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バラバラ六地蔵と3組の小さな六地蔵

十条山 地福寺 北区中十条2-1-20

JR東十条駅に近い真言宗のお寺。山門が面しているのは岩槻街道と呼ぶのだそうです。門前はちょうど工事中でした。
山門手前の左にコンクリートの雨よけに納められた六地蔵があります。先人の調査資料にも「時代も、寸法もばらばらの六地蔵」として紹介されているもので、北区のガイドブックでは「六体地蔵尊」との記載になっているようです。
像容は左から合掌の姿で高さは蓮台を除き100cm、次の3体は施 無畏印と宝珠、柄香炉と与願印、錫杖と宝珠でいずれも90cm、右の2体は数珠に施無畏印、一番右が錫杖に子供?となっていて65cmです。
子供?を抱きかかえているのは子育地蔵のイメージなのでしょうか。珍しい姿です。一番奥の地蔵は「鎌倉街道の地蔵様」と呼ばれているそうです。
境内の一番奥、南門を入ったところに「四国八十八ヶ所お砂踏み」と「母娘遍路像(救らいの像)」があり、多くの檀徒に よる寄付によって平成8年に整備されたようです。
「母娘遍路像」の左右に88体の石仏が雛壇のように並んでいますが、その中に3組の六地蔵が祀られていました。
笠を被った六地蔵と船形光背六地蔵それに丸彫りの六地蔵です。笠と船形は40cm、丸彫りは45cmの小さな像です。
笠は合掌、数珠、施無畏印、経巻、錫杖、柄香炉。船形は施無畏 印、数珠、経巻、合掌、錫杖。丸彫りは施無畏印に子供、柄香炉、錫杖、経巻、施無畏印に宝珠、数珠の姿になっています。ここでも子供を抱く地蔵の姿がありました。(2016.02)

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