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照臨山 宗参寺 新宿区弁天町1

地下鉄東西線・早稲田駅から早稲田通りを榎木町方向へ行き、弁天町交差点の手前を南に入ったところにある曹洞宗のお寺。
境内はかなり広く、参道を入ると正面に客殿、その左に本堂があり、参道左、本堂左一帯に墓地が広がっています。
墓地への入り口に子安地蔵尊が祀られていて、六地蔵は無さそうに思われました。
墓地に入ってすぐ右手に三界万霊供養の石造物群がありますが、その中心に六地蔵幢が安置されていました。
周りにたくさんの石仏が集められていますので、細かに銘などは読めませんが、かなり年代を経た石幢と思われます。
高さは110cmあり、像の大きさは50cmです。像容は正面から右に柄香炉、数珠、宝珠と錫杖、幢幡、宝珠と施無畏印、合掌です。
もう一つの六地蔵は墓地内、個人墓の中にありました。中央に家名を刻んだ墓石、左には五つの船形石板が建ち、うちの三つが地蔵立像、他の二つには銘が刻まれています。そして墓石の右手に石灯籠型の六地蔵が建っていました。全体の高さは190cmあります。
火袋に相当するところに六態の地蔵立像が浮き彫りされていますが、劣化が激しく像容はほとんど見極められません。像の寸法は26cm前後です。
竿にあたる部分に銘が刻まれていて「享保九(1724)年」の文字が見えました。
墓地内には江戸時代の兵学者・山鹿素行の墓があります。 (2016.11)

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