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沓を履いた造りの珍しい六地蔵

住吉山 延命寺  青梅市住江町82

JR青梅線・青梅駅の東南300mにある臨済宗のお寺です。
旧青梅街道を東へ行き、秋川街道とぶつかる手前にあります。町名は異なりますが宗建寺とは斜め隣となります。
南の道路に面した墓地の中央を分ける山道、山門が正面らしいのですが、東道路側の車の通れる通用口?から入りました。
正面奥に呑竜堂、それから右に本堂、庫裏、厄除け観音堂を抱くように五重塔、そして円柱が建つ通用門となります。
山門は庫裏の正面にあります。
六地蔵はその山門の外側(墓地側)の左右に三体ずつお堂内に祀られています。台石には地蔵名が刻まれています。
山門に向かって左のお堂には柄香炉(法?性)、合掌(宝性)、数珠に施無畏印(持地)、右のお堂には幢幡(宝印)、宝珠に錫杖(鶏?兜)、両手に宝珠(陀羅尼)の地蔵が入っています。
持物姿で比較的珍しいのは両手を袖口に隠して(拱手)宝珠を持つ姿と左手数珠に右手施無畏印の姿です。
造りで面白いのは幢幡の飾りが肩から膝あたりまで大変長く作られていることと、足に沓を履いていることです。沓を履く六地蔵も珍しいと思います。さらに指の表現がからりリアルっぽく造られています。
いつ頃の作か判りませんが、見所の多い六地蔵です。像高は85cmです。
東道路の壁に沿って五体の石仏が並んでいます。そのなかの一体に円光背の地蔵立像があります。
台石には「笹の地蔵尊」と刻まれていますが、そばの古い小さな立て札に墨文字で「おねしょがなおりますように」と書いてありました。 (2019.12)

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