)]
 ディックの足もとはもう水で
85 and out of the valley.
 There was water at his feet
#20649 LMSさん
水面(すいめん)はしずかで、太陽(たいよう)も[/ずっと右、]西の丘陵(きゆうりよう)[の真上(まうえ)/]にあったので、光が目にさしこんでこなかった。 The water was still and the sun, well away to the right over the western hills, was not in his eyes.  rightをoverとつないで「真上」としたようですが、この間には意味的に短い切れ目があります。つまりwell away to the rightとover the western hillsが意味のまとまりです。 #20649 LMSさん
107 ディックは、もう、この鳥[も、もう一羽(わ)も/が]、さっき上湖(かみこ)で見たのとおなじオオハム[/で、それがもう一羽(つれ)と一緒にいるの]だと確信(かくしん)していた。 86 He was sure now that it was the bird he had seen on the upper loch together with its mate.  現行訳では「さっき上湖で見たオオハム」「この鳥」「もう一羽」と3羽のオオハムがいるように読めます。しかし原文ではit was the bird he had seen on the upper lochのように関係節になっていますから、「さっき上湖で見たオオハム」=「この鳥」といっていることになります。すなわちディックはこの鳥はさっき上湖で見たオオハムで、それがもう一羽と一緒にこの下湖で巣を作っているのだと思ったわけです。 #20649 LMSさん
109 下(しも)[手(て)の/]湖([みずうみ/こ])にひとつがいのオオハム。 88 Pair of Black-throated Divers on the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
湖(みずうみ)のマスが岸辺(きしべ)にむかって夕ぐれの移動(いどう)をはじめたので、[オオハム/その鳥]も、よりよい漁場(りようば)をもとめてマスの後(あと)を追(お)うのだろうか、つづけざまに水にもぐって、ディックのかくれている場所(ばしよ)と島(しま)の、ちょうど中間(ちゆうかん)あたりまで近(ちか)づいていた。[オオハム/鳥]が水面(すいめん)に浮(う)かびあがるたびに、その姿(すがた)がますますよく見えるようになった。頭(あたま)のてっぺんが、とても黒く見え、からだ全体(ぜんたい)は、最初(さいしよ)見たとき考えたより、もっと大きく思われた。[オオハム/鳥]はもぐったかと思うと、一分後(ご)さかなをくわえて浮(う)かびあがり、あばれるさかなをおさえつけてのみこみ、水をすすってから、さらに近(ちか)づいてきた。 It may have been that the trout in the loch had begun their evening movement towards the shore and the Diver was moving after them to better fishing grounds. The swimming bird, with one dive after another, had come nearly half way from the island towards the place where Dick lay hid. He was getting a better view of it each time it came to the top of the water. Its head seemed very dark on the top, and the whole bird seemed even larger than he had thought it at first sight. It dived, and came up a minute later with a fish, struggled with it on the surface, swallowed it, sipped water, and swam nearer still.  細かいことですが、3回出てくる「オオハム」は実際にはオオハムではなかったわけです。原文では「オオハム」とは書かず、the Diverとかbirdと書いており、その点は非常に厳密です。というわけで翻訳でも正確に書いたほうがよいと思います。とはいっても「もぐり鳥」というのは却って変ですから「その鳥」くらいにしておきます。 #20649 LMSさん
114 「べんとうたべてから、千キロ半歩いたもの。」 92 ‘We’ve been a thousand miles since we had our grub.’ 【参考】千マイルとして注記してもよいかもしれません。 #21317 PETRELさん
117 「食事(しよくじ)がすむまで本を見ちゃいけないって、[ドロシア/ドット]にいわれちゃったんです。」 94 ‘only Dot made me put away the book till afterwards.’ #22396 LMSさん
120 「タンクのガソリンは、もう1キロ半進むくらいしかないだろう。」 96 ‘And I don’t think we’ve juice in the tank for more than a mile.’ 【参考】一マイル(海里?)として注記してもよいかもしれません。 #21317 PETRELさん
