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江戸・本所の石工、虎次郎作の六地蔵

祥高山 東禅寺  西東京市住吉町1-2-12

西武池袋線・ひばりヶ丘駅と西武新宿線・田無駅の間には保谷四軒寺といわれる寺院や路傍に市の文化財に指定された石仏や石塔などがたくさんあります。
ここは保谷四軒寺の一つで曹洞宗のお寺です。ひばりヶ丘駅から<はなバス>の都道36号線・消費者センター停留所の一筋西にあります。
山門を入ると左から墓地、本堂と唐破風のある建物、右には板塀に囲まれた建物となっています。
六地蔵の雨屋は本堂左手前、墓地入り口にあります。中には主尊の坐姿地蔵を中央に左右に三体ずつの六地蔵が祀られています。
像容は中央が円光背・両手に宝珠の坐姿地蔵、六地蔵は左から宝珠に錫杖、合掌、幢幡、宝蓋、宝珠に数珠、柄香炉の地蔵立像です。
持物の数珠の地蔵は両手で持つのが一般的ですが、ここでは宝珠と数珠を持っています。頭部は全てやや下向きの姿勢です。像高は坐姿が46cm、立像が62cmです。
主尊の石柱台には正面に「万延元? 三界萬霊 申四月?」側面に「天下泰平 五穀成就」が見えます。
説明板には「万延元(1860)年」の造立で、上宿、山合、三軒屋、又六の信徒が願主となって建てたもの。石工は江戸・本所の石工、虎次郎。経典の手本にしたがって正確に造形されたもの」とあります。
(2018.11)

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