image

待乳山 本龍院 台東区浅草7-4-1

聖観音宗のお寺。隅田川沿いに走る大きな都道に面して山門があります。夫婦和合の聖天様として知られ、二股大根と巾着がシンボルとされ石段の手すりなどにも浮き彫りされています。
山門横の参道を回り込むと反対側からの参道と合流し、正面奥の本堂に向かうまっすぐな参道となります。赤い鳥居のある石段を登ると左右に幾つかのお堂が見えます。
石段を登りきった左に小さなお堂のある一角に、お堂を挟んで 七地蔵と約二十基の地蔵が祀られています。お堂の中には「歓喜地蔵尊」が祀られていて、子育地蔵と伝承されているようです。
外にある地蔵尊は姿は丸彫りの立像で、ほとんどが錫杖と宝珠を持ったごく普通の地蔵さんの姿です。
お堂左側の七躰の地蔵は五躰が円光背を持った立像です。持物は左端が合掌でその他はすべて錫杖に宝珠となっています。
建立の年代は昭和30年代ですが奉納者はそれぞれ異なっています。円光背の左二躰と右端の一段高い台石の円光背の一躰は足元の彫り方が同じように見えます。また円光背の左から4、5番目の二躰の衣の彫り方が同じに見えます。合掌姿の地蔵を含めこの六躰は顔の表情がほぼ同じですが、右から2番目の地蔵は顔の表情、衣や持物の彫り方が他の六躰と全く異なっています。像高は80〜90cm。
台石から見ると左の六躰が一組の六地蔵とも思えるし、彫り方から見ると合掌と円光背の五躰が一組のようにも思われます。いずれにしても一組の六地蔵と見るにはちょっと強引?(2016.02)

六地蔵巡りに戻る