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道路脇の小さなお堂の中で

六角地蔵石幢  西東京市西原町2-5-43

西武新宿線・田無駅の北1km、所沢街道(都道4号線)が五叉に別れる南角の小さなお堂の中に収められています。
西東京市には六角地蔵石幢が三つありますが、これはそのうちの一つです。
説明板によると「安永八(1779)年」に田無村地蔵信仰講中四十三人によって建立されたものだそうです。
当時、道路が六叉に分かれていたので道路名を刻んで道標とし、各面に地蔵尊を彫刻して旅人の平安と交通安全を祈ったものだといいます。
確かに地蔵像の上部に「安永」「大吉日」「天下泰平」「田無村講中」など、蓮台下部には「右江 みち」などの文字読み取ることができます。
基壇も含めた高さが140cmで、浮彫り像の高さは45cmです。像容は(写真は左から)正面=宝珠に錫杖、右=宝珠に数珠、右裏=幢幡、真裏=合掌、左裏=宝蓋、左=両手で香炉(?)となっています。
他の二基の六角地蔵石幢は一つが田無駅と西武柳沢駅との中間、西武線踏切脇に、もう一つは西武池袋線・ひばりヶ丘駅東南の<又六石仏群>にあります。 (2018.11)

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