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木漏れ日を浴びて立ち並ぶ六地蔵

夏雪山広原院 能満寺 練馬区旭丘2-15-5

西武池袋線・江古田駅の東500mのところにある真言宗のお寺です。西は区立旭が丘小学校に隣接し、東には区立さくら小学校があります。
鉄柵引扉から山門に至る参道は、冬枯れの落ち葉こそ掃き清められていますが、墓地を仕切るコンクリート塀を含め古色蒼然、寒々とした景色です。
山門を入ると石畳は左カーブを切りながら本堂に続きます。右の仕切り塀は庫裏との境、左の本堂前にはこちらも古い大日堂が立っています。
墓地は山門を入った左に入口があります。入口の右に六地蔵、左の雨屋の中に庚申塔と何枚もの着物を着せられた地蔵立像が二体があり、外にも二体の舟形地蔵が立っています。
六地蔵は舟形光背に円光背を刻んだ浮彫立像で高さが65cmです。建造は比較的新しいものと思われます。
円光背や法衣は細い線彫で表現しています。手や持物など硬い造りですが、胸飾りなどは薄く微妙な表現となっています。
像容は左から宝珠に錫杖、数珠掛け合掌、施無畏印に宝珠、幢幡、数珠、柄香炉となっています。 数珠掛け合掌の姿は多くはありません。ここにはさらに丁寧にも実物の数珠がかけられていました。
施無畏印に宝珠の姿は、持物は同じでも左右の持ち手が逆で宝珠に施無畏印のほうが多数派です。
参道入口には仙川地蔵(延命地蔵)の雨屋と鉄柵内に数体の地蔵立像と庚申塔が建っています。
ちなみに六地蔵前の庚申塔は「享保十(1715)年」、外の二体の地蔵菩薩は「延宝四(1676)年」と「元禄十(1697)年」の銘が読み取れました。
季節と天気と時刻の巡り合わせでしょうか。木漏れ日を浴びて立ち並ぶ六地蔵は、一輪ずつの菊華を前にして周囲の古色から浮き出る別世界をつくっているようでした。 (2019.01)

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