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一茶にも出会った?六地蔵

幡勝山成就院 炎天寺 足立区六月3-13-20

真言宗のお寺です。
東武伊勢崎線・竹ノ塚駅の南800mのところにあります。線路に沿って建つ広大な竹の塚第2団地の南端棟の南区画です。
区画の北半分は六月八幡神社、南半分が炎天寺です。
東の山門を入ると左に墓地、参道奥に本堂と客殿、その裏も墓地となっています。
参道右、六月八幡神社との境界の塀際に馬頭観音石碑、如意輪観音像、丸彫や船形光背の地蔵立像、庚申塔などとともに庚申堂、線刻地蔵石版堂、六地蔵堂が並んでいます。
六地蔵堂内には丸彫の六地蔵とその前に小さな舟形地蔵が四体、丸彫地蔵が一体が祀られています。
六地蔵は像高60cmで、像容は左から宝珠に施無畏印、幢幡、宝珠に錫杖、合掌、柄香炉、数珠の姿です。
前の小さな地蔵は丸彫も船形も全て宝珠に錫杖の像容ですが、錫杖の形がみんな異なっていました。
六地蔵は何重にも帽子、前垂れを着けています。見える顔立ちは鼻、口は小さめで、目はやや腫れぼったい造りになっています。像全体に粗い鑿痕を残したままの仕上げです。
お堂の奥壁には「無財の七施」の額がかかっており、六地蔵の前垂れには般若心経が書写されていました。
小林一茶が当寺所縁の俳句を残したので、句碑を建て、「一茶まつり」と法要を行なっているそうです(写真=一茶像と福蛙)。 (2019.11)

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