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墓地角の石仏・石塔コーナーに小さな六地蔵

法在山 徳昌寺  青梅市和田町2-425

JR青梅線・宮の平駅の西南1300mにある臨済宗のお寺です。
青梅駅からのバスで和田町会館前・バス停が最寄りです。
参道、山門と言えるようなものはありません。会館前を過ぎて右を見ると全面が障子の本堂が目に入ります。
左には水屋があるだけで、その奥、境内の南は丘の斜面に作られた墓地です。
見渡して見ても新しい墓石が丘の頂上まで広がっていて、六地蔵は目に止まりません。
仕方なく、墓地の上まで登って見ると、西の端の一角に石仏、石塔を祀ったコーナーが見え、六地蔵も祀られていました。
六地蔵は「三界万霊??」と刻んだ石碑を中央にして、左右に三体ずつ並んでいました。
小さめの地蔵立像で像高40cm、蓮台はなく四角い台石の上に乗っています。全体にかなり風化が進んでいて、頭部には修復が見られます。
像容は左から合掌、?、数珠、香炉、?、宝珠に錫杖です。大石の一部は地面に沈んでいますが、前面に地蔵名が刻まれていたようで、「無」「陀」の字が見えました。
六地蔵の近くに二つの丸みを帯びた石碑が並んでいて、一つには大きく「地蔵尊」の陰刻があり、もう一つには宝珠に錫杖持ち地蔵の線刻がなされていました(写真)。線刻絵の石には「慶応二 (1866」)丙寅四月」の銘がありました。
門も、塀も、囲みらしきものが何もないお寺でした。 (2020.01)

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