122 下(しも)[手(て)の/]湖([みずうみ/こ])にひとつがいのオオハム。 98 Pair of Black-throated Divers on the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
124 「[/自然史]博物館(はくぶつかん)に、くわしい人がひとりいるんだよ。」と、ディックは弁解(べんかい)した。 99 ‘There’s a man at the Natural History Museum,’ explained Dick. 【参考】『ツバメの谷』361頁も参照。 #20649 LMSさん
134 「でも、きのう見た時、あの鳥の研究家(けんきゆうか)は、あそこへもどる途中(とちゆう)じゃなかったかもしれないわよ。[/今ごろはどこにいるかわからないわ。]」 106 ‘But your bird-man may not have been going back there when we saw him. He may be anywhere by now.’ #20655 LMSさん
135 「町へついたら、あなた方(がた)がガソリンを買(か)っている間(あいだ)に、わたしたちは新鮮(しんせん)な牛乳(ぎゆうにゆう)が買(か)えるでしょ。そうすれば、あしたの朝ごはんは、ずっとおいしくなるわ。[/それに、パンも全然ないのよ。]」 107 ‘We ought to be able to get some fresh milk in the town while you’re getting the petrol. It’ll make all the difference to tomorrow’s breakfast. And we’ve run right out of bread.’ #20655 LMSさん
138 「[うずの中の/潮にさからう]六時間ね。」と、ティティがいった。 109 ‘Six whole hours of ebb,’ said Titty. ebb:引き潮[1] #20655 LMSさん
145 [エンジン/機関]をねかしつけて甲板(かんぱん)にあがってきた [114] after putting his engine to sleep.  1968.3.18にランサム全集が出た時点で、1963.11.29の単行本で「エンジン」だったところがほとんど「機関」に修正されました。数少ない修正もれと思われます。修正個所については、アーサー・ランサム全集『シロクマ号となぞの鳥』対照表を参照ください。 #21223 LMSさん
149 たまごはぜんぶおなじ種類(しゆるい)だつた。[(改行)/]「あの……あの……あなたは 118 All eggs of the same kind. ‘I... I say... You’re not an egg-collector?’ #20655 LMSさん
152  ジマリング氏(し)はディックの絵(え)をみた。[/(改行)]
 そして、「大オオハムだ。」と、すぐにいった。
120  Mr Jemmerling looked at Dick’s drawing.
 ‘Great Northern Diver,’ he said at once.
#20655 LMSさん
159 ジマリング氏(し)はいっ[て、/た。(改行)]
 ポケットの中を
124 said Mr Jemmerling.
 He was feeling for his pocket-book.
#20655 LMSさん
ディックをつかまえた。[/(改行)]
 「まあまあ、あわてなさんな。
grabbed at him.
 ‘No. No,’
#20655 LMSさん
165 きびしい口調(くちよう)でいった。[/(改行)]
 その時のディックの気もちが
128 he said grimly.
 Dorothea, who had shared
#20655 LMSさん
173 [マレイグ/マライグ] 133 Mallaig  表紙裏の地図に表記をあわせる。 #21233 赤い鰊さん
174 [パ/ファ]ラオのお墓 134 Pharaoh’s tomb #21233 赤い鰊さん
180 あの少年はスケッチしたものを見たんだと思われるんですが[/、もしそうなら、事はかなり重大になります]……もちろん、むだになります。その資格(しかく)がある目撃者(もくげきしや)が確認(かくにん)してくれなくては 137 inclined myself to think he saw what he described. If so, the matter is of some importance ... Useless, of course, unless confirmed by competent witnesses #20655 LMSさん
191 ジョンは、ボートをシロクマ号(ごう)の船首(せんしゆ)に寄(よ)せた。[/シロクマ号はただ、潮の流れにおしもどされないように機関を動かしているだけだった。] 146 John brought the dinghy alongside the Sea Bear’s bows. She was just stemming the tide, no more. #20667 LMSさん
209 「しかし、なんできみたちまぬけどもは、ねていないんだ?」
「[おきていたいからさ/こいつはいいや]。」と、ロジャがいった。「フリント船長(せんちよう)とナンシイとジョンだけが、じぶんたちだけで、こそこそたのしんでいるんだもの。」
159 ‘But why aren’t all you idiots in your bunks?’
 ‘I like that,’ said Roger. ‘You and Nancy and John sneaking all the fun for yourselves.’
