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街道脇に古い六地蔵がありました

嶺雲山  玉林寺 立川市西砂町6-25-1


臨済宗のお寺です。
西武拝島線・西武立川駅の北西600m、五日市街道と殿ヶ谷街道(宮澤中央通り)の交差点に位置します。
五日市街道に面して寺号を刻んだ石柱が建ち、その奥に太い石柱が建つだけで扉も何もありません。
正面植え込みの奥に本堂と庫裏があり、その裏手が墓地です。
本堂手前の植え込みの左端に六地蔵を祀る雨屋があります。石柱台に厚めの蓮台の上の六地蔵の像高は70cmです。
台石にはそれぞれ「庚明和七(1770) 講中三十六人 寅八月六日」などと刻まれていた様ですが、風化などで欠落して読めない台石もあります。
像容は左から拱手(写真)、宝珠に錫杖、幢幡、合掌、数珠に蓮華?、両手で宝珠となっています。
蓮台と地蔵の足の組み込み部分に破損の跡が見られますが、胴体には破損はない様です。
全体にずんぐり系で、彫りは柔らかです。頭部の造りは小鼻のない長めの鼻、細く彫り出された耳たぶ、しっかり大きく見せる僧綱襟が目に止まりました。
帽子と涎掛けは比較的新しく着せてもらったものの様ですが、供花が枯れていたのは寂しい気がします。
街道の交差点にありますが、石柱と本堂だけといったお寺で、見過ごしてしまいそうでしたが、古い六地蔵が保存されていました。格子柵があってうまく撮影できませんでした。 (2019.08)

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