逆で行こう!過去ログ-16-

西武ライオンズを中心に日本プロ野球界のことについて
あえて違った視点から見て考えてみよう。
(基本的に他の掲示板に書いたモノの焼き直しです)

 

パリーグ復興の切り札は地域密着なのか?(02.12.16.記)

 よくパリーグを復興させる切り札は「地域密着にある」と言う話しになります。そもそもパリーグ復興という話しに疑問符をつける人も多いと思いますが(基本的にパリーグでは黒字球団になった方が少ないのだから)、まぁ単純に、パリーグがリーグとして存続していくためにはどうするか?と言う話と思って頂いて良いと思います。我が西武ファンの間でも、地域密着を願う声は大きく聞かれます。「埼玉ライオンズにすべきだ」「埼玉はださいので所沢ライオンズ」「所沢でもださいのは変わらない、武蔵野ライオンズでどうだ」何て話がよく繰り広げられていたりする訳です。でも果たして我が西武ライオンズに地域密着って当てはまるのでしょうか?うちの地域密着ってどこを相手にすれば良いんでしょう?それが西武ライオンズという球団の難しい所です。

 昨今、大リーグやJリーグの成功例から(失敗も有るんですけどねぇ)と言うか、ダイエーホークスの大成功から、球団の人気アップには地域密着というキーワードが必ず唱えられます。地域密着さえすれば毎日満員の球場になると。日ハムの札幌移転、大阪近鉄の「近鉄」外し等もその意識の現れでしょう。でもうちの場合、どこが地元なのでしょうか?所沢ライオンズ?以前どこかの掲示板でどなたかが調べてくれてましたが、プロ野球チームの存在する都市で一番人口が少ないのが所沢らしいんですよね。果たしてそんな都市で地域密着して、ダイエーのような超満員球団になれるのでしょうか?

 では埼玉ライオンズ。これも何度も語り尽くされていますが、埼玉県と言う所は、県庁所在地であり浦和レッズの本拠地で有るさいたま市とライオンズのある所沢市では、大変交通の便が悪く、事実上遮断されています(笑)。車以外で、この二つの市の間を行き来するのは、電車を何本も乗り替えなくては行けなく、埼玉県という県はまっぷたつに分断されているのです。そのような交通事情ですから、さいたま市の人は当然行くのに手間が掛かるライオンズより、レッズやサッカーに愛情を注ぐわけです。県庁所在地の人々にあまり身近に感じられていないチームが、果たして地域密着として成功できるのか?これも少し疑問な訳です。

 では、実際のライオンズファンというのはどの辺りに分布しているのでしょう。まず親会社西武線沿線住民。これは小さい頃から、駅には試合経過ボードがあったり、中吊り広告にも球場の日程が書いてあったりで、順調に洗脳されて居るでしょう。分布としては、都内埼玉寄りの殆どの地域が当てはまるでしょう。「都内に住んでいるけど、ライオンズはおらがチーム。」そう思っている方も大勢居るはずです。こういう人達にとって所沢ライオンズ/埼玉ライオンズと言う地域密着名は、逆に抵抗があるのでは無いでしょうか?

 そして黄金時代に「強いから好き」こういう至極当然の理由でファンになった全国の子供達(当然今は大人です)、デパート、西友、ファミリーマートの優勝バーゲンで身近に感じたお母さん達。この存在も忘れては行けないと思います。うちは地域密着は出来ていないけど、それより遙かに難しい、全国区の名前の通ったチームでも有るわけです。確かに球場にはお客さんが集まりません。でも今日も入らない文化放送で、年4.5回のBSで、奮発してスカパーで、毎試合応援しているファンが居る訳なんですよ。

 ダイエーホークスのチケットも手に入らないような超満員。確かにあれも一つの成功の形でしょう。でも、あれとは違う成功の方法を西武ライオンズは考えても良いのでは無いでしょうか?野球を知らない人に「プロ野球チームをあげて見て?」こう質問して「巨人、阪神、ライオンズ・・・」こう答えさせたい。それが僕の夢見る成功の形です(どうやったら良いかは、すぐには解らないんですけどね)。

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