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境外墓地に不思議な名前の六地蔵

竜灯山権現院 安福寺 葛飾区西水元1-7-19

足立区との境界となっている中川の堤防の近くにある真言宗のお寺。道路から境内に入ると長い参道の右手が墓地になっています。白壁石柱の山門内はよく手入れされた松を配して正面に本堂があり、その左横も墓地となっています。
その墓地の中に当寺の秘仏・夕顔観音にまつわる石祠と石灯篭があります。
安福寺にはもう一つ墓地があります。参道を出て道なりに行くと一区画の住宅地を挟んだところが境外墓地です。入り口手前の道路塀の凹みに六地蔵が祀られています。
船形光背を持った六地蔵で、像高は75cm。制作年は光背の文字に「享保廿(1735)?卯天七月建之 飯塚村真言講中」と読み取れますので300年くらい前と思われます。
一躰ごとに地蔵名が彫り込まれていましたが、今まで目にしたことのない名前です。はっきりとは読み取れませんが「天月地蔵(合掌?)」「天福地蔵(幢幡)」「晝衣地蔵(宝蓋)」「天華地蔵(柄香炉?)」「枳理地蔵(数珠)」「黒衣地蔵(宝珠に錫杖)」と思われます。地蔵名の後の()内は像容=持物・印です。 (2016.01)

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