公開掲示板 投稿体験集  
  -情報交換の場にしましょう- 

 集合住宅の大規模修繕工事は今後ますます増加するでしょう。しかし、それを担当する住民はほとんどが素人の筈です。いつ何をしたらいいか、どのくらい費用がかかるのかなど、全く分からないのが普通です。

 そこで修繕工事を体験して各種の情報をもっている方の情報交換の場として、このホームページを開放することにしました。御自分の体験例や役に立つ情報、現在進行中で困っていることなど、これから修繕工事を始める方に参考になる情報をお寄せ下さい。

 原案を作成し公開内容を確認いただいた後に、HTML化して掲載いたします。その際、名前、所属、メールアドレスの公開の可否についてもお知らせ下さい。ただし他者の非難・中傷、企業宣伝など適切でない内容については掲載をお断りする場合があります。  

連絡は 管理者noppo まで。

多くの方からメールをいただいています。有り難うございます。


14.熊本のHさん

 長谷部さん、はじめまして。熊本のHと申します。 わたしも、東京の玉田さんと同業者です。(感心しました) あとMさんも、なかなかついてますね。(いたいところ)

このHPはとても為になりますね。これからも拝見します。

なんといっても、人間皆兄弟。住人の方も・管理会社の方も・施工業者の元請の方も・下請の方も・孫請けの方も・ひ孫請けの方も・・・。

その辺の利害関係を改善しないと、施工業者としてはいい工事ができませんね。(はっきり)

熊本のマンションでは
(1)築3年目・・・(約100世帯)タイル剥離・落下
         対策 元請ゼネコン保証工事。(タイル浮注入工事)・・・値段を安くするため下請の防水工事店は、ほとんどシロート。(汚れるは、直らないは、金払わないは)
(2)築8年目・・・(約96世帯)ベランダ雨漏り・外壁タイル浮
         対策 元請ゼネコンと交渉中。
             ベランダ防水は、まかせられないと管理会社が防水工事店を選別中だが?(何考えてんだかとても安い。管理会社もよく解らない)

以上、数ある現在進行中の裏から見た実情です。ふー

私も、ゼネコンに注意の電話をしたり、説明を試みましたが、打ち合っていただけません。

なにかいい方法はないのですかね?

 長くて下手な文章ですいません。また ちょくちょく書き込みます。


13.Mさん

はじめまして、Mと申します。

たまたま、貴サイトを拝見させていただきまして、興味深く読ませていただきました。

私自信、築5年のマンションに住んでおり、業務柄工事にもかかわりがあるため、メールさせていただきました。とりとめがない話ですが、よろしくお願いします。

玉田さんのところで強く感じたのですが、業者がどんな手を抜いても、一般の住人の方はわかんないですよね。私どもはまだ大規模修繕にはいたっていませんが、小規模改修はいろいろやっておるようです。ですが、理事会では質より価格が優先され、もっとも、内容に関する検証はおざなりのことが多いです。

私どもの物件は地下を含めた立体駐車場があるのですが、過去2回自動車もろとも水没しました。1回目は竣工翌年で50年に1度の大雨だったそうですが、一昨年100年に1度の大雨が降り、市内では死者も出たほどです。なんでも、市の配水管が1時間50mmぐらいまでしか能力がないらしくて、敷地から排水しても下水からオーバーフローして無駄なようです。実家は近くなので、この辺が土地が低く大雨だとしばしば冠水する地域であるのはわかってはいたのですが。問題は、その後も近隣に出来たマンションは、ほとんどが地下駐車場を有し、かつ防潮対策をとってないことです。デベはそういったリサーチはしていない証拠でしょう。

また、今年いっぱいまで管理会社をデベ系にお願いしてる(来年から独立系に変更します)のですが、対策として持ち込んだ見積は、すべて金がかかる割りに対策足り得ないものばかりでした。水没危険パレットの住人の方は、ともかく対策をと言うことで採用を希望されていましたが、そのときも「こちらの業者はいくら、こっちはいくら」という議論だけを管理会社が持ってきたので、私が先導して「穴だらけの計画だから、やるだけ無駄。」と否決させました。ハードの対策は今だ無く、異常降雨のときはパレットから車を避難させることで動いているのが現状です。

