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寄せ集めの丸彫立像と五体の坐姿地蔵

瑜伽山真如院 真福寺 世田谷区用賀4-14-4

東急田園都市線・用賀駅の北、徒歩数分のところにある真言宗のお寺。
朱塗りの山門。入って左に庚申堂と太子堂の小さな堂宇が二つ、その奥に大日堂があります。本堂は正面に。境内右手前と大日堂の裏から本堂左まで、左右両側に墓地があります。
六地蔵は大日堂の左に参道に向かって並んでいます。像高は80cm前後ですが、石質や衣の造り方などから、二組か三組の六地蔵を新たに組み合わせたものと思われます。少なくとも衣の形から左右の三体ずつの二組に分かれそうです。
像容は左から合掌、数珠、柄香炉、幢幡、宝蓋、宝珠に錫杖です。損傷が激しく、顔の表情はほとんど判らなくなっています。
この六地蔵の背後に、墓地の竹垣を背にして七体の丸彫り地蔵が祀られています。右の五体は坐像で左の二体は立像です。こちらの五体の地蔵坐像も何組かの六地蔵から寄せ集められたもののようです。五体の像容は左から蓮華?に与願印、合掌、施無畏印に如意?、合掌、宝珠に錫杖です。損傷が激しく、修復の痕が見られますが、像高は45cm前後です。立像の二体は数珠、合掌の姿です。
坐姿の六地蔵は数少ないので、完全な形で残っていてほしかったのですが。
(2018.05)

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