I like that:(あきれた時などに)こいつはいいや;よくもそんなこといえるね(研究社) #20667 LMSさん
210 うごいているのが見えた。[(改行)/]今、あっちが港(みなと)から出てきたら on the southern slopes of the Head. ‘If he comes out now, #20667 LMSさん
226 ディックが三度目(どめ)の沈没(ちんぼつ)をする前に(1)
(1)この物語(ものがたり)の前に、ディックは二度(ど)、[水に/]落(お)ちている。(241頁の訳注)
170 before he’s gone under the third time  この前の二度は、
  1. 次の瞬間彼は水の中でもがいていた。(『オオバンクラブの無法者』209頁)
  2. 水中でもがく犬のように、雪の中でもがいてずぶずぶ雪にうずまった。(『長い冬休み』389頁)
と思われます。したがって、「水」におちたのは1回です。
#20351 LMSさん
消(き)えたね、もちろん。」[(改行)/]ロジャが手旗(てばた)の通信(つうしん)を Out of sight of course.’ They had the message long before #20667 LMSさん
228 あのボートで、[トビウオだってつかまえられ/蚊ばりつりができ]るといってるんだが、サケ一匹(ぴき)でもつかまえられたら、お目にかかりたいよ。 171 Says she’s quite good for fly-fishing. I’d like to see him get hold of a salmon in her.’ #20667 LMSさん
231 しかし、あの笑(わら)うようなきみのわるい声は、まちがいなく、[きのう/おととい]きいた声だ。 173 but there could be no mistaking that weird, laughing cry that he had heard the day before.  恐らく、原書の誤植と思われます。ディックが大オオハムの声を聞いたのは「きのう」ではなく「おととい」です。
おととい:ディックがはじめて大オオハムを見る
きのう:ジマリング氏の正体発覚。反乱。船体掃除湾へ戻ることが決定。
きょう:ふたたび船体掃除湾へ。大オオハムを見にいく。
#20667 LMSさん
232 めがねの玉をふいていた。[(改行)/]「ほら、あれが島(しま)だよ。」 175 his glasses with fingers that shook. ‘There’s the island,’ #20672 LMSさん
236 野鳥(やちよう)のところまでまっすぐにこいでいって、まるで木ででもあるかのように写真(しやしん)をとることなんか、だれにもできはしない。[/鳥はおとなしく写真をとらせてくれない]しかし、鳥がほんとうに巣(す)をつくっていることがたしかめられるくらいには、島(しま)に近(ちか)づくことができるだろう、とディックは思った。 177 Nobody could row straight up to wild birds, and photograph them as if they were trees. They wouldn’t wait to be photographed. But he hoped he might come near enough to the island to be sure that they were indeed nesting. #20672 LMSさん
これ以上(いじよう)近(ちか)づいたらあぶないとわかった時、ボートは、島(しま)からまだずいぶんはなれていたが、それでも[きのう/このまえ]岸(きし)から見た時よりは、ずっと近(ちか)づいていた。 He was still a long way from the island, though much nearer to it than he had been when he had watched from the shore, when he knew that it was not safe to go nearer.  231頁参照 #20667 LMSさん
236-237 ついに水からはなれると、力づよくはばたきながら、あらあらしくかなしげななき声をあげた[/ので、ディックは心臓がとびだすほどびっくりしてしまった。]
 「ひいーっ! ひいーっ! ひいーっ!」
 [ディックは心臓(しんぞう)がとびだすほどびっくりしてしまった。/]
177-178 until at last it rose clear and flew with quick wing-beats, and then brought his very herart into his mouth by a wild, mournful shriek ...
 ‘Heuch! Heuch! Heuch!’
【参考】 #20672 LMSさん
240 「念(ねん)のために、アシの中にかくしておきなさいよ。」と、ナンシイがいった。
 [/ナンシイは折りたたみボートをアシのはえているところまでこいでいき、アシの中にボートをいれて岸に上がった時には、正確にどこを見ればいいか知っていなければ、だれにもボートが見えなくなっていた。]
181 ‘Hide it in the reeds, just in case,’ said Nancy.
 Nancy rowed the folding boat along to the reed-patch, and when she had worked the boat into the reeds and stepped ashore, no one could have seen the boat was there if he had not known exactly where to look.
#20672 LMSさん
241 「[きのう/この前]もそうだったのよ。」と、ティティがいった。 ‘It didn’t the other day,’ said Titty.  231頁参照 #20667 LMSさん
「かくれがは、鳥の写真(しやしん)をとる、ほんとうにただ一つの方法(ほうほう)なんです。わかるでしょう。」と、フリント船長(せんちよう)がシロクマ号(ごう)にむけてボートをこぎ出した時、ディックがいった。
「うん。」と、フリント船長(せんちよう)がいった。「いい[写真(しやしん)をとってもらう/かくれがをつくってやれる]ように、わしらも全力(せんりよく)をつくすよ。」
182 ‘You know, a hide’s really the only way to take pictures of birds,’ said Dick, as Captain Flint rowed the dinghy out to the Sea Bear.
