『女海賊の島』補完計画


2001.8.14 高橋 誠
現在の訳と訂正案対応する英語説明指摘者
口絵 [/島への上陸] [2] LANDING ON THE ISLAND 口絵の題が省略されています。 #19868 HEARTYさん
[/(ツバメ号とアマゾン号の乗組員から得た情報を元にした。)]
[3]
(Based on information supplied by the Swallows and Amazons)
タイトルページ #19889 駆逐艦
[/学者にして船乗りの4等勲爵士ハーバート・J・ハンソンに] [5]
TO
HERBERT J. HANSON, O.B.E., SCHOLAR AND SEAMAN
献辞 #19889 駆逐艦
10 「ほら、ちょっときいてごらんなさい!」[/と、ナンシイがいった。] 13 ‘Well, just listen!’ said Nancy. #14652 ミルクの森さん
11 「あれは、おかしな国だよ。」と、港務部長こうむぶちようがいった。「人間にんげんもかわってる。ここをでたきみたちが、危険きけんなことにまきこまれて、さらにことめんどうになりそうな気配けはいだなんて知らせがきたら、わしもかなしいよ。 ‘It’s a rum place,’ said the harbourmaster. ‘And rum people. I’d be sorry if the next I hear of you is a finger in a matchbox and a hint of more to follow.’ 直訳すると、「このつぎきくきみたちの消息が、マッチ箱に入った指で、まだ続きがありそう、なんてことだったら、わしも悲しい。」
 「マッチ箱に入った指」とは何でしょうか? 当時海賊たちがとりこの指を切り落として、誘拐したという証拠に送りつけるということが行われていたのではないかと思います。8章174-75頁で、中国人の男の子たちが「自分の指を切りおとすまね」をしているのはこのことを指していると考えられます。
#17727 LMSさん
12 「それじゃ、予定よていどおりのりくをみつけてくれよ。ミスィー・リーにぶつからないようにな。」
[/「ミスィー・リー?」みんなが物問いたげに顔をあげた。]
「ミスィー・リーってだれですか?」とロジャがたずねた。
15 ‘Well, make a good landfall. Don’t go and fall foul of Missee Lee.’
‘Missee Lee?’ Everybody looked up with a question.
‘Who’s Missee Lee?’ asked Roger.
#14842 ミルクの森さん
34 ジョンは、すでにツバメごうに乗りうつっていて、てすりの[ために/ところで]け切れたもやいつなののこりをたぐりこんでいた。 31 John was already in Swallow, hauling in what was left of the painter, burnt through on the rail. #17296 LMSさん
60 「右こいで。」と、ロジャがさけんだ。ジョンがその通りにしたとき、[ふかい海をすすふねが、/]黒いこぶのようないわ[のわき/が、ふかい海の中]をすっととおりすぎるのをティティは見た。 48 ‘Pull right,’ shouted Roger, and as John did so, Titty saw a black knob of rock slip by in the green depths. どうやら slip を ship と間違えたようです。 #17296 LMSさん
70 「ナンシイ。」と、ペギイがいった。「わたし……わたし気分がわるくなりそう。」
「とんでもない。」ナンシイがあわてていった。「[大丈夫だいじようぶよ、ここなら/ここじゃ、だめよ]。」そして、ドアをあけようとしたが、かぎがおりていることがわかった。「大丈夫だいじようぶ。ぜったい大丈夫だいじようぶ……気分がわるくなるものなんか、なんにもないわ……[あらっ、わたしまで気分がわるくなってきた/いたっ、足にひびが入っちゃったわ……]」 ナンシイは、[ふらふらし/足を引きずり]ながら船室せんしつを歩いて、ペギイのそばにこしをおろした。
55 ‘Nancy,’ she said. ‘I...I’m going to be sick.’
‘No, you aren’t,’ said Nancy hurriedlly. ‘Not in here.’ She tried the door and found it fast. ‘No,’ she said, ‘you jolly well aren’t... Nothing to be sick about.... Ow, I did fetch myself a crack...’ She limped across the cabin and sat down by Peggy.
