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狭い境内で新しい六地蔵が目を引きます

關門山地蔵院 延命寺  多摩市関戸5-24-3


京王線・聖蹟桜ヶ丘駅の南東、直線距離にして700mにある時宗のお寺です。
歩いて裏門に出る道もありますが、結構遠くて分かりにくいので、聖蹟桜ヶ丘駅から出るバスに乗るのが賢明です。一つ目の大栗橋バス停です。
関戸古戦場跡の地蔵を安置したお堂があり、その左の細道を北に入ります。途中からさらに道幅は狭くなります。不安を乗り越えたところで山門に出会います。
境内は狭く、山門正面に寺務所、右斜め前に本堂、山門右横に犬猫墓の建物があり、水屋と墓地は境内の東寄りにあります。
六地蔵は山門左手に建てられています。
基壇の銘によれば平成十年に奉造されたようです。
像容と地蔵名は宝珠に錫杖(檀陀地蔵)、宝珠に施無畏印(宝珠地蔵)、数珠(宝印地蔵)、経巻(持地地蔵 )、合掌(除蓋障地蔵)、柄香炉(預天賀地蔵)で、像高は62cmです。
持物は大き目の造りで、整った顔立ち。石材は僅かに緑がかった色合いに見えます。
堂宇内の釈迦如来坐像は鋳造で二重の円光背を背負っています。
狭く雑然とした境内で、本堂前の釈迦如来の坐像とこの六地蔵だけが目に飛び込んでくるのが不思議な気分です。 (2019.09)

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