『シロクマ号となぞの鳥』補完計画


2001.8.14 高橋 誠
現在の訳と訂正案対応する英語説明指摘者
口絵 [/シロクマ号の船体掃除] [2] SCRUBBING THE SEA BEAR 口絵の題が省略されています。 #19868 HEARTYさん
オオオオハム
外国がいこくをつくる……ふつう見られるのは一である」
サンダース
「北アメリカ東部とうぶ、グリーンランド、アイスランドにをつくる。」
「夏の間中あいだじゆう、シェットランド諸島しよとうのまわりによくいるので、そこにもをつくっているかもしれないが、現在げんざいまで確認かくにんされていない」
カワード
[3] The Great Northern Diver
‘nests abroad... usually seen solitary.’
Sandars
‘nests in eastern North America, Greenland and Iceland.’
‘may nest in the Shetlands, as it is often round these islands all summer, but this has never been proved.’
Coward
タイトルページ
 残念ながら、現在土人の間では「ハシグロアビ」と呼ばれています。
#19889 駆逐艦
[/起こったことの多くを知っていて、すべての物語を書くように薦めてくれた
マイルズ・ノースに]
[5]
TO
MYLES NORTH
who, knowing a good deal of what happened, asked me to write the full story
献辞 #19889 駆逐艦
[/作者さくしやのまえがき
 おこった事件じけんはそのまま書いたが、シロクマごう船体せんたい掃除そうじし、ふね博物学者はくぶつがくしや発見はつけんがおこなわれた正確せいかく場所ばしよは、せんさくずきな読者どくしやにわからないようにあらゆる努力どりよくをはらった。読者どくしやがこの本に書いてある以上いじようのことを知りたいと作者さくしやをなやましても(そして、手紙に切手きつてをはった返信用へんしんよう封筒ふうとう同封どうふうしてきても)それにおこたえすることはできない。それから、もし、ヘブリデス諸島しよとうをとくによく知っている人が、大オオハムのがあるみずうみを知って、鳥たちをさわがすようなことがあれば、その人は、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャ、ナンシイ、ペギイ、ドロシア、ディックおよび作者さくしやからてきとみなされることになる。そんなことがおこれば、作者さくしやはこのできごとの記録きろくを書いたことをかなしまねばならない。]
[12] NOTE
Every effort has been made (short of falsifying the course of events) to prevent the inquisitive reader from learning the exact place where the Sea Bear was scrubbed and the Ship’s Naturalist made his discovery. Persons who pester the author for more information (whether or not they enclose stamped envelopes with their letters) will not be answered. Further, should anyone with particular knowledge of the Hebrides identify the loch where the Divers are nesting and be the means of distributing them, they will make enemies of John, Susan, Titty, Roger, Nancy, Peggy, Dorothea and Dick, as well of the author, who will in that case be sorry he has written this account of what happened.
1963年11月29日発行の『シロクマ号となぞの鳥』には訳されています。
9 シロクマごうはフリント船長せんちよう(1)が、じぶんと、乗組員のりくみいんであるブラケット、ウォーカー、カラム三家族かぞくの子どもたちのためにりた帆船はんせんで、むかしはノルウェーで水先案内みずさきあんない使つかわれていた。 13 She was an old Norwegian pilot cutter and had been borrowed by Captain Flint (Nancy’s and Peggy’s uncle Jim) for himself and his crew of Blacketts, Walkers and Callums.  27頁の訳注ですが英語版では括弧内に示されています。 #20614 LMSさん
14-15 ジョンは海図かいずを手にもったまま、すぐさま、階段かいだんをのぼっていった。ドロシアも[よろよろしながら/体をよじるようにしながら苦労して]テーブルをまわって、ジョンにつづいた。ティティもだなからころがりでて、ドロシアと先をあらそって階段かいだんをのぼっていった。 17 John, the little chart still in his hand, was up the companion ladder in a flash. Dorothea wriggled round the table to follow him. Titty rolled out of her bunk and made a dead heat of it with Dorothea. #16676 ミルクの森さん
19 「みてろよ。すぐにきみから機関きかんをうごかせっていいだすから。」いそいでまた船首せんしゅの方にもどりながら、ロジャがいった。[/「風がどんどん弱くなっているよ。」] 21 ‘You’ll be calling for engines yourself pretty soon,’ said Roger, and scrambled forward again. ‘The wind’s getting weaker and weaker.’ #16708 ミルクの森さん
「ロジャのいうとおりらしいな。天気がわるようだ。風がほとんどない。しかし、わんにはいる時つかうくらいしかガソリンはないよ。きのうのあのなぎで、タンクはほとんどからっぽになってる。しかし、なんでもないさ。[/あとわずかの距離なんだ。]もう、あの山が見えてくるはずだ。」 ‘Roger’s about right,’ he said. ‘Looks like a change coming. It’s a paltry wind. But there’s no petrol to spare, except just for getting in. With that calm yesterday we ran the tanks pretty nearly dry. Never mind. We haven’t got far to go. We ought to be getting a sight of that hill any time now.’