 ‘Well,’ said Captain Flint, ‘we’ll do our best to make you a good one.’
 「写真」はpicturesで複数形です。しかもmake you a good oneですから文字通りは「きみにいい○○をつくってやる」ということです。フリント船長がディックに「いい写真をつくってやる」というのは明らかに変です。 #20672 LMSさん
248 [たまごのバターいため/いりたまご] 187 butterd eggs #21233 赤い鰊さん
「ジョンが[磁石(じしやく)/コンパス]をもっていったもの。出発する時、[磁石(じしやく)/コンパス]をのぞいていたわ。」 ‘John had his compass. I saw him looking at it when they started.’  『ヤマネコ号の冒険』320頁等と統一。 #22969 LMSさん
249 みんな、[/もう]仕事(しごと)が[とてもよくできた/きたも同然だ]と思っていた。それで気分がうきうきしていた。 188 Everybody was feeling that the work was as good as done. Everybody was in the highest spirits. as good as:~したも同然[1] #20680 LMSさん
268 石をがらがらおとしたやつだ。[/(改行)]
 ヤンはかっとなり、
204 make them show themselves.
 Ian’s second thought came justin time
#20680 LMSさん
269 「[ミカン/オレンジ]に穴(あな)をあけるのにつかったナイフ」 205 the sucked orange, the scout-knife that had been used to cut a hole in it,  現在ではオレンジの方が分かりやすいでしょう。 #21233 赤い鰊さん
272 パンクした[フット/ラグビー]ボールのように、 206 like a punctured football  イギリスでfootballというと、ラグビーかサッカーのことなんですが、『オオバンクラブの無法者』206頁や「ラグビーのシーズンじゃなくて、よかったよ。」(『長い冬休み』129頁)‘It’s lucky it’s not the football term,’(p.106)で「ラグビー」としています。 #21488 駆逐艦
291 その姿(すがた)は見えなくなった。[/(改行)]
 まだ、まっくらにはなっていなかったので
222 look down on the enemy.
 It was still light enough
#20680 LMSさん
293-294 「水面がなめらかだと、ボートのたてるさざ波がまっすぐ湖上をつたわっていくんだ。ぼくらの姿が見えなくても、さざ波なら、だれだって気づくだろ。[」ちょうどその時/ついさっき]、ボートはかなりゆれうごいていた[。/んだ。」] 224 ‘In smooth water our ripples would run right across the lake. Anybody might notice them, even if he didn’t see us. She fairly wallowed just then.’ #20680 LMSさん
309 「それから、ロジャ[のかわりに見張(みは)りをしてちょうだい/(を起こさないよう)に気をつけて]。」 236 ‘And look out for Roger.’ look out for~は、「~に注意する、気をつける」という意味です。7巻304頁にも出てきます。つまりここでは、ロジャがまだ寝ているから、起こさないように気をつけて、といっているわけです。 #17930 LMSさん
312 床(ゆか)の上にコップをおいた。[/(改行)]
 スーザンはゆでたまごの先端(せんたん)
238 on the floor beside him.
