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柄の短い幢幡の持ち方に特徴

廣照山真頂院 平等寺 北区赤羽3-16-3

環八通りが京浜東北線の線路と交差したところにある真言宗のお寺。寺の北はもう隅田川です。
山門から見て正面が本堂で、右手に客殿、庫裏があります。墓地は本殿左から裏手に広がっています。本殿手前の右には巨大な改葬供養塔が建っています。左の墓地入り口から山門に向かって六地蔵堂と宝篋印塔、三界万霊塔、地蔵堂が建てられています。
六地蔵は「平成二十三年」の造立で、像高は60cmとやや小さな地蔵です。像容は左から宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、幢幡、合掌、数珠、柄香炉となっています。造りの特徴は錫杖のように建てて持つ幢幡を、短い柄の造りで柄香炉と同じように両手で水平に持っていることです。
六地蔵堂の中の地蔵は船形光背に宝珠・錫杖姿の立像で「正徳四(1714)年」の奉造と剋されています。頭髪と耳が繋がって見えお下げ髪のように見えます。顎が骨ばった四角い顔で、しっかりした意思を感じさせる表情です。
青銅の瓦を葺いた唐破風をもった本殿が雰囲気のあるお寺でした。 (2018.03)

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