また、もっと小さい話で、防犯工事というものがあります。

最近はピッキング等の話題のせいで、カギを替えましょうという業者の飛び込みも多いですが、いいかげんな業者も多いようです。

腕が未熟

鍵屋さんは、公的資格がありません。ブームにあやかって参入した業者や個人が大手をふれる業界です。いいかげんなつけ方で防犯機器をつけてるため、実際に何かあっても用をなさないものも見かけます。

料金がばらつく

料金は業者によってばらつきます。選定する商品(シリンダー)単価にもよりますが、よく我々の考える一般価格の2〜5倍を払ったとおっしゃる方にお会いします。たとえば東急ハンズで13000円で売ってる程度のものを20000円ぐらいでつけるのが通常ですが、平気で8〜10万払ってる方もいるようです。

エンドユーザーの意識

TVでやってる対策番組は取材対象が小さいか偏ってる、もしくはちょうちん記事も多いのです。間違った情報をもってしまわれ、「TVでこれが良いって言ってたから絶対これ」と言われる方も多いです。

せっかくお金かけるのなら、ある程度費用効果があるものを選定していただきたいですね。」

 

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Mです。

早速、ご返事いただきましてありがとうございます。

さて、愚痴をひとつ。

建設業は単価が下がってるので建てどきだとか言います。これは、仕事が無いので叩き合ってるだけで、原料費が極端に落ちたとか、躍進的な技術が開発されたわけではありません。少なくともマンション建設については。デベは、リストラ土地を安く買い上げて、こういった会社に単価押し付けてるのが現状です。ゼネコンは予算から自分の取り分を引いたところで下請けに押し付けます。

下請けはボコボコつぶれてるのに、ゼネコンは女子の大卒事務員でも、ボーナス2.何ヶ月か出てました(友人のこと)。デベはラスベガスに慰安旅行に行ってました(知った会社)。なんだかなー。

安い物件は、必ず何か手を抜いてます。低価格押し付けられた下請けは、どうにかコストを下げようとインチキします。重大な瑕疵にならないにせよ、プロが見ると、あまりのチィープさに笑みがこぼれます。最近は安さを売りにした物件も多いですが、以上の理由であまり住みたくは無いですね。地方と首都圏の差はあるとも思いますが。(「室内レバーは高級な木目調」とか言いながら、単価3000円ぐらいだったりします。)

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2001.12.27
私どものマンションも、無事デベ系列管理会社から独立系(地場ガス会社系列)に移行でき、新年を迎えることになりました。
両方の状況を「外注業者」として見ていると、面白いものがありました。失礼ですが。 わかったことは、会社としての姿勢ですね。系列は黙ってても仕事が来る訳で、組合に対する対応は及び腰というか、腫れ物に触る感じです。転がり込んだものをなんとか保守しようと言う感じですか。
一方、独立系は、営業法や運営、対応見ても、なんだかすっきりして、卑屈なところがありませんね。

さて、全く別の現場で非常に問題があることがありましたので、ご報告まで。
大規模修繕の発注先決定については、どうしても「金額」が優先されることは理解できることではあります。しかし、それに偏重して、施工能力を超える部分を押し付けたために起こる問題と言うものもあります。
BMの管理物件なのですが、この度、外壁塗装と防水の工事を執り行いました。請け先は、地場では実績のある防水会社Aです。
ところが、合い見積り段階で、防鳥ネットの復旧工事が追加されてきたのです。その段階で、かなり厳しい値段攻防になっていたこともあって、ほとんど現場も見ず、概算で価格を提示したようです。その甲斐あって、次点より数十万安く受注しました。
しかし、当社に工事見積り依頼が来て驚いたのですが、とてもじゃないが受注できない額を提示します。仕様を含め、妥協点を探り、なんとか予算内で落ち着く方向で提案し、現場監督の承認も得ていたのですが、施工直前になってベニ―から、「当初の想定と姿が違う」旨の通達がありました。要は、監督が管理組合に承認を得ずに生返事していたのです。
これならばまだいいのですが、この案件はおきるべくしておきたのではないかと言うことがわかってきました。
監督は現場経験がほとんどない人物で、対応がしっかり出来る人物ではなかったということです。しかも、彼はその現場だけでなく、同様のマンションを4現場掛け持ちしてることがわかりました。(理事会が知ってるかは不明)
監督は経験が浅い、しかも掛け持ちでほとんど常駐していない。単価を安くするために、こういった類のムチャがまかりとおっている現実があるのです。また、あくまで防水工事の会社であって、それ以外の工事をグロスでやらせるには、はっきり言って無理があります。手抜きのない資産価値を上げる工事を希望されるのならば、このあたりは重要だと思うのですが、いかがでしょうか。

