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巨大石像と巨大石塔の下に小さな六地蔵

寶泉山玉真院 (玉川大師) 世田谷区瀬田4-13-3

東急田園都市線、大井町線・二子玉川駅の北、厚木街道(玉川通り)が環八通りと交差する瀬田の交差点までの区間に数ヶ寺が点在します。そのうちの一つで通称・玉川大師と呼ばれる真言宗のお寺です。
厚木街道を挟んで玉川高島屋SC・ガーデンアイランドの反対側に位置します。
通りに奥まって建つ「玉真蜜院」「玉川大師」と刻した巨大円柱と石段、本堂が目に飛び込んできます。
境内の右手には樹木に囲まてた一角があり、屋根のある線香台を中心に、巨大弘法大師石像、不動明王石像や鋳造の子育地蔵などの仏像群や、これも巨大な鳥獣供養石塔などが所狭しと祀られています。
六地蔵は巨大弘法大師石像と巨大鳥獣供養石塔の側の最前列に並べられています。その像高は53cmの小さな地蔵立像です。蓮台を入れても63cmしかありません。
奉造は「為◯◯家先祖累代各霊供養 平成五年」で新しいものです。像容は左から柄香炉、数珠、合掌、幢幡、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖です。台石には六態に対応した梵字が刻まれていました。
衣の襞などの曲線は綺麗に彫られていますが、やや硬い感じがします。持物の造りは柄香炉や数珠はやや大きめです。
寸法はかなり違いますが、喜多見の光伝寺の六地蔵にどこか雰囲気が似ているように思います。
樹木に覆われたこの境内は、多くの仏像の視線が線香台に集まっているようで、少し薄気味悪いような雰囲気があります。
本堂下には珍しい地下大霊場があり、石仏300余体が祀られているのだそうです。 (2018.06)

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