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子育地蔵の八面台石に大きな六地蔵

金龍山 大円寺 文京区向丘1-11-3

曹洞宗のお寺。本郷通りと国道17号の間にあります。国道17号側から入ると正面が山門となります。
山門正面に「炮烙地蔵尊」が安置されています。八百屋お七の事件は、ここからの出火が原因といわれ、地蔵尊はお七の大罪を救うため、お七の身代わりとして安置されたのだそうです。
山門を入って左にカーブを切ると正面に本堂があります。その左手前に円光背に錫杖を持ち、幼児を抱えた子育地蔵の丸彫り立像が建っています。
八角形の台石だけでも高さ150cmはあり、その上に円形台石、蓮台、地蔵菩薩像となりますので、はるかに見上げる大きさです。
その八角形の台石の六面に六地蔵が浮き彫りされています。正面と裏面には梵字が刻まれています。
像容は左奥から柄香炉、数珠、合掌で梵字の右が幢幡、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖となっています。像高は90cmです。
子育地蔵の台石に六地蔵が刻まれているのは想定外でした。見逃すには大きすぎますが、それでも偶然に見つけた喜びも大きいものでした。
また、境内の右、子育地蔵の正面には六面の火袋に四体の地蔵を刻んた灯篭もありました。地蔵はいずれも合掌の姿です。
本堂左の出入り口を出ると、通りを隔てて「無量寿」の板額のかかった小さな門があり、囲い塀の中が墓地になっています。
入ってすぐ右に雨屋があり、天井から吊るされた沢山の千羽鶴とともに丸彫りの六地蔵が祀られています。姿は左奥から宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、幢幡、合掌、数珠、柄香炉となっています。像高は75cmです。
墓地の一番奥には西洋砲術で有名な高島秋帆の墓があります。 (2016.10)

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