image

松苔山峯巌院 西方寺 杉並区梅里1-4-56

地下鉄丸ノ内線・新高円寺駅を出て五日市街道の南に数件のお寺があります。そのうちの一つで浄土宗のお寺です。
山門を入ると左手は広々とした駐車スペースです。正面が本堂、右手前に鐘楼があります。鐘楼の奥右手から本堂横が墓地になっています。
墓地入口、水場の近くに古いお堂がありその前に多くの石仏が集められた無縁塔のようなものがあります。その石仏群の中に二種類の六地蔵が認められます。
一つは像高85cmの丸彫り地蔵がばらばらに7体祀られていますが、左最奥の1体と前列の4体、それに右上の1体の六体が一揃いの六地蔵であったと思われます。首が折れていたり損傷は激しいですが、きちっと祀りなおせば立派な六地蔵なのですが。
左端の1体は寸法は同じですが衣の彫り方、顔の表情が他の6体と異なっています。
もう一組は30cmから40cmと像高も幅もまちまちですが、六体がまとまって祀られています。両手宝珠が2体で、その他は合掌の姿です。うち5体は有髪の地蔵菩薩です。
大きな方は両手数珠、柄香炉、宝珠・錫杖、合掌、宝蓋、幢幡の姿です。両手数珠の地蔵は数珠を持つ手を衣の袖?で包み隠しています。
作られた年代はわかりませんが、石仏群の一番上に祀られている観音坐像が元禄12(1699)年の作なので、その他の石仏もほぼ同じ頃のものかと思われます。
中に入れませんでしたが裏庭の片隅に大きな六面の石塔があり、六面に観音菩薩が浮き彫りされていました。 (2016.03)

六地蔵巡りに戻る