24 「ヘッドまでい風だよ。」と、フリント船長せんちようがいった。「きょうはこの風を利用りようして、ふね掃除そうじはあす[に/港で]したらどうだい?」 25 ‘Fair wind for the Head,’ said Captain Flint. ‘What about using it and doing our scrub in harbour tomorrow?’  このharbourは船体掃除湾ではなく、テロダクティル号がいた「港」のことです。フリント船長は船体掃除湾に入らず、「港」へ行こうと提案しているわけです。ここでは「港」を訳したほうがわかりやすいと思います。 #17930 LMSさん
25 ポケット[磁石じしやく/コンパス]をとりだすと、 26 he pulled out his pocket compass  『ヤマネコ号の冒険』320頁等と統一。 #22979 LMSさん
30 水深測鉛すいしんそくえんにぬるあの[獣脂じゆうし/グリス]のかんをもってきてくれ。 28 bring up that tin of tallow for the lead.  ここはtallowですが、31頁の獣脂(grease)、32頁のあぶら(grease)と同じものを指すので、「グリス」とした方が分かりやすいと思います。 #20775 駆逐艦
31 必要ひつようになったらすぐに[獣脂じゆうし/グリス]が出せるように、 29 to be ready with the grease the moment it was wanted.  30頁参照。 #20775 駆逐艦
32 だれが見ても、ナンシイやティティは、せいいっぱいいそいでいた。[/(改行)]
 ぱしゃっ。

 ナンシイはつなをたぐりこみ、海中かいちゆう測鉛そくえんを上下させた。
30 Anybody could see that they were being as quick as they could.
 Splash.
 Nancy was hauling in.
#20614 LMSさん
測鉛そくえんの底につけた[あぶら/グリス]が海底の見本をもってあがってきて、 The grease on the bottom of the lead brought up a sample of the bottom  30頁参照。 #20775 駆逐艦
33 測鉛そくえんそこ[獣脂じゆうし/グリス]までつめるのはこれがはじめてだった。 32 This was the first time he had seen them bother about arming the lead.  30頁参照。 #20775 駆逐艦
35 停船ていせん。」と、フリント船長せんちようが大声でいった。すると、すぐにロジャが連動装置れんどうそうちをはずしたので、ちょっとのあいだ機関きかん鼓動こどうがたかまった。
(中略)
 「機関きかん[とまりました/をとめろ]。」
 機関きかんの音がせきをするようにわってとまった。[/(改行)]
 シロクマごうはいかりをおろした。
33  ‘Stop her,’ called Captain Flint, and the throbbing of the engine quickened for a moment as Roger instantly put it out of gear.
(中略)
 ‘Finished with engine.’
 The throbbing of the engine turned to a cough and ended.
 The Sea Bear was at anchor.
 Finished with engine.をロジャの台詞と解釈しているようですが、これはフリント船長の命令だと思います。つまり数行上の「停船」命令で連動装置(ギア)をはずし、Finished with engine.でフリント船長が「機関を停めろ」と命令しているわけです。
 このように「停船」→「機関停止」という2段階の命令は
「停船」(51頁)→「機関をとめろ」(52頁)
Stop!(44頁)→Finished with engines.(46頁)
にも出てきます。こちらではFinished with engines.を「機関をとめろ」と訳しています。
#20614 LMSさん
37  「かん…かん…かん…かん…かん…」とすぐにこたえがあった。ガソリンをとめ、あぶらのしみたぼろきれで機関きかんをふいて、機関室きかんしつからたのしそうなかおであがってきたロジャが、さけび声をちょうどききつけたのだった。
 [/「船長は鐘をならしつづけろっていってたわ。」と、ティティがいって、ロジャが指をふいていたぼろきれをとって、自分の指のグリスをふくのに使った。]
 「よし、わかった。ぼくがならすよ。」
34  ‘Ting...Ting...Ting...Ting...’ came the answer. The shout had met Roger just as he came happily from the engine room after shutting off the petrol and giving the engine a wipe over with an oily rug.
 ‘He said we were to keep on ringing,’ said Titty, and took the rag with which Roger was wiping his fingers and used it to wipe the grease off her own.
