タウン誌"深川"の記事紹介(2)

臨海副都心の紹介 アクセス一覧("深川"NO.114より)
臨海新交通システム「ゆりかもめ」
- 有明駅
- 国際展示場正門駅
- 青海駅
- テレコムセンター駅
- 船の科学館駅
- 台場駅
- お台場海浜公園駅
- 芝浦埠頭駅
- 日の出駅
- 竹芝駅
- 新橋駅
臨海副都心線
- (新木場〜東雲〜国際展示場正門駅〜東京テレポート 所要時間7分)
- 現在は、新木場から東京テレポート駅までだが、平成12年には大井町を経由し、JR大崎駅まで延長する計画。新環状線として期待されている。京葉線または地下鉄有楽町線の新木場で乗り換え。日中は10分前後の間隔で運転。
都バス
出発点(系統) | 主な経由地 | 終 点 | 本数/1時間 |
門前仲町(海01) | 越中島〜豊洲駅 〜東京テレポート駅 | 品川駅東口 | 平日4〜7本 土日3〜5本 |
豊洲駅(東16) | 東雲駅 | 東京ビッグサイト | 2〜4本 |
新木場駅(海02) | 東雲駅〜 国際展示場正門駅 | フェリー埠頭 南ターミナル | 1〜3本 |
海01は東京テレポート駅前行、有明テニスの森行、東京ビッグサイト行もあるので注意。
東京水辺ライン(03-5608-8869)
臨海副都心を眺めるだけで良いという人にお薦めなのが、この水辺ライン。両国発着場を出航、臨海副都心を船上から眺めながら葛西臨海公園まで行くコースがいろいろある。臨海部コースは火〜日運行、小回り・大回りコースは金〜日・祝運行。越中島(京葉線越中島駅そば)発着場からの乗・下船可能、料金500〜2000円。
水上バス
東京ビッグサイトがせっかく海に面したところにあるのだから、水上バスも利用したい。海に香りを感じながら行くのも格別。日の出桟橋より約20分と意外に快適。有明客船ターミナル下船。ただし、イベントによっては運行されない恐れもあるので下記の手段で確認した方がよい。
東京ビッグサイト(国際展示場)のイベント、交通アクセス情報
http://www.tokyo-teleport.co.jp
または TEL 03-5530-1100 FAX 03-5530-1101
イベント時は東京駅八重洲口や羽田から直行バスが運行されることもある
主要駅の紹介
有明駅
新交通ゆりかもめの臨海部の出発駅・有明。ゆりかもめに乗り込み、大きな窓からすぐ下を眺めるとホロ馬車風の建物が見える。臨海副都心線の国際展示場駅だ。
その裏手に延びる湾岸道路すぐそばの白い大きなドーム。有明テニスの森公園のセンターコート・有明コロシアムだ。天候に合わせて開閉する屋根は日本初、一万人を収容できるパブリックコートは東洋一を誇る。
その公園から9の字みたいなネオンが光る塔が見える。クリーンセンターの時計塔だ。クリーンセンターというのは平たーくいえば、清掃工場と下水処理場とその関連施設。黄色とグレーを基調にした建物が清掃工場。その隣のUFO型とかまぼこ型の2棟の建物の下部が下水処理場、上部は江東区のスポーツセンターになっている。UFOは21世紀をにらんだ未来志向型の処理場の象徴、ピロティー部分もUFOの滑走路を思わせるデザインになっている。
そんな新しい建物の向こう側・有明1・2丁目周辺は、新しい臨海のマチの中にあって以前から人が住んでいるところ。わずか260人ほどだが、倉庫や木材関係の人々が今でも住んでいて、そこだけ生活感が漂っている。新しいマチの新しさにちょっと不安を感じたら、戻ってくるといい。まだしばらくはこのままのはず。裏側には有明の貯水場が広がっている。やがて埋め立てられ、ここも新しい水辺のマチへと生まれ変わる。
国際展示場正門駅
駅の周辺は有明南地区。「文化が出会う交流の街」がここの基本コンセプトである。見本市、展示会、会議などの催しに国内外の人々が集い、それを囲むようにクリエイティブな活動を展開するアトリエやアートショップ、ギャラリーが集まるのだという。
