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円光背を持った美しいお地蔵さん

霊明山 大林院 荒川区西尾久3-9-5

都電荒川線(南)と隅田川(北)に縦に交わる二本の道路・みずき通り(西)と尾久橋通り(東)に囲まれた地域に四つのお寺があります。小台駅と宮ノ前駅の中間にある曹洞宗のお寺。
大林院の少し手前に尾久八幡神社があります。明治の神仏分離以前は願勝寺が別当寺としてここにありましたが廃寺となったので、その後大林院が継承したのだそうです。
山門の左手前で黒い金属塀を背にして赤い前垂れの色鮮やかな六地蔵が迎えてくれます。
建造年代は昭和55年だそうで、像高85cm、円光背を持った丸彫り立像の美しいお地蔵さんです。
像容は左手前から宝珠に錫杖(地獄)、宝珠に施無畏印(餓鬼)、両手で幢幡(畜生)、両手で数珠(修羅)、合掌(人)、両手で柄香炉(天)と六道順に並んでいます。
山門を入ると正面に本堂と右に墓地があります。墓地手前の一角に地蔵立像や不動明王の石板や石灯籠が祀られています。寺の説明にある正和5年銘の板碑は見つけられませんでした。(2016.02)

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