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きっと新形式ですね。<六面柱文字六道地蔵塔>

大綱山宝幢院 大田区西六郷2-52-1

真言宗のお寺。京浜急行・雑色駅の西約700mの所にあります。東海道本線と多摩川に挟まれた地域の中間です。
山門は境内の東にあり、境内正面奥に本堂、左手前に鐘楼、右手前に遍照殿という伽藍配置です。墓地は本堂裏(西側)道路を隔てた境外墓地となっています。
山門手前、右の白壁に沿って庚申塔と六体の地蔵菩薩像が安置されています。地蔵菩薩は55cm-65cmの四体と110cm,130cmの二体です。
左から合掌姿の安全地蔵、宝珠に錫杖姿の子育地蔵、赤子に錫杖姿の子安地蔵、合掌姿の地蔵尊、宝珠に錫杖姿の大きな地蔵、全身大きな前垂れ(宝珠に錫杖姿)の地蔵です。建造年も江戸時代から平成までバラバラで、決して六地蔵と言えるものではありません。
ただ、安全地蔵の石柱台に六道名(天、人、修羅、畜生、餓鬼、地獄)が刻まれていて、一体で六道を護る<六面柱文字六道地蔵塔>の形をしていますので掲載しました。きっと新形式ですね。
波型コンクリート造りの本堂ですが、開山は古く平安末期で、江戸時代は徳川将軍の庇護もあり、一時は末寺50以上を擁するほどの寺院だったそうです。
(2018.07)

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