長くなりましたが、来年もご多幸がありますことを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

12.東京の永尾さん

 空調、衛生、換気、消火栓設備の劣化診断を行っている永尾さんからメールを戴きました。参考になると思い掲載します。但し、私自身は業務内容を確認していませんので、お読みになった方の判断でお願いします。

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拝啓

 株式会社 グリーンデザイン研究所の永尾といいます。
 実例:大規模修繕12年目マンション改修工事 全記録建物の資産価値を維持する大切 な工事のホームページを見まして、当社の豊富な実績と経験でお役に立てることがある かと思いご連絡いたしました。お気軽に御連絡下さい。

 近年、新規建築案件の減少と共に、既存建築設備の見直し気運が高まり、劣化診断の 要望が急拡大しています。建物の寿命に比べ、設備の寿命は15年から20年と言われ、 空調設備、衛生設備、配管設備ともに築10年から15年頃に様々な不具合が発生し、 25年を経過した頃には能力低下、漏水、故障発生率の増加、建物自体が時代のニーズに 合わない(OA機器増加による電力容量不足、空調不足、及び個別分散化への対応不足な ど)などから、建物環境の低下、入居事務所、テナント等の流出、自社ビルの場合業務 の能率低下などにあらわれてきます。

 当社はこの業務に既に十余年の経験と豊富な実績により、設備の診断を行ってきまし た。ターゲットとしても、更新、改修の決断をされる、オーナー、トップの方々に分か りやすい報告書というコンセプトで、やたらデーターや各種専門診断機器の分析数値を 羅列して分厚くしたものを極力避け、素人に分かりやすくかつ簡潔な結論を目指してい います。
 とかく診断は高価で、その予算を工事金額に回した方が有利という先入観を打破する ためにも、予備診断、一次診断、二次診断と段階をふまえ、無駄な調査を省く努力をし ています。

 工事業者ではないため、受注のために診断内容をゆがめ、改修工事を早める必要があ りませんので、施主側にとっては、安心いただけると思います。

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                     私たちは建築設備調査を行う会社です

ホームページアドレス:http://www.gdi-japan.co.jp/
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                  空調、換気、衛生設備に関する各種調査

------------------------《調査の目的と必要性》-------------------------------

● 建物・設備の資産価値の減少を起こさせないよう措置することが重要な課題と
なっており財産の維持保全が良好な管理運営にもつながるものと判断されます。

 建築物は耐用年数が長期間(60年)であるため、財産の維持保全を図り、機能を維持
するには計画的に適切な修繕を実施し老朽化した部分の機能回復を行う必要があります。

 調査は建物の用途を考慮し、実状を充分に把握し、以下の理由の元、設備診断を行う
ものです。
     ┌───────────────────┐
     │1.建物・設備の安全性の確保      │
     │2.財産(建物・設備)の維持保全    │
     │3.快適な使用環境の確保        │
     │4.効率的な修繕計画の策定       │
     │5.建物・設備の改善などの参考にするため│
     └───────────────────┘

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● 当社のビルディングドクターが、豊富な経験とノウハウで 以下の方法で調査した
  データを元に診断いたします。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◆空調・衛生機器劣化調査:目視、外観、能力、銘板、保守記録、各種データ測定┃
┃◆配管設備劣化調査   :目視、外観、肉厚測定、内視鏡観察、漏水補修記録 ┃
┃             抜管調査(配管サンプルを取り縦割り酸洗いによる ┃
┃             内部調査)配管腐食成分の分析などを行います。  ┃
┃◆配管路・ダクト系統調査:経路、図面作成、漏水、静圧調査         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
       
 ※1 調査後の改修提案書、基本計画書作成もお引き受けいたします。
 ※2 調査報告書、改修提案書、基本計画書作成は英語、フランス語も可能で、
   顧客へのプレゼンテーション、質疑 応答にも対応します ので、外国公館、
   企業向けのアピールができます。

