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坐像と立像が組み合わさった六面塔六地蔵

金剛法山 大楽寺 大田区新蒲田3-4-12

真言宗のお寺。東急多摩川線・矢口渡駅と蒲田駅の中間、環八通りと多摩川線が交差する地点の南側、道塚小学校の向かい側にあります。蒲田不動尊として知られています。右となりは道塚神社です。
境内は山門のすぐ左に鐘楼、正面奥に本堂と大楽寺会館、その左に不動堂と庫裏、本堂右に墓地への参道、本堂裏が墓地という配置です。
墓地への道の入り口から墓地に向かって法界万霊塔、延命子育地蔵堂、六地蔵堂や石塔、石仏が水場まで続いています。
丸彫の六地蔵はお堂の中に安置されています。昭和58年に建造されたもので、像高は110cmのやや大きな像です。台石の前面には奉納者・50名ほどの名前が刻まれています。
像容は左から合掌、数珠、幢幡、柄香炉、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖です。全体にどっしりした感じで・印や持物はやや深めに彫られています。
六面塔六地蔵は水屋の近くに青面金剛を彫り込んだ庚申塔と並んでいました。
六面の台石の乗った石柱塔で、高さは70cm、一面の幅は17cmあります。台石の六面には願主の名前が刻まれていますが、奉造年は壁面か華台に隠れている面かに刻まれているようでわかりませんでした。
六面塔六地蔵でも大変珍しいもので、三体ずつの坐像と立像が彫り出されています。白壁の前にあり光線の具合が悪いのと、裏側に入り込めずうまく撮影できませんでしたが、掲載しました。
写真左の左が石塔の正面で錫杖立像、右側面が幢幡坐像、右裏が如意立像となっています。写真右の右が正面で左横が宝珠立像、左裏が宝蓋坐像となります。宝蓋坐像と裏面の合掌?坐像は下の写真です。
右手は袖に隠れているようでもあり、印を結んでいるようでもありと、はっきりしなかったのが残念です。
丸彫六地蔵を目的に訪問しましたので、うっかりすると見過ごしてしまうところでした。猛暑の中を頑張ったご褒美でしょうか。
かなり古いものと思われますが、参考にした本やネット資料には紹介されていませんでした。ひょっとして大発見? (2018.08)

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