 ‘All right,’ said Roger.
#20614 LMSさん
40 ふねにあがってきた。[(改行)/]フリント船長せんちようは、ボートを船首せんしゆの下にまわした 36 with working the lead. Captain Flint brought the dinghy under the bows. #20614 LMSさん
[草でつくった/麻の]小錨しようびようつな the grass kedge rope  「麻のロープ」か「ココヤシの実の外皮の繊維のロープ」『海へ出るつもりじゃなかった』417頁も参照。 駆逐艦
42-43 「わたしたちなら、元気づけてもらわなくていいわ。」と、ナンシイがいった。「こんどの航海こうかいでいちばんよかったのは[それなのよ/ここへはいったことなんだから] 38 ‘We don’t need cheering up,’ said Nancy. ‘This is the best thing that happened on the whole cruise  ナンシイは「今が今度の航海でいちばんよい(楽しい)時だから、わたしたちを元気づけてもらわなくてもよい。」といっているのです。 #20614 LMSさん
43 みずうみ屋形船やかたぶねでうたった古なじみ[を/の]うたをうたった。 #6355 Titmouseさん
46-47 干満かんまんは三メートルだ……干潮かんちよう[の水位すいいは三十センチ/は一時ごろだ]…… 40 ‘Ten foot rise and fall... Low water about one...  後の文のoneも長さの単位footと取ったのですが、これは時間のoneつまり「1時」だと思います。フリント船長は1時ごろが干潮になるといっているのです。ディックたちが出発したのは11時半ごろ、その頃には潮がかなり引き始めていました。そして1時ごろに干潮になり、ディックたちが帰ってくるようにいわれた7時ごろには再び満潮になっているわけです。 #20636 LMSさん
57 カメラ。望遠鏡ぼうえんきよう鉛筆えんぴつ[/手帳。]なに一つわすれてはならないのだ。 49 Camera. Telescope. Pencil. Notebook. Nothing was to be forgotten. #20636 LMSさん
スーザンはわらっているのだろうか? [(改行)/]とおくまでいけば、 Was Susan laughing or not? ‘We’ll be hungry #20636 LMSさん
71  「ディックのみずうみはなんとよぶの?」と、ティティがいった。
 「上湖かみこ下湖しもこ。」と、ドロシアがいった。[/「でもロッホ(訳注:スコットランド語で湖)よ、小湖じゃないわ。」]
 「ここへのぼるまでみずうみのながめをさえぎっていたあのこぶはどうよぶ? 小川はまださえぎられてるけど……」
 「小川じゃないわ、バーン(訳注:スコットランド語で小川)よ。」と、ドロシアがいった。
「ここがハリ・ハウなら渓流だね。」と、ロジャがいった。

 「おかとよぶほど大きくないわね。」と、ティティがいった。
59 ‘What about Dick’s tarns?’ said Titty.
‘Upper and Lower,’ said Dorothea, ‘but they’re lochs, not tarns.’
‘And the lump that wouldn’t let us see them till we got up here and still doesn’t let us see the stream...’
‘Burn,’ said Dorothea, ‘not stream.’
‘It would be a beck if we were at Holly Howe,’ said Roger.

‘That lump’s not big enough for a hill,’ said Titty.
 【参考】ドロシアが、郷に入っては郷に従えとばかりにスコットランド方言にこだわって、ティティの言葉を訂正しているのです。 #20636 LMSさん
75 ひとりも見えなかった。[(改行)/]海を見わたすこの丘にのぼり 62 no Gales to be seen. Up here, on that hill abobe the sea, #20636 LMSさん
77 「それから、上湖かみこ下湖しもことうって帰路きろにつくのよ。みずうみへいけば[/渓流…]小川がわかるでしょ。その小川にそって、ラクダのこぶのむこうがわとおり、たきをこえてわんに出るのよ。」 63 ‘We’ll come back past Upper and Lower Lochs. They’ll show us the way to the beck... burn. And we’ll follow the burn past the other side of the Hump until it comes to the waterfall and our cove.’  【参考】71頁と同様です。 #20636 LMSさん
81 リュックサックの中が、レモネードのあきびん[と/のほか、ほとんどからになり、チョコレート以外の]固形食糧こけいしよくりよう[──チョコレートは/が]はこびやすいようにおなかの中にうつされ[た──のほか、ほとんどからにな/]ると、 67 With little in their knapsacks but their empty lemonade bottles and all solid rations except chocolate stowed inside them for easy carrying, 92頁でロジャが「チョコレートをたべようじゃないか。」と言い出します。ここは、andがレモネードのびんと固形食糧を繋いでいるように解釈しているのですが、実はandの前で意味の切れ目があり、またstowed insideの主語はチョコレートではなく、固形食糧(solid rations)です。つまり、「チョコレート以外」の固形食糧をおなかの中に移したことではないでしょうか。 #15146 LMSさん
90 三人の目は、尾根おねのあちこちを見まわしていた。[/動くものは何も見えなかった。]
 「ごっこあそびもわるくないわね。」と、ドロシアがいった。
74 There eyes searched this way and that along the ridge. Not a thing was moving.
‘There’s no harm in pretending,’ said Dorothea.
