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紀年銘が三つに別れる六地蔵

弘誓山観音院 良観寺 葛飾区柴又3-33-13

真言宗のお寺。京成金町線・柴又駅から柴又街道を北に行ったところにあります。京成線が柴又街道に沿って走っています。金町浄水場の前にあたり、山門のすぐ前を電車が行き来します。
柴又七福神の宝袋(布袋)尊が祀られるお寺です。本堂左手前に大きな石造の宝袋様が建っています。山門の左、外塀際に大師堂があり、境内左に庫裏、右が墓地となっています。山門の右、墓地の東端に永代供養墓が建てられ、参道との間にたくさんの<やすらぎ地蔵尊>が祀られた水子・子育地蔵尊の一角もあります。
六地蔵はその<やすらぎ地蔵尊>コーナーに背を向けて、本堂に参る人を迎えています。船形光背の浮彫で、像容は左から幢幡、宝珠、合掌、宝珠に錫杖、数珠、柄香炉です。
造立年が三つに分かれます。左の三体は幢幡の地蔵の銘から「文化二(1805)年」、次の二体は宝珠に錫杖地蔵の銘で「文化四(1807)年」、右端の柄香炉の地蔵は光背の裏に「一九八四年」の年号が刻まれていました。像高は75cmですが右端の地蔵がやや大きいようです。
<やすらぎ地蔵尊>のような地蔵をたくさん祀るお寺は他にもいくつか見かけました。機械生産のようにほぼ同じ姿形に造られています。 (2017.11)

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