 Not in hereは「ここじゃだめよ。」と解する方がいいと思います。ペギイが吐きそうだと言いだしたので、ナンシイはここ(ふたりが閉じ込められた船室)で吐かれては困ると言っているのです。I did fetch myself a crack.ですが次の例文があります。
 I fetched him a blow on the jaw. やつのあごに一発くらわしてやった。[2]
#22606 LMSさん
76 長い鉛筆えんぴつのような[二/四]本のはしは、米のめし[をつかもうとするとつかえてしま/につきさしてあ]った。 60 ‘Four chopsticks, like long pencils, were stuck in the rice, #22606 LMSさん
80 何人かがフォアマストの下へいき、何人かがメンマストの下にのこった。[/何人かは船尾楼甲板に上がってきた。]だれもがみな、はるか前方ぜんぽうで海と空とがせつする線上せんじようをじっと見ている。 63 Some went to the foot of the foremast, some stayed at the foot of the main. Some came up on the poop. All were staring forward at that distant line where sea and sky met. #22606 LMSさん
92 男のかたをゆさぶった。[/(改行)]
 男は、ナンシイが手をはなすと
71 shook him by the shoulder.
 The man grummed as she let go of him,
#22606 LMSさん
111 そして、じぶんのかいた横目よこめで見ながら、ついくすくすわらってしまった。
[/「でも、あなたの本じゃないのよ。」と、スーザンがいった。]
「ロジャ。」と、ジョンがいった。
84 He looked sideways at his own drawing and could not help chuckling.
‘But it’s not your book,’ said Susan.
‘Roger,’ said John.
#22631 LMSさん
113 [メチル/変性]アルコールをいれるところにおいた。 86 and put them in the place for the methylated spirits. 『六人の探偵たち』164頁も参照ください。112頁の「メチルアルコールがはいっている」はmetylatedなので問題ありません。 #09000 ミルクの森さん
119-120 ロジャはいきおいよくいすの上に立ちあがってさけんだ。
だ! おき[ろ/て]、ジョン!」
90 He jumped up and stood on the chair.
‘Sail-ho!’ he shouted. ‘Wake up, John!’
#17338 LMSさん
133 ロジャはいちどのぞくとティティにしつけるようにもどし、学校の徒[歩/]競争と[ほ/]きようそようのときのようにひじをつきだし、あたまをのけぞらせるようにして走っていった。 99 Roger took one look through it, pushed it at Titty and was gone, elbows out, head back, running as if in a race at school. #17338 LMSさん
135 とにかく、もう大丈夫だいじようぶだよ。ふなばたをつかんでくれ。ロジャ[は/の]反対側はんたいがわ。スーザンとぼくは船尾せんびをもつ。 101 Anyway, it’ll be all right now. Get hold of the gunwale, opposite Roger. Susan and I’ll take the stern. #22631 LMSさん
165 ティティははげしいゆれのあいに、ジョンとスーザンはどうしただろうと考えた。[/船のところへもどってきて、わたしたちがいないのがわかってどう思ったかしら?]しまへもどったかしら? 123 Between the jolts she wondered what had happened to them? What had they thought when they came back to the boats and found that she and Roger had disappeared? Had they gone back to the island? #22631 LMSさん
168 しかし、のぼりがおわって頂上ちようじようをこえ、くだり道にさしかか[/り、下のほうに森や水面がちらりと見え]ると、歩くのもさほどつらくなくなったので、 125 But, when the road stopped climbing and over the top of the hill began to dip and they caught a glimpse of forest, and water below them, and walking was not such hard work, #22631 LMSさん
172 おどろき、もものき、さんしょのき、ブリキにタヌキに陸蒸気おかじようき! ばんざい[三百まん/百億]しようだ! 129 Barbecued billygoats! Jibbooms and Bobstays. Ten thousand million cheers! 【紹介】 #22631 LMSさん
175-176 「むかし、[ジャバ/ジャワ]でのらくらしてたとき、もっと中国語ちゆうごくごをかじっときゃよかった。この[なりゆき/連中]にはどうもへんなところがあるんだ。 132 ‘Wish I’d picked up more Chinese when I was fooling about in Java years ago. There’s something funny about this lot. lot:《口語》やつ、しろもの[2] #22631 LMSさん
180 へんだと思った。[(改行)/]ずらりとならぶ 135 he had something on his mind. They were only half-way along the rows #22666 LMSさん
183 さらにおいてくれた。[/(改行)]
 どんぶりには
137 putting a bit on Titty’s plate.
