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平成六年生まれの新しい六地蔵

関原山不動院 大聖寺 足立区関原2-22-10

北は西新井大師、南は荒川、東は東武スカイツリーライン、西は日暮里舎人ライナーに囲まれたちょうど中間にある真言宗のお寺で「関原不動尊」と呼ばれています。尾竹橋通り関原2丁目バス停を北東に入ったところにあります。
山門手前右手、通り沿いに「関原山不動明王」の石柱、「良弁作 不動尊道」石柱と不動明王坐像、「関原山」石柱と不動明王坐像の三石塔が並んでいます。
いずれも相当古いもののようです。しかし、二つの石柱と不動像は一組のものかどうかわかりません。中央の「良弁作 不動尊道」石柱は側面の「これより二町」の文字からも道標だったものです。ちなみに「良弁作 不動尊」は秘仏本尊で木造だそうです。
山門の左手にも黒い大きな石の台座の上に「堀留講中」の台石、さらに「関原不動尊」が刻まれた不動尊にも見えそうな緑色の石が建っています。台石には大勢の人の名前が刻まれています。
境内は斜め左に大きな本堂がそびえるように建っています。本堂の左から裏手と境内の右手が墓地になっていますが、伽藍の大きさに比して狭い墓地です。本堂奥に庫裏、山門正面に銅屋根の建物が二つありますが、小さな方が古い手水場で、大きな方が不動尊を祀るお堂です。
六地蔵は境内右手の墓地を背にして無縁精霊、戦没英霊の仏塔と共に祀られています。像高は蓮台込みで75cmと小さめです。像容は幢幡、宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、柄香炉、合掌、数珠となっています。
横に立つ大きな諸霊供養塔の銘には平成六年に建立されたとありますので、六地蔵も同じときに奉納されたのかもしれません。
巨大な本堂に目を奪われますが、境内はやや殺風景です。よく見ると「天保三(1832)年」造の石の手水桶のように古いものが散在していそうなのですが。 (2017.12)

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