河野さんのコメントです


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 ビルテックは建物の診断調査専門会社です。これまでに、公共建物を中心に耐震診断、補強設計、建物MC解析などを数多く手がけてきました。
今回は、マンション管理を行っていく上で欠かすことのできない建物MC解析についてご紹介します。

 建物MC解析とは建物の維持保全を行う上で必要となる中・長期の維持保全費用:Maintenance Costを解析することを指しています。一般的に分譲マンションの場合だと、購入時に今後20年間の維持保全費用などが一覧表にして示され、修繕積立金の使途が説明されます。しかし、その後は管理会社などにまかせっきりである日突然、大規模修繕の為の各戸負担金などが出てくるわけです。

 長期修繕計画については一定時期(5年程度)毎に見直すことが必要であり、その理由としては物価の変動、建物の経年劣化等々が考えられます。ところが現実には一定時期で長期修繕計画が見直されているケースというのは少ないようです。やはり、長期修繕計画を見直して修繕積立金が値上げされたら困るという意志が住民側、管理側双方にあるのではないかと思えます。

 ビルテックでは第三者的な立場から、現地調査に基づき詳細なMC解析を行っています。解析内容としては、建築MC解析・設備MC解析・マクロ機能分析に分けられます。

・建築MC解析

    建物の現状目視調査を行い、主として仕上げ材の劣化変状に基づいて中・長期の維持保全費用を予測します。解析結果は、内外装材から建具まで各項目毎に、今後20〜30年間にかかる費用が、グラフ化されて表されます。また、全項目の合計も表されます。
・設備MC解析
    建築MC解析の設備版です。建物の建築設備について目視調査や聞き取り調査を行い、材料劣化、機能劣化、あるいは陳腐化の程度に基づいて中・長期の維持保全費用を予測します。
    建築MC解析と同様に全ての結果は分かりやすいグラフで表されます。
・マクロ機能分析
    建物の現状目視調査を行い、変状や異常の程度をいろいろな角度から分析します。
    建物の診断レベルとしては一般的に次の3段階の診断レベルが考えられます。

    1.予備診断(問診):
     主として変状・異常の有無をチェックして、維持保全のためにより具体的な診断が必要かどうかを判断するレベル

    2.簡易診断(目視調査):
     維持保全状況を認知するために、比較的に専門的な立場から現地目視調査を実施して、変状・異常の要因をチェックするレベル

    3.精密診断(試験・測定・技術解析):
     維持保全対策のために必要な技術情報が事前検討されており、変状・異常を定量把握するレベル

    マクロ機能分析は”2.”の簡易診断のレベルをカバーするものです。
 ヨーロッパでは一つの建物を数百年使うことも珍しくありません。これは風土は違えども日本においても適切な維持保全計画があれば可能なはずです。
費用等なんでも御相談に応じますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 連絡先 builtech@ha.bekkoame.ne.jp
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