#20636 LMSさん
91 「もっとむこうへいこうよ。化石がうんとある…[アンモン貝/アンモナイト]だぞ。」おわりはさけび声になった。 75 ‘There’ll be lots more fossils further on... Ammonites.’ He finished in a shout.  『マイペディア』(平凡社)等でこちらの表記が一般的なようです。 #20636 LMSさん
103 しも[の/][みずうみ/こ]にむかうようにとびったが、 83 flown away as if towards the lower loch,  71,77頁の「下湖しもこ」と同じ湖を示すのであわせたほうがわかりやすいと思われます。71,77頁以外は英語では小文字表記ですが、「上湖」、「下湖」の表記は、101,105,106,107頁で使われています。 #21221 駆逐艦
104 ようやく、みずうみがほそい川となってしも[の/][みずうみ/こ]ながれこむさかいの平地へいち 84 but he came at last to where the loch nerrowed into a stream flowing through the flats that divided one loch from the other.  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
105 ディックは、一のムナジロカワガラスが、ながれの石の上で、ワイシャツのようなむねを見せて、さかんにおじぎしているのを見たが、手帳てちように書こうともしなかった。[/ムナジロカワガラスは前に見たことがあったのだ。] 84 He saw a dipper, bobbing its white shirt front, on a stone in the stream, but did not bother to put it in his notebook. He had seen dippers before. #20649 LMSさん
106 たぶんまちがいだったのだ。[/(改行)]
 ディックの足もとはもう水で
85 and out of the valley.
 There was water at his feet
#20649 LMSさん
水面すいめんはしずかで、太陽たいよう[/ずっと右、]西の丘陵きゆうりよう[の真上まうえ/]にあったので、光が目にさしこんでこなかった。 The water was still and the sun, well away to the right over the western hills, was not in his eyes.  rightをoverとつないで「真上」としたようですが、この間には意味的に短い切れ目があります。つまりwell away to the rightとover the western hillsが意味のまとまりです。 #20649 LMSさん
107 ディックは、もう、この鳥[も、もう一も/が]、さっき上湖かみこで見たのとおなじオオハム[/で、それがもう一羽(つれ)と一緒にいるの]だと確信かくしんしていた。 86 He was sure now that it was the bird he had seen on the upper loch together with its mate.  現行訳では「さっき上湖で見たオオハム」「この鳥」「もう一羽」と3羽のオオハムがいるように読めます。しかし原文ではit was the bird he had seen on the upper lochのように関係節になっていますから、「さっき上湖で見たオオハム」=「この鳥」といっていることになります。すなわちディックはこの鳥はさっき上湖で見たオオハムで、それがもう一羽と一緒にこの下湖で巣を作っているのだと思ったわけです。 #20649 LMSさん
109 しも[の/][みずうみ/こ]にひとつがいのオオハム。 88 Pair of Black-throated Divers on the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
みずうみのマスが岸辺きしべにむかって夕ぐれの移動いどうをはじめたので、[オオハム/その鳥]も、よりよい漁場りようばをもとめてマスのあとうのだろうか、つづけざまに水にもぐって、ディックのかくれている場所ばしよしまの、ちょうど中間ちゆうかんあたりまでちかづいていた。[オオハム/鳥]水面すいめんかびあがるたびに、その姿すがたがますますよく見えるようになった。あたまのてっぺんが、とても黒く見え、からだ全体ぜんたいは、最初さいしよ見たとき考えたより、もっと大きく思われた。[オオハム/鳥]はもぐったかと思うと、一分さかなをくわえてかびあがり、あばれるさかなをおさえつけてのみこみ、水をすすってから、さらにちかづいてきた。 It may have been that the trout in the loch had begun their evening movement towards the shore and the Diver was moving after them to better fishing grounds. The swimming bird, with one dive after another, had come nearly half way from the island towards the place where Dick lay hid. He was getting a better view of it each time it came to the top of the water. Its head seemed very dark on the top, and the whole bird seemed even larger than he had thought it at first sight. It dived, and came up a minute later with a fish, struggled with it on the surface, swallowed it, sipped water, and swam nearer still.  細かいことですが、3回出てくる「オオハム」は実際にはオオハムではなかったわけです。原文では「オオハム」とは書かず、the Diverとかbirdと書いており、その点は非常に厳密です。というわけで翻訳でも正確に書いたほうがよいと思います。とはいっても「もぐり鳥」というのは却って変ですから「その鳥」くらいにしておきます。 #20649 LMSさん
