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円光背に首飾りの六地蔵

寶龍山 宗泉寺  青梅市吹上385

JR青梅線・東青梅駅の北東1300mにある曹洞宗のお寺です。
河辺駅からのバスで宗泉寺バス停が最寄りです。
バス道・城山通りには寺号を刻んだ石柱と三面六臂の馬頭観音坐像が迎えます。
参道正面には石段が控え、本堂の屋根が見えます。道は左右にわかれ、左は墓地方向へ、右は寺務所方向に通じます。
六地蔵の雨屋は石段下、右手にあります。六地蔵は像高60cmと小さ目です。右上には巨大なカヤの木が立っていて、圧し潰されそうです。
円光背を持ち首飾りをしている地蔵の像容は宝蓋(宝印)、柄香炉(法性)、払子(地持)、合掌(宝性)、幢幡(陀羅尼)、宝珠に錫杖(鶏兜)です。()内は台石に刻まれた地蔵名です。
持物の払子は獣毛や麻などを束ねて柄を付けた者ですが、立川市の寺院で二、三回出会ったように思います。合掌地蔵が左手に数珠を掛けているのもあまり見かけません。
また、円光背の輪郭に赤色、眉と白毫に墨が入っていました。六地蔵の造りとは直接関係ありませんが、以前にも見たように思います。何か謂れがあるのでしょうか。
台石の左側面にはそれぞれ施主名が刻まれています。また左脇に立つ六地蔵尊改修記念碑には役員名と石工名、建造年(昭和三十三年)、住職名が刻まれています。
墓地は本堂左からの急な上り坂を登る斜面にあります。登って見渡すと本堂裏にかなりの面積で広がっています。高さは本堂の屋根を見下ろすくらいです。 (2020.02)

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