その核となるのが国際展示場(愛称:東京ビッグサイト)。国際見本市会場を継承したもので、その展示面積は日本最大の8万平方メートル、晴海の1.5晴海の倍にあたる。国際会議場には8カ国語の同時通訳ブースも備わっている。ここのみやげ話として覚えておけばいいものは、ガラス屋根のガレリア(回廊)、玄関口にある巨大な赤いノコギリのオブジェ、メイン棟8階まで直通のガラス張りエレベーターとその展望台。ここは数ある臨海副都心の展望台の中で、唯一無料で開放しているところだ(冬場は18時まで)。
そしてもう一つ、駅を挟んで向かい側に連絡通路でつながれているのが東京ファションタウン(TFT)ビルだ。1・2階はショッピング&レストラン街のワンザ有明ベイモール。かわいらしい雑貨を満載したプッシュカートが人気を呼んでいるが、ここの名物はなんと言ってもシャワーツリー35。地上35メートルの高さから一時間に一回、毎分350リットルもの水が落ちてくる、世界一の室内滝は必見なのだ。3〜5階はIDC大塚家具有明ショールーム。日本最大のフロア面積と品揃えのショールームは覗いてみて価値あり。
ということで、その名前から、たくさんのお洋服屋さんがテナントに入ったビルじゃないのか!というとそうでもない。入居企業の大部分はその名にふさわしい、(財)日本ファッション協会、(社)日本流行色協会など。廊下でつながる別館ホールでも、常時ファッション関係の展示会を開催している。
さて、どこらへんが「文化が出会う交流の街」だったかおわかりいただけただろうか?確かに、展示会などには多くの人が訪れるだろう。だからといってその会場近くにクリエイティブなモノが集まるものなのだろうか?いやいや、そこにあること自体がステータスになるので、みんな集まってくるものなのだと言うことである。ふ〜ん、なるほど。
スーッと音もなく滑り出すゆりかもめの窓からは、ワンザ有明のオープンデッキテラスで気持ちよさそうに食事をする人がこっちを眺めているのが見える。ビッグサイトの裏手にある有明客船ターミナルからは、水上バスがちょうど出港するところだ。水上バスは有明埠頭橋をくぐり、左に折れ、あけみ橋、渡り始めには深川の神輿も渡御した夢の大橋をくぐり、日の出桟橋へと向かう。
テレコムセンター駅
突如、目の前に現れる鏡の凱旋門のような建物。中央部に斜めにカットされたライトが虹色に輝いている。このビルが臨海副都心の頭脳でもあるテレコムセンターだ。屋上にはパラボラアンテナ(衛生通信地球局)が整備され、国内外の情報を受発信するのはもちろん、地域内に網羅された光ファイバーを利用し、情報通信サービスも行う。高度情報通信基地機能を備えたビルというわけだ。そのためビルには情報通信関連の企業がたくさん入っている。
その中のひとつがMXテレビ。東京初の24時間地域情報テレビで、東京タワーからUHF放送を発信している。電波の通り道の確保のため、東京タワーまで一直線の空間も確保されているテレコムセンターはまさにうってつけというわけだ。もちろん、これはここの眺望はグー!ということでもある。
テレコムセンターの広報・渡部氏によると、このほかに「このビルでは、館内をすべて基幹光LANで結ぶインテリジェントシステムを採用しています。だからICカードがすべてなんです。部屋のカギ、ビルのあらゆるシステムのカギとなっているのです。そのほか館内の入金機から入金しておけば、館内のレストラン、コンビニエンスストアから自動販売機まで利用できる電子マネーの機能も持っています。だから、館内では完全キャッシュレスなんですよ」。というわけでテナントとして入るのはとても面白そうなビルなのである。見ると館内のタバコの自動販売機には町中にはない「カード挿入口」がついている。「ほんとに近未来都市にいるような感じですが、このマチはまだ未完成だしょ。ちょっとうるおいが足りないじゃないですか?だからテレコムセンターではお花の団体には館内のスペースを無料で開放しているんですヨ。アトリウムでも、展望台でもどこでもおかしします」と渡部氏はいう。同感である。テレコムセンターの正面には、東京港と臨海副都心を紹介する東京みなと館が入った青海フロンティアビルとタイム24ビルしかない。