114 「べんとうたべてから、千キロ半歩いたもの。」 92 ‘We’ve been a thousand miles since we had our grub.’ 【参考】千マイルとして注記してもよいかもしれません。 #21317 PETRELさん
117 食事しよくじがすむまで本を見ちゃいけないって、[ドロシア/ドット]にいわれちゃったんです。」 94 ‘only Dot made me put away the book till afterwards.’ #22396 LMSさん
120 「タンクのガソリンは、もう1キロ半進むくらいしかないだろう。」 96 ‘And I don’t think we’ve juice in the tank for more than a mile.’ 【参考】一マイル(海里?)として注記してもよいかもしれません。 #21317 PETRELさん
122 しも[の/][みずうみ/こ]にひとつがいのオオハム。 98 Pair of Black-throated Divers on the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
124 [/自然史]博物館はくぶつかんに、くわしい人がひとりいるんだよ。」と、ディックは弁解べんかいした。 99 ‘There’s a man at the Natural History Museum,’ explained Dick. 【参考】『ツバメの谷』361頁も参照。 #20649 LMSさん
134 「でも、きのう見た時、あの鳥の研究家けんきゆうかは、あそこへもどる途中とちゆうじゃなかったかもしれないわよ。[/今ごろはどこにいるかわからないわ。] 106 ‘But your bird-man may not have been going back there when we saw him. He may be anywhere by now. #20655 LMSさん
135 「町へついたら、あなたがたがガソリンをっているあいだに、わたしたちは新鮮しんせん牛乳ぎゆうにゆうえるでしょ。そうすれば、あしたの朝ごはんは、ずっとおいしくなるわ。[/それに、パンも全然ないのよ。] 107 ‘We ought to be able to get some fresh milk in the town while you’re getting the petrol. It’ll make all the difference to tomorrow’s breakfast. And we’ve run right out of bread. #20655 LMSさん
138 [うずの中の/潮にさからう]六時間ね。」と、ティティがいった。 109 ‘Six whole hours of ebb,’ said Titty. ebb:引き潮[1] #20655 LMSさん
145 [エンジン/機関]をねかしつけて甲板かんぱんにあがってきた [114] after putting his engine to sleep.  1968.3.18にランサム全集が出た時点で、1963.11.29の単行本で「エンジン」だったところがほとんど「機関」に修正されました。数少ない修正もれと思われます。修正個所については、アーサー・ランサム全集『シロクマ号となぞの鳥』対照表を参照ください。 #21223 LMSさん
149 たまごはぜんぶおなじ種類しゆるいだつた。[(改行)/]「あの……あの……あなたは 118 All eggs of the same kind. ‘I... I say... You’re not an egg-collector?’ #20655 LMSさん
152  ジマリングはディックのをみた。[/(改行)]
 そして、「大オオハムだ。」と、すぐにいった。
120  Mr Jemmerling looked at Dick’s drawing.
 ‘Great Northern Diver,’ he said at once.
#20655 LMSさん
159 ジマリングはいっ[て、/た。(改行)]
 ポケットの中を
124 said Mr Jemmerling.
 He was feeling for his pocket-book.
#20655 LMSさん
ディックをつかまえた。[/(改行)]
 「まあまあ、あわてなさんな。
grabbed at him.
 ‘No. No,’
#20655 LMSさん
165 きびしい口調くちようでいった。[/(改行)]
 その時のディックの気もちが
128 he said grimly.
 Dorothea, who had shared
#20655 LMSさん
173 [マレイグ/マライグ] 133 Mallaig  表紙裏の地図に表記をあわせる。 #21233 赤い鰊さん
174 [パ/ファ]ラオのお墓 134 Pharaoh’s tomb #21233 赤い鰊さん
180 あの少年はスケッチしたものを見たんだと思われるんですが[/、もしそうなら、事はかなり重大になります]……もちろん、むだになります。その資格しかくがある目撃者もくげきしや確認かくにんしてくれなくては 137 inclined myself to think he saw what he described. If so, the matter is of some importance ... Useless, of course, unless confirmed by competent witnesses #20655 LMSさん
191 ジョンは、ボートをシロクマごう船首せんしゆせた。[/シロクマ号はただ、潮の流れにおしもどされないように機関を動かしているだけだった。] 146 John brought the dinghy alongside the Sea Bear’s bows. She was just stemming the tide, no more. #20667 LMSさん
209 「しかし、なんできみたちまぬけどもは、ねていないんだ?」
[おきていたいからさ/こいつはいいや]。」と、ロジャがいった。「フリント船長せんちようとナンシイとジョンだけが、じぶんたちだけで、こそこそたのしんでいるんだもの。」
159 ‘But why aren’t all you idiots in your bunks?’
