三菱 マグナワゴン  

(99.4.3補記)
 三菱がオーストラリアで作って逆輸入している車にディアマンテワゴンという車があります(三菱は他にもアメリカからエクリプス、タイからストラーダ、オランダからカリスマと実は逆輸入王国です。どれも売れてませんが)。ディアマンテはオーストラリアでは、ベラーダとかマグナという名前で売られており、現在のモデルがFF3代目に当たります。賢明な人はお気づきでしょうが、日本にはディアマンテは2代目までしかありません。でもマグナは3代目なのです。このオーストラリアで売られていた初代マグナというモデルは何者なのでしょうか?

 三菱の10年ほど前のラインナップは、下からミニカ、ミラージュ、ランサー、ギャラン/エテルナ、ギャランシグマ/エテルナシグマ、デボネアとなっていました。普通の人はギャランシグマのモデルチェンジした物が、ギャランだと考えていたようですが、実は新型ギャラン/エテルナが発売された後もずーっと、ギャランシグマ/エテルナシグマは販売されていたのです(話がわかりづらいですが、ここで言う新型ギャランとはWRCを走ってたモデルのことです。またシグマは前記した私の愛車のことを指します)。つまり新型ギャランは今までトレディアが受け持っていたクラスに投入されたのです。ではなぜシグマはたいして売れもしていないのに、いつまでもラインナップに残されたのかというと、手薄だったマーク2クラスへの手駒として残されたのです。つまり今までギャランシグマ1台で、トヨタならコロナからマーク2、下手すればクラウンクラスまで相手にしなければいけなかった物を、ギャランがカリーナからビスタまで、ギャランシグマがマーク2以上としっかりしたクラス分けができたわけです。

 そして三菱の歴史の中で初めてしっかりとしたラインナップが築かれた時に、ギャランシグマ/エテルナシグマをモデルチェンジした物が、初代ディアマンテ/シグマなのです(これまた普通の人にはあまり知られてませんが、カープラザ店ではディアマンテのみの販売、ギャラン店ではディアマンテのセダンモデルがシグマの名前で販売されてたのです。シグマはパトカーとしてよく見ることができます)。そうこれでご理解いただけたでしょう、オーストラリアの初代マグナとは、日本で言うところのギャランシグマ/エテルナシグマの事だったのです。

 さてそれでは本題です。このマグナワゴンというモデル、上記したようにギャランシグマのワゴン版で、当然ディアマンテワゴンなどと同じ逆輸入車です。なぜ私がこのモデルを気に入っているのかというと、デカいんです。シグマは5ナンバーサイズでしたが、マグナはオーストラリア産です。当然5ナンバー枠なんか関係ありません、やりました三菱。全幅拡大です。しかもフェンダー膨らませたなんて中途半端なことはやっていません。真ん中ぶった切って、スペーサーかまして室内を広くしました。私の愛車のコーナーでも書きましたが、シグマは元々FFのうえ屋根を高くとってるため室内が大変広い車です。それをさらに広くしたのですからもう文句のつけようがありません。外人さんも縮こまる必要はありません。

 次にスタイルがいいのです。実にあっさりとしていて伸びやかなデザインです。今で言えばカムリグラシアみたいな物でしょうか?さらに発売後かなりの時がたっているため、中古車価格が安いのです。だいたい8万キロ、30万以下ってところでしょうか。茶髪ロンゲドレッドの方々も、右へならえでマーク2ワゴンやグロリアワゴンなんて乗ってないで、こういう人と違うものに乗る度胸がほしいものです(まぁファッションで乗ってるのだから、人と違うって事は恥ずかしいと思うのでしょうけど)。この車なら変に中古車価格の高くなっているマーク2ワゴンやグロリアワゴンを買うお金で、全塗装まで出来ると思います。緑メタとか金とか似合うと思うんですけど。


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