 There were all kinds of things in the bowls.
#22666 LMSさん
185 となりにすわっている頭目タイクン[/笑い][おちやの/湯のみ]ちやわんをとんとテーブルにおいて立ちあがった。船長せんちようたちも立ちあがった。 139 The Taicoon, sitting beside her, laughed, tossed down his cup of tea and rose from his chair.  「お茶の茶わん」とは普通いわないのでは? #22666 LMSさん
189 第10章 ふたたび[歩く/行軍(あるいは)護送] 142 On the Road Again [2]によるとon the roadには「地方巡業中、旅行中、放浪中」などの意味があります。Road→「歩く」としたのでしょうが、歩くばかりとは限りませんし、特にこの場合はロバに乗っていますから、変更したほうがよいと思います。 #17757 LMSさん
193 「ロバのことはな[すの、やめなさい/して手をとめないで]よ。 145 ‘Don’t stop to talk about it. We don’t stop to think how different these two worlds are. 我々はこの二つの世界がどんなに違っているかをじっくり考えてみようとはしない。[2] #22666 LMSさん
201 「しかし、なぜオール[にかたひじをひっかけて/がL字形にまがって]るんだろう?」 151 ‘But why do they have an elbow in it?’ elbow:ひじ継手[2] #22666 LMSさん
203 わたぶねは、きしから二十メートルほどはなれたところを、ゆっくりとさかのぼっていた。[/かれらはすでに上陸場のずっと上流にいた。]対岸たいがんに目をやると、 152 The ferryboat was being slowly driven upstream twenty yards or so out from the shore. Already they were well above the landing place. On the opposite side #22666 LMSさん
204 「あの望遠鏡ぼうえんきようはどこだ?」と、ジョンがいった。
 ティティがポケットをさがしはじめた。「[やめろよ/いや、やめといた方がいい]。」と、ジョンが、[ありか/自分たちがいるところ]を思いだしていった。「かれらがもってっちゃ[った/うだ]ろう。」
153 ‘Where’s that telescope?’ said John.
 Titty began fumbling at her pocket. ‘Better not,’ said John, remembering where they were. ‘They might grab it.’
 theyを望遠鏡と取っていますが、望遠鏡は単数です。このtheyは自分たちのことです。つまり、望遠鏡はちゃんとティティのポケットに入っているのですが、ジョンは自分たちがいる場所、つまりとりこの護送船上にいることを思い出して、望遠鏡を出すと取り上げられるかもしれない、だから望遠鏡があることを知られないほうがいいと思ったのです。 #22666 LMSさん
219 つぎにすることは、適当てきとうみなとまでいってイギリスせんりこめるように手配てはいしてもらうことだ。[/時間はどんどん過ぎていったが、あがり段の上から新しい名前は呼びあげられず、だれも出入りするものはなかった。] 165 and the next thing would be to arrange for them to get to a proper port and go aboard an English ship. Minute after minute went by and still no new name was shouted from the steps and nobody went in or out. #22691 LMSさん
220 やったのはぼくだっていおうか?」[(改行)/]「だまっていろよ。」 Shall I bolt in and tell them I did it?’ ‘Keep quiet,’ #22691 LMSさん
221 ケンブリッジ? なぜケンブリッジなんだ? アメリカのマサチューセッツしゆうにあるケンブリッジにちがいない……まあ、こんな奇妙きみようなことはあるまいな。[ありゃ、なんだろう/えっ、なんだって]? 彼女かのじよ英語えいごをはなすかって? 英語えいご? 英語えいごかい? はなすと思うね。わしよりももっと英語えいごを知ってる…… 166 Cambridge? Why Cambridge? Must have meant Cambridge, Massachusetts. ... Well, of all the rum goes. What’s that? Does she talk English? English? English? I should think she does. She knows more English than I do... 相手の言ったことが聞き取れなかったときに問い返す言葉です。 #17643 LMSさん
227 つれ去られていくらしかった。[/(改行)]
 ロジャがくるりと
171 he were going rapidly further away.
