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地蔵名が染め抜かれた朱の幕が目にしみます

多宝山 成願寺 中野区本町2-26-6

地下鉄丸ノ内線、大江戸線・中野坂上駅から首都高速中央環状線・山手通りを南に歩くと右手に大きな達磨の絵が貼り付けられた塀が現れます。山門はその先にあります。
曹洞宗のお寺。境内には本堂、洗心閣、長者閣、円通閣と伽藍が立ち並びます。境内左、千体観音を祀る円通閣の裏が墓地になっています。
六地蔵は山門を入ってすぐ左に二つの石灯籠、二体の羅漢像、<ほほえみ観音>像などに挟まれて堂宇の中に納まっています。
堂宇の軒からは朱色の幕が吊るされ、それに地蔵名が染め抜きになって記されています。地蔵名はそれぞれの台石にも木札に記され立てかけられています。
左から大堅固地蔵、大清浄地蔵、清浄無垢地蔵、大光明地蔵、大徳清浄地蔵、大定智悲地蔵となっています。地蔵の像容は左から柄香炉、合掌、数珠、幢幡、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖の形です。像高は90cmです。
堂宇の右壁に100人以上の敷石供養者の名前が記された板が貼られていますが、その年度は昭和63年です。地蔵の建造年も同じでしょうか。
堂宇の横には「今昔物語」の六地蔵のお話が紹介されています。 (2016.11)

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