〓〓〓〓 当社の劣化診断業務は空調、衛生、換気、消火栓設備が主です 〓〓〓〓

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       株式会社 グリーンデザイン研究所
       担当者:永尾良一 TEL03-3369-6841/FAX03-3365-7986
                        mailto:setsu@gdi-japan.co.jp
      打ち合わせ、お見積の依頼は電話、FAX又はE-mailでお願いします      
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11.東京の玉田さん

 大規模修繕工事の業界では、激しい競争から工事の質の低下、職人数の減少など危機的な状況が起きているそうです。玉田さんはその現状を変えようと、ユーザー(マンション住民)に実情を知ってもらう活動を始めました。
最初のメールと、送っていただいた活動の資料の一部を掲載します。(2000.2)
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はじめまして、私は東京都内で防水工事業を営んでおります玉田と申します。
本日は、長谷部さんに工事会社の実情を知っていただきたいと思いメールをお送りした次第です、御忙しい中少々お時間を頂きご検討いただければ幸いです。
本題に入る前に一つ申し上げておかなければならないことがあります、私は大規模改修工事を受注したいのではないと言うことです。

問題
近年、建築業界において職人が激減しております。エンドユーザーの方々の眼に止まるような重要な事柄では無いかと思いますが、我々工事会社(職人雇用主)にとっては死活問題であり、一大事でございます。

原因
このような事態に陥ったのは大規模改修工事等での低価格競争が勃発し、その価格が私共のような零細企業にまで飛び火し、その価格が業界の相場になり始めたことに起因しております。

現状
大規模改修における下請けの低価格対応の実状!
 (1)材料の塗布量(塗り工程を1回以上無くす等)を減らす
 (2)下地調整・補修の数量を意図的に減らす
 (3)下地調整・補修の品質を落とす
 (4)職人の低賃金化(作業員の増員)
 (5)追加数量は無視(最低必要工事だが見積り項目には無い)
  つまり契約内容とは異質な商品が納められている事が大多数の現場で起こっている現実をご存知ですか。

打開案
「エンドユーザーに防水等の工事の啓蒙活動が必要」
何を どう訴えるかが課題です。そこで、職人の製造プロセスを形にすることに決め、2年前より現場の品質管理(社内ISOではない)に着手し、第一段として屋上防水工事のウレタン塗膜防水に照準をあて作業を進めてまいりました。199910月で現場の品質管理項目が出来あがったのを機会に、同年12月にメンバーである職人さんによる中間発表会を行ないました。
この問題点をまず、業界に問いたかったからです。
報告会のテーマは「塗膜防水品質管理システム 中間発表」としサブテーマに「近代 職人への変革」と題し職人さん達に発表していただきました。
来賓の方々は
 (1)設計事務所
 (2)マンション管理会社
 (3)ウレタン・塗装メーカー
 (4)同業者
 (5)職人
 (6)商社
 (7)報道関係者  合計66名(添付書類参照)

報告の概要は(株)テツアドー出版の月刊「リフォーム」 2000年2月号の88〜89ページに記載されております。
品質管理の詳細は、(株)工文社の「建築仕上げ技術」(月刊誌)2000年2月号より3ヶ月程度連載されます。
また、大手管理会社で今年2月に同じ説明を工事管理スタッフ・営業スタッフ・協力会社の経営者(総勢100名程度)にしてほしいとの依頼を頂きました。

何とか同業者や管理会社に反応が出始めました。
しかし、私が望むところのエンドユーザーへの啓蒙活動はまだ白紙の状態です。

お願い
業界での啓蒙はいま始まったばかりです、しかしエンドユーザーに対する啓蒙方法が解りません。昨年 日住協にお伺いし「業者サイドからユーザーに改修セミナーを催してほしい」とお願い致しました。しかし、一業者ではだめだと断られました(営業活動の助勢になる)。
私 1個人の力では たいした活動もできません。しかし ユーザーに職人の必要性・重要性等をご理解頂き、職人がこの業界で生活でき、若い職人の育成に励み、夢を抱けるような職場環境をつくってあげたいんです。我々工事会社の存在価値の一つ「一流の職人を教育、育成し世に出す事」だと確信致しております。