 Roger turned and
#22691 LMSさん
243
他人たにんのものをとるやつは、
つかまえられたら牢屋ろうやゆき。」
[/「強調の所有代名詞ね。」と、ミス・リーがいった。「なるほど。」]
183
“He who takes what isn’t his’n
When he’s caught shall go to prison.”’
 ‘His’n,’ said Miss Lee. ‘Possessive emphatic.... His own. ...I see.’
【紹介】ロジャが紹介した英語の歌に対するミス・リーのコメントが訳されていません。この歌ではhis’nとprisonが韻を踏んでいるのですが、his’nはhis ownのことなのですが、標準英語とはいえません。これを聞いたミス・リーが「his’nというのは強調の所有代名詞でhis ownのことね、なるほど。」と納得しているのです。 #22691 LMSさん
255 トーストとハムエッグがのっていたが、たまごの目玉やきはとても小さかった。 191 with fried ham on fried toast with two very little eggs, fried, on the top of the ham.  原文ではトーストも油で揚げています。そういえば以前イギリスのB&Bを紹介したビデオを見たら、あるB&Bでは確かにパンを油で揚げていました。 #22691 LMSさん
265 のぼってるわね。」[(改行)/]そして、ナンシイは、 199 ‘Up hill instead of down,’ And, stopping sometimes #22691 LMSさん
頭目タイクン英語えいごが読めない。むかしカリフォルニアに出かせぎにいっていた部下ぶかのひとりをよんだ。このジョージ・ワシントンが、フリスコにはこんな市長しちようはいないといった。 BIG CHIEF CANNNOT READ AMERICAN. HE CALLED IN ONE OF HIS TOUGHS WHO USED TO WASH PANTS IN CALIFORNIA. THIS GEORGE WASHINGTON TOLD HIS BOSS NO SUCH ANIMALS AS LORD MAYORS IN FRISCO.  「このジョージ・ワシントンが、フリスコにはLord Mayorなんていうものはいないといった。」という意味です。つまりこの男はサンフランシスコにはジェイムズ・フリントという市長がいないと言っているのではなく、Lord Mayorという言葉自体を問題にしているのです。[2]によるとLord Mayorというのはイギリス英語で、ロンドンなどの大都市の市長(普通の市長よりもいくぶん名誉職的らしい)という意味です。Lord Mayorというと、ロンドン市長を思い浮かべるのが普通です。 #17737 LMSさん
266 「たいへん。」と、ナンシイがいった。「これ、SOSよ。」
「ぶじどころじゃない。」と、ジョンがいった。「正体を見破られたんだ。」
「[すでに見破っていたのかもしれないよ/ひょっとして、もう、やっちゃったかもしれないね]。」と、ロジャがいったが、[そういったわけ/何のことか]は説明しなかった。
「ねえねえ。」と、ナンシイがいった。「ジムおじがクビをちょんぎられそうだってときに、ここにすわってラテン語の勉強なんかしてられないわ。」
‘Giminy,’ said Nancy. ‘It’s an S.O.S.’
‘He isn’t all right at all,’ said John. ‘They’ve found him out.’
‘Perhaps they’ve done it already,’ said Roger and did not explain what he meant.
‘Look here,’ said Nancy. ‘We can’t sit here doing Latin while Uncle Jim’s having his head cut off.’
