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山並みを背に立つ六地蔵

愛宕山明王院 即清寺  青梅市柚木町1-4-1

JR青梅線・日向和田駅の西北、直線距離で1300mにある真言宗のお寺です。
青梅駅からバスで即清寺バス停が最寄りです。吉野街道を挟んで当寺と大聖院があります。
吉野街道に沿う脇道に山門に向かう長い石段があり、その右にたくさんの石仏、石塔が並んでいます。
その中に両手で童子を抱き上げる地蔵坐像(写真右上)、左手に童子、右手にでんでん太鼓を持つ地蔵坐像(写真右下)が祀られています。
現場では分かりませんでしたが、資料によると前者は「持上(もちあげ)地蔵尊」といい、明治十六年建造だそうです。
仁王像を持つ山門の手前左右に三体ずつ祀られた六地蔵があります。
立派な基壇と地蔵名を刻んだ石柱台の上に立つ像高60cmの丸彫立像です。
共に奉納された?灯篭によれば昭和五十九年の建造のようです。
像容と地蔵名は山門に向かって右側の左から宝珠に錫杖(禅林)、経巻(無二)、数珠(護讃)、向かって左の左から合掌(諸龍)、柄香炉(伏勝)、宝珠に施無畏印(伏息)です。
柄香炉は柄の先に帽子付きボールがぶら下がっているような形です。
山門側から見ると、向こうの山並みを背景にそびえ立つ地蔵像で、雄大な景色です。
裏山一帯には四国八十八か所霊場となっていて、各寺の本尊名を刻んだ石碑をお参りするようになっています。 (2020.01)

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