 ‘I like that,’ said Roger. ‘You and Nancy and John sneaking all the fun for yourselves.’
I like that:(あきれた時などに)こいつはいいや;よくもそんなこといえるね(研究社) #20667 LMSさん
210 うごいているのが見えた。[(改行)/]今、あっちがみなとから出てきたら on the southern slopes of the Head. ‘If he comes out now, #20667 LMSさん
226 ディックが三度目どめ沈没ちんぼつをする前に(1)
(1)この物語ものがたりの前に、ディックは二[水に/]ちている。(241頁の訳注)
170 before he’s gone under the third time  この前の二度は、
  1. 次の瞬間彼は水の中でもがいていた。(『オオバンクラブの無法者』209頁)
  2. 水中でもがく犬のように、雪の中でもがいてずぶずぶ雪にうずまった。(『長い冬休み』389頁)
と思われます。したがって、「水」におちたのは1回です。
#20351 LMSさん
えたね、もちろん。」[(改行)/]ロジャが手旗てばた通信つうしん Out of sight of course.’ They had the message long before #20667 LMSさん
228 あのボートで、[トビウオだってつかまえられ/蚊ばりつりができ]るといってるんだが、サケ一ぴきでもつかまえられたら、お目にかかりたいよ。 171 Says she’s quite good for fly-fishing. I’d like to see him get hold of a salmon in her.’ #20667 LMSさん
231 しかし、あのわらうようなきみのわるい声は、まちがいなく、[きのう/おととい]きいた声だ。 173 but there could be no mistaking that weird, laughing cry that he had heard the day before.  恐らく、原書の誤植と思われます。ディックが大オオハムの声を聞いたのは「きのう」ではなく「おととい」です。
おととい:ディックがはじめて大オオハムを見る
きのう:ジマリング氏の正体発覚。反乱。船体掃除湾へ戻ることが決定。
きょう:ふたたび船体掃除湾へ。大オオハムを見にいく。
#20667 LMSさん
232 めがねの玉をふいていた。[(改行)/]「ほら、あれがしまだよ。」 175 his glasses with fingers that shook. ‘There’s the island,’ #20672 LMSさん
236 野鳥やちようのところまでまっすぐにこいでいって、まるで木ででもあるかのように写真しやしんをとることなんか、だれにもできはしない。[/鳥はおとなしく写真をとらせてくれない]しかし、鳥がほんとうにをつくっていることがたしかめられるくらいには、しまちかづくことができるだろう、とディックは思った。 177 Nobody could row straight up to wild birds, and photograph them as if they were trees. They wouldn’t wait to be photographed. But he hoped he might come near enough to the island to be sure that they were indeed nesting. #20672 LMSさん
これ以上いじようちかづいたらあぶないとわかった時、ボートは、しまからまだずいぶんはなれていたが、それでも[きのう/このまえ]きしから見た時よりは、ずっとちかづいていた。 He was still a long way from the island, though much nearer to it than he had been when he had watched from the shore, when he knew that it was not safe to go nearer.  231頁参照 #20667 LMSさん
236-237 ついに水からはなれると、力づよくはばたきながら、あらあらしくかなしげななき声をあげた[/ので、ディックは心臓がとびだすほどびっくりしてしまった。]
 「ひいーっ! ひいーっ! ひいーっ!」
 [ディックは心臓しんぞうがとびだすほどびっくりしてしまった。/]
177-178 until at last it rose clear and flew with quick wing-beats, and then brought his very herart into his mouth by a wild, mournful shriek ...
 ‘Heuch! Heuch! Heuch!’
【参考】 #20672 LMSさん
240 ねんのために、アシの中にかくしておきなさいよ。」と、ナンシイがいった。
 [/ナンシイは折りたたみボートをアシのはえているところまでこいでいき、アシの中にボートをいれて岸に上がった時には、正確にどこを見ればいいか知っていなければ、だれにもボートが見えなくなっていた。]
181 ‘Hide it in the reeds, just in case,’ said Nancy.