#14265 ミルクの森さん
ジムおじにはききめがあったでしょ。[/彼女にもききめがあるわよ。] 200 It worked with Uncle Jim. It’ll work with her. #22691 LMSさん
267 [(改行)/]五分後、ロジャは、 ran out into the garden. In five minutes he was back, #22691 LMSさん
ひげのおじいさんとはなしこんでたところでね。ほら、あのおじいさんのゆびがどうしてあんなに長く見えるか知ってる[だろ/かい]? あの人のつめときたらゆびとおなじぐらい長いんだよ。 She was talking to the old man with a beard. I say, you know why his fingers look so long? His nails are as long as his fingers. 「you know」は「〜だろ」という意味に使うことも多いですが、ここでは最後に疑問符?があることからも、疑問文であろうと思われます。(you knowのように肯定文の語順のままで疑問文として使われることは会話ではよくあります。)つまりここでは相談役の指が長く見える秘密をロジャが発見して、「知ってる?」という感じだと思います。 #17673 LMSさん
268 ミス・リーのくれたすみで書いた。[/(改行)]
 最後通告さいごつうこくは、
201 using Miss Lee’s ink for the sake of politeness.
 Here is the ultimatum.
#22691 LMSさん
277 はいってくるところがちょうど見られた。[/(改行)]
 すぐにとりこに
208 with a lacquered bird-cage on his knee.
 He saw the prisoner at once and,
#22697 LMSさん
283 忠実ちゆうじつなるわがサンフランシスコのみなさんにあいさつをおくります。[/(改行)]
 みなさんの市長しちようであるわたしは、
212 To my faithful people of San Francisco: Greeting!
 I, your Lord Mayor,
#22697 LMSさん
285 のんでいなかった[おちやの/湯のみ]ちやわん 214 an untasted bowl of tea  185頁も参照。 #22709 LMSさん
288 「とっても高かったんじゃないでしょうね?」と、ロジャがいった。
[そんなはず/高すぎるなんてことは]ないわよ。」と、ペギイが、はらだたしそうにいった。
215 ‘You didn’t pay him too much?’ said Roger.
‘She couldn’t,’ said Peggy indignantly.
【参考】ロジャの台詞は、ミス・リーの立場にたったもので、フリント船長を買いとった値段が「あまり高くなかったのならいいんだけど」という趣旨です。それ自体悪気はなく、ミス・リーにとっては確かにその方がいいのは事実ですが、この場合問題になっているのはフリント船長の値段です。ロジャの言葉は、フリント船長の値段が高くない方がいい、というようにもとれます。ところが姪であるペギイにとっては、とりことしてのフリント船長の値段が安い方がいいと言うのは断じて承服できかねます。ここでペギイは「いくらお金を払っても、高すぎるということはない。」と言いたいのです。だから「腹だたしそうに」言っているのです。 #22697 LMSさん
ミス・リーは、無言むごんでちらりとじぶんのちやわんを見た。ちやわんに手をふれな[い/かった] Miss Lee glanced silently at her own bowl. She had not touched it. 【参考】 #22697 LMSさん
290 すぐに中庭なかにわのおりの一つ、ジバーの[/一つおいた]となりのおりにいれられた。 217 was immediately shut up in one of the barred cages in the courtyard, next door but one to Gibber. 子どもたちは、中庭に出て、みんなでフリント船長のおりまでいったが、ロジャだけは一つおいたとなりのおりへ、ジバーとことばをかわしにいった。(395頁) #22697 LMSさん
302 大佐たいさです。」と、ジョンがいった。「退役たいえきすれば将官しようかんになります。」
大佐たいさ?」と、ミス・リーがいった。「イギリス海軍かいぐんの?」
「ええ。」と、ロジャがいった。「ほんとうに大佐たいさ艦長かんちようです。フリント船長せんちようみたいじゃなく。あなたも、おとうさんのふねを見てますよ、きっと。ホンコンに配属はいぞくされてましたから。」
224 ‘He’s a captain,’ said John. ‘He’ll be an admiral when he retires.’
