逆で行こう!過去ログ-7-

西武ライオンズを中心に日本プロ野球界のことについて
あえて違った視点から見て考えてみよう。
(基本的に他の掲示板に書いたモノの焼き直しです)

 

パリーグはこのまま駄目になっていくのか?(00.11.25.記)

 主力選手のセ・リーグ流出、イチローの大リーグ挑戦と、世間的にはパリーグは魅力の無いリーグと決めつけられつつあると思います。果たして、パリーグはそんなに魅力が無いのでしょうか?いえいえそんな事はありません。でも問題点は多々あると思います。また、これはパリーグだけと言うより、日本球界全体に関わってくる問題でもあるのです。

 さてさて問題はパリーグのオーナーの中で、現状に危機感を感じている人がどれぐらいいるかですね。はっきり言って僕が子供の頃に比べたら、パリーグ全体としては、良く客が入るようになりました。観客動員100万人越えているチームが殆どでしょう?この中途半端に客が入って居る状態が、パリーグオーナー達の判断をあやふやにしているのではないでしょうか?100万人入ったぐらいではまだまだ赤字でしょう。でも以前に比べれば、入っているわけだし、不況で良い値段で買ってくれる企業もない。だったら、なるべく大きな出費をせずに球団を運営して行こう・・・と考えても不思議ではありません。日本のプロ野球で、積極的なチーム運営をしているのは、読売と横浜ぐらいなモノです。ダイエーは、もはや過去の財産で食いつないでいかなければ(その財産は凄いんですけど)ならない経済状況ですし、日ハムもオーナーの野球好きだけが救いです。後のチームは現状の不公平なルールに踊らされ、かといって莫大な金額を投資して対抗出来るほどの余裕もなく、ただ球団を維持しているだけに思えます(その中でうちは良くやってる方かと)。

 パリーグ、プロ野球に魅力が薄くなったと言われる大きな理由が、現状の不公平なルールに(はっきり言えば読売に有利なルール)あるのは明らかだと思います。逆指名ドラフト。FA。共に、貧乏球団には不利なルールです。その抜け道として過去に色々と使えた裏技は、根本さんが大暴れしたせいで殆ど使えなくなってしまいました。特定球団に偏った報道、特定球団に有利なルールで有る限り、選手達が日本プロ野球に失望してしまうのもしょうがないと思います(←と書いたモノの失望して居るとも思わないし、この状況ではじけてくれる選手もきっと居ると信じてます)。読売に、最低限セリーグに、いなければ、夢が持てないのは、現代のひ弱な野球選手には耐えられないことなのでしょう(昔のおっさんたちはそんな事気にせずに、パリーグではじけてたモノだけどね)。だったら長いモノには巻かれてしまえと、読売に移籍するのも解る気がします。

 また、より公平で、自分の残した成績が正当に評価される(と信じられてる・・・)大リーグにチャレンジしようと思う気持ちも解らなく有りません。とにかく、本来はコミッショナーなりリーグの会長なりが、現在の不公平なルールをどうにかしなければいけないのですが彼らではダメです。だったらパリーグのオーナー達が、今一度球団運営に力を込めて(いやもう、完全なボランティアになるでしょう。それでも良いぐらいの覚悟のある人だけが、チームを持って欲しいです)改革していくしかないです。幸いパリーグにはダイエーという、野球だけで考えれば超優良企業が有ります。あの成功をお手本にして、フランチャイズ移転、日本野球連盟脱退。など抜本的大改革をしなければ、選手もファンもプロ野球に大きな夢を持てなくなってしまいます。

 残念ながらプロ野球は勝利至上主義では成り立ちません。それは西武ライオンズの失敗で明らかです。どこよりも進んだ考え方、進んだ方法で球界一のチームを僅か5年で作り上げ、それを10年以上にわたって維持したのにも関わらず、この程度の人気です。かたや万年Bクラスでじり貧だったチームが観客動員だけは着実に増やし、挙げ句優勝をもぎ取り、連日超満員です。プロ野球は興行なのです。強すぎても、弱すぎてもダメなのです。拮抗したレベルのチームが毎年迫力のある戦いを繰り広げてこそ客も入るし、選手のレベルも上がっていくのです。読売に頼り切っているセリーグには抜本的な改革など無理です。パリーグこそ、公平で、6球団全てが潤える健全な企業集合体になれるのではないでしょうか?パリーグのオーナーの皆さん。野球に興味が無い方は、とっとと手放して下さい。野球が好きな人達がそれも出来れば日本プロ野球が好きな人達で、もう一度プロ野球選手を夢のある職業にして欲しいと思います。(ん?でもおいらは今の野球でも充分楽しいけどね〜。速い球を凄い力で打ち返すだけの野球なんていまいちでしょ?)

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