 Nancy rowed the folding boat along to the reed-patch, and when she had worked the boat into the reeds and stepped ashore, no one could have seen the boat was there if he had not known exactly where to look.
#20672 LMSさん
241 [きのう/この前]もそうだったのよ。」と、ティティがいった。 ‘It didn’t the other day,’ said Titty.  231頁参照 #20667 LMSさん
「かくれがは、鳥の写真しやしんをとる、ほんとうにただ一つの方法ほうほうなんです。わかるでしょう。」と、フリント船長せんちようがシロクマごうにむけてボートをこぎ出した時、ディックがいった。
「うん。」と、フリント船長せんちようがいった。「いい[写真しやしんをとってもらう/かくれがをつくってやれる]ように、わしらも全力せんりよくをつくすよ。」
182 ‘You know, a hide’s really the only way to take pictures of birds,’ said Dick, as Captain Flint rowed the dinghy out to the Sea Bear.
 ‘Well,’ said Captain Flint, ‘we’ll do our best to make you a good one.’
 「写真」はpicturesで複数形です。しかもmake you a good oneですから文字通りは「きみにいい○○をつくってやる」ということです。フリント船長がディックに「いい写真をつくってやる」というのは明らかに変です。 #20672 LMSさん
248 [たまごのバターいため/いりたまご] 187 butterd eggs #21233 赤い鰊さん
「ジョンが[磁石じしやく/コンパス]をもっていったもの。出発する時、[磁石じしやく/コンパス]をのぞいていたわ。」 ‘John had his compass. I saw him looking at it when they started.’  『ヤマネコ号の冒険』320頁等と統一。 #22969 LMSさん
249 みんな、[/もう]仕事しごと[とてもよくできた/きたも同然だ]と思っていた。それで気分がうきうきしていた。 188 Everybody was feeling that the work was as good as done. Everybody was in the highest spirits. as good as:〜したも同然[1] #20680 LMSさん
268 石をがらがらおとしたやつだ。[/(改行)]
 ヤンはかっとなり、
204 make them show themselves.
 Ian’s second thought came justin time
#20680 LMSさん
269 [ミカン/オレンジ]あなをあけるのにつかったナイフ」 205 the sucked orange, the scout-knife that had been used to cut a hole in it,  現在ではオレンジの方が分かりやすいでしょう。 #21233 赤い鰊さん
272 パンクした[フット/ラグビー]ボールのように、 206 like a punctured football  イギリスでfootballというと、ラグビーかサッカーのことなんですが、『オオバンクラブの無法者』206頁や「ラグビーのシーズンじゃなくて、よかったよ。」(『長い冬休み』129頁)‘It’s lucky it’s not the football term,’(p.106)で「ラグビー」としています。 #21488 駆逐艦
291 その姿すがたは見えなくなった。[/(改行)]
 まだ、まっくらにはなっていなかったので
222 look down on the enemy.
 It was still light enough
#20680 LMSさん
293-294 「水面がなめらかだと、ボートのたてるさざ波がまっすぐ湖上をつたわっていくんだ。ぼくらの姿が見えなくても、さざ波なら、だれだって気づくだろ。[」ちょうどその時/ついさっき]、ボートはかなりゆれうごいていた[。/んだ。」] 224 ‘In smooth water our ripples would run right across the lake. Anybody might notice them, even if he didn’t see us. She fairly wallowed just then. #20680 LMSさん
309 「それから、ロジャ[のかわりに見張みはりをしてちょうだい/(を起こさないよう)に気をつけて]。」 236 ‘And look out for Roger.’ look out for〜は、「〜に注意する、気をつける」という意味です。7巻304頁にも出てきます。つまりここでは、ロジャがまだ寝ているから、起こさないように気をつけて、といっているわけです。 #17930 LMSさん
312 ゆかの上にコップをおいた。[/(改行)]
 スーザンはゆでたまごの先端せんたん
238 on the floor beside him.
