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珍しい五輪塔六地蔵が二つもありました

円通山正蔵院 海章寺 中野区弥生町4-12-1

<方南通り>の東大附属前の信号を地下鉄丸ノ内線・中野新橋駅に向かう道路を北に行くと、途中左手に「川嶋地蔵尊」の堂宇が見えます。ここから斜め左の道が正蔵院の参道です。
真言宗のお寺です。山門を入って正面が本堂、右に客殿、左に墓地という配置になっています。
本堂裏手は幼稚園となっています。
六地蔵は参道入り口の堂宇の中に大きな地蔵さまと一緒に安置されています。
寺の説明書きでは、中央の地蔵尊は享保10年(1725)に建てられたもので、正面の台石には「川嶋村内の善男善女が一人も欠けず皆でこれを建てた」と刻まれているそうです。
両脇の六地蔵は宝暦7年(1757)田口平四郎の妻が願主となり、川嶋村地蔵講中で建てたものだそうです。
以前は正蔵院の境内にあったものを平成10年にこの参道入り口に移したのだそうです。
像容は持物や頭部などが破損していたりではっきりしませんが、左から数珠、柄香炉、幢幡、右に移って宝珠と錫杖、合掌、宝蓋と思われます。像高は75cm。
台石には地蔵名が刻まれています。同じく左から預天賀地蔵、放光地蔵、金剛童地蔵、右に移って金剛怒地蔵、金剛宝地蔵、金剛願地蔵となっています。通常「金剛幢」「金剛悲」という名が「金剛童」「金剛怒」となっていました。
中央の地蔵は像高160cmで、良く見る宝珠と錫杖の姿です。 (2016.11)

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