Captain?’ said Miss Lee. ‘Blitish Navy?’
‘Yes,’ said Roger. ‘A real captain, not like Captain Flint. I expect you’ve seen his ship. He was stationed at Hong Kong.’
 captainには「艦長」と「海軍大佐」の両方の意味があります。『海へでるつもりじゃなかった』422頁では「ウォーカー中佐」です。この間に昇進したとすると矛盾はありませんが。 #22699 LMSさん
308 [そのとおり、/また右]だとわしは思うね。」と、フリント船長せんちようがいった。 229 ‘Right again, I should think,’ said Captain Flint. #22699 LMSさん
309 男は、大きくひろげた片手かたてをあげた。[/(改行)]
 ジョンが、ボートを
230  The man put up a hand, wide open.
 John pointed at the boats.
#22699 LMSさん
319 「おきやくさまです。友だちです。生徒せいとです。[/わからないのですか?] 237 ‘Guests. Fliends. Students. Can you not understand? #22699 LMSさん
325 「それで、スー[ザン/・サン]は?」と、ほどなくミス・リーがいった。 241 ‘And Susan?’ asked Miss Lee presently. 他の箇所では、Su Sanスー・サンとなっています。 #17647 LMSさん
327 [思いついて/]フリント船長せんちよう[に/が]数学すうがく授業じゆぎようをや[らせたことがあっ/ることになってい]たが、 244 The idea had been that Captain Flint was to teach mathematics, これは297頁
「しかし、数学と三角法はあなたが教えなさい。
を受けています。つまりこの考えに従ってミス・リーはフリント船長に数学の授業をやらせてみたのですが、一度きりでやめてしまったのです。
#22699 LMSさん
331 ミス・リーが授業じゆぎようにますます時間をかけるようになったちかごろは、アマは日ましに無口むくちになってきていた。[/そうしなければならない時以外は、ひとことも口をきかなかった。] 247 Now, day by day, as Miss Lee spent more time over her class, the amah had turned silent. She never spoke a word to them unless she had to. #22699 LMSさん
339 ティティがいった。[/(改行)]
 「なににるのかしら。」
251 ‘Sailing,’ said Titty.
 ‘I wonder what in,’ said Nancy.
#22699 LMSさん
342 [大丈夫だいじようぶ/よく走る]?」ミス・リーが、アマゾンごうを見ながらいった。 254 Sail well?’ she asked, looking at Amazon.  このSailは動詞だと思います。ミス・リーはアマゾン号が良い船か(よく走る か)尋ねているのです。 #22703 LMSさん
343 「しかし、雨なんか全然ぜんぜんふりませんでしたよ。」[/と、ナンシイがいった。] 254 ‘But there hasn’t been any,’ said Nancy. #22703 LMSさん
347 中国人ちゆうごくじん発明はつめいした南をさす[磁石じしやく/コンパス]のことを 257 the south-pointing compass invented by the Chinese,  『ヤマネコ号の冒険』320頁等と統一。 #22969 LMSさん
349 「ねえ、ふねとおりぬけることはできないんですか?」[/と、ナンシイがきいた。] 258 ‘I say, couldn’t we sail through?’ asked Nancy. #22703 LMSさん
351 航海こうかいはほぼおわりにちかづいた。[/(改行)]
 もうふね間切まぎって
260 The voyage was all but over.
 There was no more tacking.
#22703 LMSさん
360 「すごい。」と、ロジャがいった。「ぼくたちみんなが、頭目タイクンのところへいくんだ…」 266 ‘Gosh,’ said Roger, ‘we’re all going to be Taicoons.... ウー頭目を訪問する際、ミス・リーだけではなく、生徒全員がいすに乗ってかついでもらう事になったので、ロジャは「(かついでもらうなんて)頭目になったみたいだ」と言っているわけです。
ぼくたちみんな、頭目タイクンになったみたいだ
#17643 LMSさん
362 無礼ぶれいだわ! かれ、わたしたちも[招待しようたいしたんだと思った/中に入れてくれてもよさそうなものな]のに。」 268 ‘Call that manners! I do think he might have invited us in too.’ #22703 LMSさん
368 頭目タイクンわたした。[/(改行)]