 Susan was taking the top
#20680 LMSさん
313 ジョンは、[船首せんしゆ/船尾]かんでいるボートをひきよせた。 238-239 John hauled in the dinghy that was lying astern. #20680 LMSさん
317 信号しんごうをぜんぜんしないというのも、奇妙きみよう信号しんごうの一つだった[。/が、]いわの上にねたとたん、ディックの姿すがたが見えなくなった。 241 It was a queer way of signalling, not to signal at all, but a moment after they had lain down they lost sight of Dick.  1963年11月29日発行の『シロクマ号となぞの鳥』の訳の方が前後のつながりもよくわかるし、いいと思います。 #20680 LMSさん
347 「そして、もし彼[/ら]がついてこなかったら?」 265 ‘And if they don’t come?’ #20684 LMSさん
373-374 あの少年は[ほんとうに礼儀正れいぎただし/まとも]そうだったでしょ。[じっさいは、ちょっと元気がないのね/ちょっともったいないことをしちゃった]。わかってたら、あの子をさらって味方みかたにできたんだけどな。しまったなあ! シロクマごうにとりこにしておけたじゃないの。」 282 That boy looks quite decent. Rather a waste really. We might have kidnapped him if we’d known and turned him into an ally. Barbecued Billygoats! We could have kept him prisoner in the Sea Bear.’ #9737 ミルクの森さん
375 [/子どもたちの通った道] [285] MAP SHOWING THEIR TRACKS  地図の題名です。 #21251 赤い鰊さん
[/NB] NB  右下の署名です。 #21251 赤い鰊さん
[谷の地図/谷の鷹瞰図] HAWK’S EYE VIEW UP THE VALLEYS  ナンシイのbird’s eyeをもじった洒落ではないでしょうか? #21251 赤い鰊さん
船体掃除湾と下湖が黒くなっているのを白く戻す。 #21251 赤い鰊さん
376 かみ[の/][みずうみ/こ]を通りすぎると、地面が隆起してしも[の/][みずうみ/こ]を。 283 They passed the upper loch. A rise in the ground hid much of the lower loch,  103頁を参照。 #21221 駆逐艦
380 危険信号きけんしんごう[も/]うけたが、  アーサー・ランサム全集『シロクマ号となぞの鳥』対照表(第23章)379頁も参照。 #21701 LMSさん
386 ときどき、およいでいるもう一の方が、はるかはなれた湖上こじよう姿すがたを見せると、ディックはそれに双眼鏡そうがんきよう焦点しようてんをあわせて、水にもぐるのを観察かんさつし、水面すいめんかびあがる瞬間しゆんかんを見ようとした。[/何度か鳥が魚をくわえてあがってくるのが見えた。]かくれがについてから三時間ほどたった時、ディックはおよぐ鳥が前よりずっとちかづいてきているのに気がついた。 292 Sometimes its mate swam into view far out on the loch and Dick focused the binoculars on it, wathced it diving and tried to be ready for it when it came up to the surface. Several times he saw it come up with a fish. Perhaps three hours after Dick had reached the hide, he saw that the bird in the water was much nearer than it had been. #20684 LMSさん
388 シャッター速度そくど二十[/五]分の[五/一]びようにした。 294 the speed at a twenty-fifth of a second. #17930 LMSさん
399  「おしろまでつれていかれるのよ。」と、ドロシアがいった。[/(改行)]
 「ほら、きいて!」
303  ‘We’re being taken to the castle,’ said Dorothea.
 ‘Listen!’
#20684 LMSさん
440  「きみたちのやってることを知ってさえいたら、あいつが上陸じようりくするのを完全かんぜんにくいとめられたんだがなあ。」[/と、マクギンティ少年がいった。「きみたちが知らせられなかったのはとても残念だよ。」]
 「しかたがなかったんだよ。」と、ジョンがいった。
334-335  ‘If only I’d known what you were doing I could have stopped him from coming ashore at all,’ said the young McGinty. ‘It’s an awful pity you couldn’t give me to know.’
 ‘Can’t be helped,’ said John.
#20684 LMSさん
443 こいでいくところなのだ。[/(改行)]
 ふたりとも
336 to steal the orphaned eggs.
 He could see the folding boat,
#20684 LMSさん
455 はいりこもうとしているように見えた。[/(改行)]
 ジョンとナンシイがあえぎながら
347 to push through and get inside it.
 There John and Nancy found him
#20684 LMSさん
463 失礼しつれいですが、名刺めいしを……」[(改行)/]ジマリングは、 352 Allow me to present my card ...’ He made as if to take his pocket-book #20684 LMSさん
466-467 ないにきまっている。[(改行)/]ティティの両手は、 355 It could not be far away. Feverishly her hands groped among the tough stems of the heather. #20684 LMSさん
472  「うん。」と、ディックがいった。「できれば、だれもいかないほうがいいんだ。鳥は、もう、ぼくらを見てるからね。」
 [/ティティは箱を渡して待った。]
 ディックは行ったかと思うと、すぐもどってきた。
360  ‘No,’ said Dick. ‘It’s a pity even one of us has to go there. They must be watching us now.’
 She handed over the box and waited.
 Dick seemed hardly to have gone before he was back.
#20684 LMSさん

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