“長谷部さん 何か良い案がありましたら お教え頂きたいのですが。”

突然のお願い事に困惑されたかもしれません。どうぞお許し下さい。
ご一報をお待ち申し上げます。                                         
 敬具

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私の返信は省略します。なぜなら、このような大きな問題に対して、まともな返答が出来なかったからです。皆様に協力をお願いします。
続いて送っていただいた資料の一部を以下に掲載します。
職人さんのチームが作成、発表したそうです。スライド形式になっていますので、主な項目のみを示します。詳しくは、玉田さん (tamada@blue.ocn.ne.jp)へ問い合わせて下さい。

プレゼンテーション資料「近代職人への変革」

目標
 職人の育成と地位向上(感覚+数値管理+共存共栄)
 ポイント
  1. 利益よりも人材育成
    技術・技能面+本質・原理面(速さより確実性)
  2. マニュアル指導
    技術教育・作業手順等を一元化(誰でも一定品質以上)
  3. 定期点検
    作る→作ってから(技能面の改革・改善)
  4. ユーザーにPR
    作るプロセスを観覧等してもらい、認知していただく

概要説明
 ・屋根下地調査マニュアル…調査項目・方法・分析
 ・作業手順マニュアル………道具・工具・作業手順等
 ・現場品質マニュアル………記録項目・方法・分析
 ・現場在庫管理マニュアル…現場搬入材料等
 ・現場公開……………………ユーザーアプローチ
 ・アンケート調査……………好感度・技術レベルの確認
 ・定期点検マニュアル………チェック項目と問題点の分析
 ・トラブル対応マニュアル…商品上のトラブル解消
 ・ユーザー対応マニュアル…居住者等と仲良くつきあう
 ・上記項目をすべて職人が参画しマスターする

以下は大項目のみ

下地補修技術情報
ウレタン防水技術情報
環境ISOに対応(現場)
環境ISOに対応(社内)
チーム構成/必要な設備・環境
品質管理項目
スケジュール
現在の進捗状況
品質管理評価


10.東京の秋元さん

 地域限定型のマンション管理に対して支援する専門家集団のお便りです。メーリングリストを使い、業者と敵対するのでなく、ネットを組んで協力しようという試みです。(1999.12)

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NPO FUSION長池の住宅管理支援チームの秋元ともうします。

多摩ニュータウンでこのほどNPOの認可を受け、ニュータウンにある団地の管理組合で協力しあいながら自らの自助努力によって資産管理やコミュニティ推進を図っていこうとしています。

とりわけ、大規模修繕は大きな問題で、設計施工の癒着体質のない環境を作っていこうとしています。
そんななかで、多くの事例が参考になりましたし、今後とも活用させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。

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長谷部さんこんばんわ。

秋元@NPO・FUSION長池 住見隊です。

早速のお返事、ありがとうございます。

長谷部さんのHPを見ていても感じるのですが、マンション管理というのは全国レベルで話が出来る部分と、地域というかエリアによって特定の条件、例えば業者や気候などによって限定される状況があるように思えます。
私たちがやり始めているのは、地域限定型のマンション管理全般に対する住民が組織 する住民のための住民による支援組織です。今、ホームページ作りも進めていますので、その時になったらお知らせします。

方法としては、基本に団地管理組合同士のメーリングリストを育てることから始めて、情報交換をしながら対応していくのです。当面は利害が同じ団地管理組合員のみのMLで立ち上げようと思っていますが、そのうち、地域のガラス屋とか畳屋とかガス屋とか、業者も一緒に団地管理が出来るネットに拡大したいと思っています。

大企業のようにもうけ主義でなく、地域でゆっくりと生活するだけならば、業者も居 住者も仲良くバランスの取れた環境が出来るのではないかと思っています。もう、業者に敵対する時代ではないし、業者もだましても売ってやるという時代ではないのだから、地域で顔の見える関係で売り買いが行われていれば、そんな悪い人も出てこないし、コストもそれほど掛からないですむと思うのです。

そんなことを考えつつ始めています。

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秋元孝夫 takao@akimoto.com
〒206-0011 多摩市関戸4-7-8-1003
 TEL 042-337-5600 FAX 042-337-5599
(有)秋元建築研究所
 http://www.akimoto.com/company.html
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