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石造十三仏と向き合って鋳造六地蔵

白鷺山福蔵院 正幡寺 中野区白鷺1-31-5

西武新宿線・鷺宮駅の南、妙正寺川を渡ったところにある真言宗のお寺。駅からは鷺宮八幡神社、福蔵院の広大な区域の南に回り込むことになります。
山門手前の参道には二体の地蔵立像が迎え、途中には石塔や寺号を刻した立派な石柱が建っています。
山門までの参道の左右は墓地になっています。また、左の墓地は以前は手前にまで広がっていたのが、塀と道で仕切られたので一部が境外墓地のようになっています。
六地蔵は山門をくぐったすぐ左に祀られています。立派な台座の上に62cmの比較的小さな鋳造の地蔵が、花の終わったツツジの枝に覆われるようにして並んでいます。
台石にはそれぞれの地蔵の名前を彫出した金属プレートがはめ込まれています。左から金剛願地蔵菩薩(宝珠・錫杖)、金剛宝地蔵菩薩(合掌)、金剛悲地蔵菩薩(柄香炉)、金剛幢地蔵菩薩(数珠)、豫天賀地蔵菩薩(宝珠・施無畏印)、放光王地蔵菩薩(幢幡)となっています。
この六地蔵の向かいに「十三仏」が雨屋の中に納められています。説明書きによれば不動明王(初七日)から虚空蔵菩薩(三十三回忌)まで、死後の忌日をつかさどる仏菩薩なのだそうです。八体は寛文6(1666)年を最古として貞享2(1685)年までに建造され、他の五体は寛政8(1796)年に再建されたといいます。石像で13体揃ったものは珍しいのだそうです。 (2016.05)

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