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一石船形と丸彫の二組の六地蔵に出会う

慈眼山無量院 萬福寺 大田区南馬込1-49-1

曹洞宗のお寺。石段を登って山門に入り、また石段を登って無量門をくぐると右手に六地蔵があります。
古そうな像で高さは110cmあります。像容は左から合掌、柄香炉、如意?、両手で宝珠、幢幡?、錫杖と宝珠という持物となっています。
如意と幢幡の地蔵は他の四体よりやや細身で、傷みも激しいのですが、後頭部の造りなどから同じ一組の六地蔵と思われます。
その右奥に一石浮彫りの六地蔵があります。全体の形は船形光背で上下に三躰ずつ浮彫りされています。船形はH140cm、W55cmで、像は一躰35cmです。
像容は上左から合掌、両手で宝珠、(衣手?)、下左から合掌?、宝蓋、宝珠に錫杖と思われます。(衣手?)は胸前で両手を布で隠した姿です。結び印の一つでしょうか。
船形上部には「関東道武蔵國荏原郡馬込 奉造立六地蔵尊像」の文字が見えます。左右の文字は読み取れませんでした。
梶原平三景時創立の寺と伝えられ、本堂左の墓地には梶原景時の墓があり、また鐘楼門への石段の右には梶原殿参道があります。門前には名馬「するすみ」の銅像まで建てられています。(2015.11)

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