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天澤山麟祥院 文京区湯島4-1-8

東京大学本部と湯島天神の間、ある年代の人には懐かしい「本富士警察署」と通りを隔てて隣に位置する臨済宗のお寺です。春日局を開基とし、報恩山天澤寺として創建されましたが、局の死後、法号に因んで改号されたそうです。墓地には春日局墳墓の外関係者の墓があります。
春日通りに面して山門があります。境内は山門の左に広がり、左に鐘楼、右に本堂があります。鐘楼に沿った塀沿いには一列にた くさんの石仏が奥の墓地近くまで並んでいます。
本堂は生垣に囲まれた内庭をもっています。ちょうど紅白の牡丹が咲き乱れていました。 墓地は境内の左奥にあります。本堂左手に水屋があり、それに向かい合って瓦屋根の雨屋に六地蔵が祀られています。
かなり傷んでいますが顔の彫りに特徴があります。細い鼻筋から小さな口となり、可愛い二重顎が造られています。
像容は左から宝珠と錫杖、数珠、合掌、如意?、柄香炉、幢幡で、像高は90cm弱です。台石には「享保(1716−35)」の年号が見えました。 (2016.04)

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