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唇と頬に紅をひいた地蔵が

大金山宝幢院 光明寺 大田区鵜の木1-23-10

浄土宗のお寺。最寄駅は東急多摩川線・下丸子駅。境内は駅の北、多摩堤通りと環八通りに挟まれていて広大です。
参道の正面、石段の上に山門があります。伽藍は正面に本堂、左に庫裏、客殿、右手の石段の上に御影堂、その奥に鐘楼となっており、本堂裏の新墓地には八角堂、水場、休憩所が整っています。旧墓地は境内左の植え込みの中のようです。
六地蔵は山門を入った左に<倶会一処>のお堂があり、その右手に、旧墓地との仕切塀を背にして建っています。その右、庫裏入り口近くに旧墓地専用の水場があります。
地蔵の像高は65cmで、姿は左から如意、合掌、香炉、宝蓋、宝珠に錫杖、幢幡です。石材の色や質が異なっているようですが、彫り方は共通しているようです。建造年はわかりませんが、頭部の損傷の激しいものもあります。
右端、幢幡を持つ地蔵の唇と両頬に紅がひいてありました。何かのお願いのためにひかれたものでしょうか。なぜか空気に粘着質のものを感じさせます。
開発整備中の新墓地は規模の大きさに驚かされます。一面、敷石と赤土だけの真っ平らな墓地には夏の日差しがきつすぎます。 (2018.08)

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