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法界山 清岸寺 渋谷区幡ヶ谷2-36-1

浄土宗のお寺。最寄駅は京王線・笹塚駅。中野通りに面した参道を入ると左に清岸寺会館、境内の右に瘡守稲荷の社、二基の灯篭を持つ万霊塔?。境内すぐ左に幡ヶ谷観音、その奥に本堂があり、正面が淨霊殿となっています。
六地蔵は万霊塔の石段の右側に、後ろの舟形光背を持った大きな地蔵2体とともに祀られています。石段の左には1体の地蔵立像と9体の子供地蔵が並んでいます。
六地蔵は胴の部分に「嘉永7(1854)年」という文字が読み取れますので、150年くらい前の造立と思われます。
並び順は左から合掌、柄香炉、数珠、幢幡、宝蓋、宝珠・錫杖となっています。像高は約70cmです。
六地蔵の右手にある庚申塔は、損傷が激しく判りづらいのですが、半迦像の猿が浮彫された非常に珍しいものだそうです。
この寺にはそのほかにも室町時代の作と考えられる梵字で「阿弥陀如来」を刻した板碑や同じく室町作と思われる四基の五重塔などの文化財があります。
本堂右前の「酒呑地蔵」は本来は子育地蔵ですが、酒に酔って水死した村民の願いをかなえて建立したとの話が伝えられてきたそうです。「酒呑」を勧めるのではなく「酒呑」を無くすための地蔵様だそうです。
墓地は境内右手、六地蔵の裏から淨霊殿の後方にかけて大きく広がっています (2016.05)

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