 「はこをください。」
273 He gave it to her.
 ‘The box, please,’
#22703 LMSさん
371 「おじさんがあれを、ほかのものといっしょにいといたら、ここにいてあったから、とりあげられなかったのに。」[/と、ナンシイがいった。 275 ‘If you’d only left it with the rest,’ said Nancy, ‘it would have been here and you wouldn’t have lost it.’ #22703 LMSさん
380 [スーザン/スー・サン]、あの三人はとおくまで散歩さんぽにいったのですか?」 282 Susan, were they going for a long walk?’  他の箇所では、Su Sanスー・サンとなっています。 #22703 LMSさん
387 あるいはシンガポール……それともどこか[貿易ぼうえき/条約じようやく]こうへ? 286-287 or Singapore...or any treay port?  11頁ではtreaty portは「条約港」と訳されています。 #22703 LMSさん
393 「たぶん、みがき石もないよ。」と、ロジャがいった。「とにかく、[なく/あっ]たってかまうもんか。」 291 ‘Probably no holystone,’ said Roger. ‘Anyway, who cares?’ Who cares? はいわゆる修辞疑問文と呼ばれるもので、直訳の「だれが気にするか」から転じて「だれも気にしない」=「かまうもんか」という意味で使われます。
さて、これは、海賊の島から月照号で逃げられそうだということになり、それまでロジャが首席のクラスでどんじりにいるのが面白くなかったナンシイが、海へ出たらロジャを「しんちゅうみがきできたえなおしてやるわ。」と言っている場面です。
ロジャが月照号にはしんちゅうがないというと、ナンシイはみがき石ならあるといいます。それに対するロジャの言葉がこれですが、ロジャとしてはみがき石がないほうがよいわけですから、「なくたってかまうもんか」というのはおかしいと思います。これは逆で、「(自分としてはみがき石はないほうがよいけれど)あったってかまうもんか」と開き直っているわけです。そうすると次のティティの台詞「また海に出るんだもの」と自然につながります。
#17673 LMSさん
399 外に出たほうがいいですね。[(改行)/]ドラが、またあたらしく十かい 294 Better go out so everybody see you are not aflaid.’ The gong had begun to sound again, #22708 LMSさん
421 「みんなにつたえてくれ。[こんどはつっ走るんだ/これからやってみよう]。」 311 ‘Pass the word along. We’ll have a shot now. 「もういちどやってみよう。(314頁)
‘We’ll have another shot at it.
#22708 LMSさん
427 「ああ、よかった。」[/と、ティティがささやいた。] 316 ‘Oh, good,’ breathed Titty. #22708 LMSさん
435-436 「しばらく、[どなっちゃだめよ/さけび声が聞こえないわ]。」と、ナンシイがいった。「[あれだと/たぶん、さっきのさけび声は]月照号げつしようごうがなくなったことに[まだ/]気づい[てないのかもしれないから/たからじゃなかったのかもしれないわね]。」 322 ‘No shouting for a bit,’ said Nancy. ‘Perhaps it didn’t mean they’d seen the Shining Moon was gone.’  最初の部分は命令文ではないと思います。そして次の文のitはその少し前にわっとあがったさけび声(434頁)を指しています。つまり、最初にわっとさけび声があがった後、それに続いてさけび声は上がりませんでした。ナンシイの台詞の最初の文はそのことを指しています。それでナンシイはさっきのさけび声は、月照号がなくなったことに気づいたためではないのでは、と思っているのです。 #22708 LMSさん
439 また、フリント船長せんちようのかじがちょっとみだれたのがかんじられた。[/ティティは、さっと手を出して体をささえた。] 325 Again they felt that Captain Flint was not steering quite as usual. Titty flung out a hand to steady herself. #22708 LMSさん
通過つうかしたことがあるって、ミス・リーがいってたわ。」
[/「水路の岸がずいぶんあがってたな。」と、ジョンがいった。]
‘Miss Lee said she’d done it.’
