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細く長い指を持つ六地蔵

代永山円乗院 真勝寺 世田谷区代田2-17-3

小田急線・世田谷代田駅から環七通りを南に少し歩くと北沢川緑道に出会います。その左手にある真言宗のお寺。緑道に面した幅広の参道は石畳で、左右は白壁を背にした植え込みが石柱門まで続き、外界との空気が一変します。
山門右手前には半跏座像の地蔵菩薩と数体の石仏が祀られ、左側の墓地への参道口には堂宇に入った六地蔵と船形如意輪観音、数体の地蔵菩薩が隣の区画に祀られています。
山門正面に本堂、右に庫裏、左に観音堂となっていて、墓地は境内左で本堂奥まで広がっています。
六地蔵は石柱台に蓮台を置いた上に立っています。石柱には願主となった講中の人の名前などは刻まれていますが、年代は読み取れませんでした。
像容は左から数珠、幢幡、柄香炉、合掌、宝珠に錫杖、宝蓋で、像高は65cm、蓮台込みで80cmです。
造りの特徴は手の指が木彫の仏像のように細く長く作られていました。石像にしては珍しい彫り方ですが、美しいというよりはやや気味が悪い感じがします。
山門下の植え込みのツツジがちょうど満開の時期でした。 (2018.04)

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