業務地区であるこの周辺には、酒落たレストランもない。だから食事は近くの道路沿いにでる屋台のラーメンってこともあるんですよ・・・・・・。渡部氏はこんなこともいっていた。
船の科学館駅
アレレ、駅の真下には大きな飛行艇。一瞬「?」と思うけれど、ここは紛れもなく船の科学館(03-5500-1111)。科学館は、6万トンクラスの豪華客船をイメージした本館と元南極観測船「宗谷」とこれまた元の青函連絡船「羊諦丸」の3つからなっている。ここには海と船に関する情報がぎっしり詰まっている。ここでは子供より、展示の前でボッーと感慨にふけったり、おばあちゃんにいろいろ話を聞かせたりしているおじいちゃんの姿が印象に残る。
科学館見学後は海に面した潮風公園(旧13号地公園)へ行ってみるのもいい。芝の広場はのんびり昼寝しているカップルや、お弁当を広げる親子ずれがいる。潮風を受けながらコーストデッキを歩くと、対岸には大井の清掃工場や天王州アイル、天気がいいと富士山が見える。沖には船が走っている。そうそう埠頭には大きな船も停泊していた。コンテナもたくさん積んであった。臨海のマチの近くに大きな造船所もあった。東京は港町だったんだな氈E・・・・・。
台場駅
2つの大きなホテルと大きな広場でつながっている駅・台場。ひとつは98年6月に開業のホテルグランパシフィックメリディアン、そしてもうひとつは、ホテル日航東京。なんと客室にはすべて海に面したバルコニーが設けられている。2・3階のレストランからの眺めももちろんステキだ。
でももっとチープに!という人はホテル前の遊歩道へ。週末になると、釣りをする親子連れ、波間に浮かぶゆりかもめの写真を撮るカメラマンなど思い思いのシーサイドライフを楽しんでいる。その光景を見下ろすようにそびえるのは、メタリックなフジテレビ本社ビル。2つのとても不思議なコントランスをなしていると見えたら、それはまだ時代の変化に追いつけていない証かも。
お台場海浜公園駅
テレポートブリッジでつながれた臨海副都心線・東京テレポート駅からローラーブレードを履いたままの小僧たちが駅に入ってきたりする。ここはトレンディな臨海副都心に若者がわざわざやってくる駅。注目プレイスがこの駅周辺にかたまっているのである。
まず DECKS TokyoBeach(デックス東京ビーチ)ビーチといってもプールではない。4層のウッドデッキでリゾート気分も味わえるショッピング&レストランゾーンだ。オープンカフェで食事したり、東京ジョイポリスで遊んだり・・・と楽しみいっぱい。建物内にはビール工場があり、レストランでは台場の地ビールを飲むこともできる。
サンセットビーチレストランロー。シーリアお台場三番街1階が7件のオープンエアレストラン&バーになっていて、週末のランチタイムともなると、カラフルな屋根の下は食事をする人でいっぱいになる。その光景はまるで日本とは思えない。
そしてお台場海浜公園。ここはウインドサーフィンの穴場として以前から知られていたところ。波も穏やかなので初心者にはもってこい。色鮮やかなセイルが波間に浮かんだり、沈んだりしているのを見ながら、レインボーブリッジの方へ向かう。途中に見えるピンクの建物はにじのはし幼稚園&港陽小・中学校だ。ビーチはやがて途切れ、海上に浮かぶ海上砲台跡・第三台場志跡公園へは松林の続く堤防がつないでいる。砲台のレプリカも置いてある芝生のあちこちでカップルが気持ちよさそうに昼寝したり、仲良く湾に出入りする水上バスを眺めたりしている。そんな光景を横目に、ゆりかもめはレインボーブリッジを渡りはじめる。
サービス満点のレインボーブリッジは海上に出るとぐるっと弧を描き、ゆりかもめに臨海副都心の見納めをさせてくれる。あとは都心を目指して一直線だ。
ブリッジのたもとにある芝浦埠頭駅。