 ‘It was bank high in the creek,’ said John.
#22708 LMSさん
441 [あと/これから]三十分[もしたら/は]、ネコの目がほしくなるんだ。 326 We’ll want cat’s eyes in the next half hour, #22708 LMSさん
442 とおりすぎてしまいたくない。」と、[/フリント船長せんちようがつぶやいて、その星空ほしぞらのくさびを左舷さげんに持ってきた。
「スターボード。」船首せんしゆからあわただしい声がした。「あの大きな岩。」
フリント船長せんちようはまた進路を変えた。
「おや、舵が変だぞ。」と、]フリント船長せんちようがひとりごとをいった。
それから大声で、「ながれにつかまったぞ……ひきこまれる……もうもどれないぞ……」
327 ‘Don’t want to get carried past,’ muttered Captain Flint and brought that wedge of starry sky on the port bow.
‘Starboard!’ a hurried call came from the bows. ‘The big rock.’
Captain Flint changed course again.
‘Gosh, she’s steering funny,’ he grumbled to himself,
and then aloud,
‘Current’s got us.... Taking us in.... No going back now...’
#17682 LMSさん
446 また、ばしっと音がして、メンスルがさっともどった……[/ものすごい音をたてて帆がはためいた。はじめてかれらは顔に風を感じた……月照号が一回転して上流に向いたのだ……帆が風をはらみ、雷がとどろくような音をたててはためいた……]またジャイブした…… 331 Another crash as the mainsail flung back again....Tremendous flapping. For the first time the feel of wind in their faces.... The Shining Moon had been turned right round and was heading upstream.... There was a thunderous flap as the sail filled again.... Another gybe. #22708 LMSさん
448 「ばんざい[三百まん/三十億]しよう!」ナンシイが、ばかな子どもといわれたことなどにもかいさず、思わず大声でさけんだ。 332 Three thousand million cheers,’ exclaimed Nancy, #22708 LMSさん
453 「あっ、」と、[ジョン/ロジャ]が大声をあげた。「いかりをおろしてるあそこのジャンクへ、サンパンがちかづいていく。」 335 ‘Hullo,’ shouted Roger. ‘Sampans coming down to those junks at anchor. #22708 LMSさん
459 だまってった。[/(改行)]
 ミス・リーが片手かたてをあげると
340 through the sparse hairs of his beard.
 Miss Lee lifted her hand
#22708 LMSさん
461  「ごーん…ごーん…ごーん…」
 「ドラ十かいちの頭目タイクンが。」ミス・リーがばかにしたようにいった。
 [/それからまた「ごーん」とドラの音がして、そしてまた、さらにまたドラがなった。]
 「十三。」と、ロジャがいった。
341  ‘Boom....Boom....Boom...’
 ‘Ten gong Taicoon,’ said Miss Lee scornfully.
 And then there was another ‘Boom’ and then another, and another.
 ‘Thirteen,’ said Roger.
 これをロジャのいう「あれで二つめだよ。」だとすると(最初の音はロジャ以外誰も聞いていません)、ここで引用したミス・リーの台詞の直前の「ごーん」でちょうどドラ十回になります。さらに訳抜けの部分の三つを加えると、ロジャのいう通り「十三」になります。 #22708 LMSさん
466 彼女かのじよはたを見せたとき、チャンのジャンクがどうしたか、きみたちも見たろ……[あれでわかる/いいかい]彼女かのじよがもどりつくまで、ちょっとぶらぶらしていよう。 345 You saw shat his junks did when she showed her flag.... Tell you what. We’ll just hang about till she gets home. Tell you what:あのね[2] #22708 LMSさん
巻頭、巻末の見開きの地図 Puffin版には竜島にもFerryという表記がありますが、岩波版には虎島にしか「渡し場」という表記がありません。 [10] 【番外】 #22708 LMSさん

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