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「きくばり地蔵」と命名された六地蔵

普賢山新幡随院 法受寺 足立区東伊興4-14-8

尾竹橋通りの西、東伊興4丁目のこの辺りには10ヶ寺ほどが集まる寺町になっています。そのひとつがこの浄土宗のお寺です。
尾竹橋通りとクロスする道に面して石柱鉄扉の山門があります。山門の左には寺号を刻した石柱と「怪談・牡丹燈籠」と刻した石碑が建っています。
山門を入ると右手に六地蔵と大きな布袋像が参詣者を迎えます。布袋像は2mを超えようという大きな像で、周りに小さな六福神が取り囲んでいます。左には竹林がありその奥が本堂となっています。
正面は墓地に向かう参道で左右に燈籠、右に子安地蔵のお堂があり、その裏が水屋となっていて墓地が広がります。
六地蔵の雨屋には「きくばり地蔵」の提灯が軒に吊ってあります。像容は左から柄香炉、合掌、数珠、 経巻、宝珠・施無畏印、宝珠・錫杖の姿で、像高は80cm。
造りに取り立てて特長はありません。強いていうなら、衣の裾から見える足先が立派なことくらいです。
布袋には「かもしだす かていえんまん ほていさま」、子安地蔵には「さずかり だきあげ 地蔵」のコピーが刻まれています。
境内のあちこちに、いろいろな姿をした小さな小僧の石像が目に止まりました。布袋像から小僧像までいずれも新しい作のものです。
尾竹橋通りに面した東門の内側にも「怪談・牡丹燈籠」と刻した石碑が建っていました。 (2016.10)

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