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像容が見分けられない二組の六地蔵

林光山称名院 浄心寺 葛飾区新宿2-22-20

浄土宗のお寺。国道6号(水戸街道)、中川大橋東の信号、新宿(にいじゅく)1丁目バス停のすぐ近くにあります。
山門を入って右手に庫裏、正面に本堂、左手に墓地という境内の配置です。墓地側には「有無縁の廟」などの二つの小さなお堂が並び、その本堂よりに巨大な個人碑、三界萬霊無縁塔が建てられています。
六地蔵は三界萬霊無縁塔の北の側面に並んでいます。円光背を持った丸彫り立像と船形光背に浮き彫り立像の二組です。
どちらもかなり古いもののようで円光背や船形光背が損傷したり、像容が溶けたり欠けたりしています。
丸彫りの六地蔵は像高が90cmで、像容は左から宝珠に錫杖、幢幡?、宝蓋?、合掌、数珠、香炉?の順です。
船形の六地蔵は像高が70cmで、宝珠に錫杖、宝蓋、如意?、?、数珠、柄香炉です。
判りづらいと思いますが、丸彫りの幢幡?、宝蓋?と香炉?を写真でお見せしています。
三界萬霊無縁塔の中の傷み具合や苔のつき方の似たものを探すと「正徳二(1712)年」という観音坐像が六地蔵のすぐ上に安置されていました。六地蔵の建造年も同じくらいでしょうか。
ここは立増寺への道筋なので立ち寄ってみて、二組の六地蔵に巡り会えました。 (2018.01)

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