 Susan was taking the top
#20680 LMSさん
313 ジョンは、[船首(せんしゆ)/船尾]に浮(う)かんでいるボートをひきよせた。 238-239 John hauled in the dinghy that was lying astern. #20680 LMSさん
317 信号(しんごう)をぜんぜんしないというのも、奇妙(きみよう)な信号(しんごう)の一つだった[。/が、]岩(いわ)の上にねたとたん、ディックの姿(すがた)が見えなくなった。 241 It was a queer way of signalling, not to signal at all, but a moment after they had lain down they lost sight of Dick.  1963年11月29日発行の『シロクマ号となぞの鳥』の訳の方が前後のつながりもよくわかるし、いいと思います。 #20680 LMSさん
347 「そして、もし彼[/ら]がついてこなかったら?」 265 ‘And if they don’t come?’ #20684 LMSさん
373-374 「あの少年は[ほんとうに礼儀正(れいぎただ)し/まとも]そうだったでしょ。[じっさいは、ちょっと元気がないのね/ちょっともったいないことをしちゃった]。わかってたら、あの子をさらって味方(みかた)にできたんだけどな。しまったなあ! シロクマ号(ごう)にとりこにしておけたじゃないの。」 282 ‘That boy looks quite decent. Rather a waste really. We might have kidnapped him if we’d known and turned him into an ally. Barbecued Billygoats! We could have kept him prisoner in the Sea Bear.’ #9737 ミルクの森さん
375 [/子どもたちの通った道] [285] MAP SHOWING THEIR TRACKS  地図の題名です。 #21251 赤い鰊さん
[/NB] NB  右下の署名です。 #21251 赤い鰊さん
[谷の地図/谷の鷹瞰図] HAWK’S EYE VIEW UP THE VALLEYS  ナンシイのbird’s eyeをもじった洒落ではないでしょうか? #21251 赤い鰊さん
船体掃除湾と下湖が黒くなっているのを白く戻す。 #21251 赤い鰊さん
376 上(かみ)[手(て)の/]湖([みずうみ/こ])を通りすぎると、地面が隆起して下(しも)[手(て)の/]湖([みずうみ/こ])を。 283 They passed the upper loch. A rise in the ground hid much of the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
380 危険信号(きけんしんごう)を待(ま)ち[も/]うけたが、  アーサー・ランサム全集『シロクマ号となぞの鳥』対照表(第23章)379頁も参照。 #21701 LMSさん
386 ときどき、泳(およ)いでいるもう一羽(わ)の方が、はるかはなれた湖上(こじよう)に姿(すがた)を見せると、ディックはそれに双眼鏡(そうがんきよう)の焦点(しようてん)をあわせて、水にもぐるのを観察(かんさつ)し、水面(すいめん)に浮(う)かびあがる瞬間(しゆんかん)を見ようとした。[/何度か鳥が魚をくわえてあがってくるのが見えた。]かくれがについてから三時間ほどたった時、ディックは泳(およ)ぐ鳥が前よりずっと近(ちか)づいてきているのに気がついた。 292 Sometimes its mate swam into view far out on the loch and Dick focused the binoculars on it, wathced it diving and tried to be ready for it when it came up to the surface. Several times he saw it come up with a fish. Perhaps three hours after Dick had reached the hide, he saw that the bird in the water was much nearer than it had been. #20684 LMSさん
388 シャッター速度(そくど)を二十[/五]分の[五/一]秒(びよう)にした。 294 the speed at a twenty-fifth of a second. #17930 LMSさん
399  「お城(しろ)までつれていかれるのよ。」と、ドロシアがいった。[/(改行)]
 「ほら、きいて!」
303  ‘We’re being taken to the castle,’ said Dorothea.
 ‘Listen!’
#20684 LMSさん
440  「きみたちのやってることを知ってさえいたら、あいつが上陸(じようりく)するのを完全(かんぜん)にくいとめられたんだがなあ。」[/と、マクギンティ少年がいった。「きみたちが知らせられなかったのはとても残念だよ。」]
 「しかたがなかったんだよ。」と、ジョンがいった。
334-335  ‘If only I’d known what you were doing I could have stopped him from coming ashore at all,’ said the young McGinty. ‘It’s an awful pity you couldn’t give me to know.’
 ‘Can’t be helped,’ said John.
#20684 LMSさん
443 こいでいくところなのだ。[/(改行)]
 ふたりとも
336 to steal the orphaned eggs.
 He could see the folding boat,
#20684 LMSさん
455 はいりこもうとしているように見えた。[/(改行)]
 ジョンとナンシイがあえぎながら
347 to push through and get inside it.
 There John and Nancy found him
#20684 LMSさん
463 失礼(しつれい)ですが、名刺(めいし)を……」[(改行)/]ジマリング氏(し)は、 352 Allow me to present my card ...’ He made as if to take his pocket-book #20684 LMSさん
466-467 ないにきまっている。[(改行)/]ティティの両手は、 355 It could not be far away. Feverishly her hands groped among the tough stems of the heather. #20684 LMSさん
472  「うん。」と、ディックがいった。「できれば、だれもいかないほうがいいんだ。鳥は、もう、ぼくらを見てるからね。」
 [/ティティは箱を渡して待った。]
 ディックは行ったかと思うと、すぐもどってきた。
360  ‘No,’ said Dick. ‘It’s a pity even one of us has to go there. They must be watching us now.’
 She handed over the box and waited.
 Dick seemed hardly to have gone before he was back.
#20684 LMSさん

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