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蓮華山金剛院 佛性寺 豊島区長崎1-9-2

西武池袋線・椎名町駅北口を出たところにある真言宗のお寺です。
駅を出て通りを隔てた参道左に長崎不動尊の小社があります。また同じ区画内に長崎神社と小柳稲荷神社の社があり、同居しているように見えます。
山門の右手には寺院には珍しく喫茶店の入る建物、続いて同様の建物、その奥に客殿?庫裏があり、その左、参道正面が本堂です。
山門を入ってすぐ左の片隅に四面に地蔵を浮き彫りした小さな二つの石塔がありました。支える石柱には電灯が組み込まれているようです。
墓地は本堂左の入り口から二つの神社の裏手に広がっています。墓地には墓参者以外立入禁止になっていますが、一石船形六地蔵はその立て札のすぐそば、沢山の船形石像が地蔵立像を支える萬霊塔の奥にありました。
以前に豊島区駒込の西福寺と練馬区錦の金乗院で見た一石船形六地蔵と同じ大きさのようなので、建造も同様の江戸時代のものかと期待して訪問したのですが、全く新しく建造されたものでした。
案内の石柱には「安穏地蔵」と名付けられたもので、住職の奥さんが檀信徒の安楽を願って建立されたそうです。
天地170cm、幅80cm、像高は30cmで、蓮台の奥行きは50cmあります。大きな蓮の花に支えられた上に雲のような蓮台に乗った六体の像容は左から幢幡、宝蓋、数珠、合掌、宝珠、宝珠と錫杖です。上部には雲に乗った日月が見られます。
西福寺と金乗院の地蔵に比べて顔も丸顔で姿が子供っぽくなっています。ただ、新しさが影響しているためか、「ありがたい」雰囲気にやや欠けるようです。
境内は資料の写真からは相当変わってしまっていました。 (2017.09)

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