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五差路の角の雨屋に五基の石仏群

又六石仏群  西東京市住吉町3-18

西武池袋線・ひばりヶ丘駅と西武新宿線・田無駅の間には保谷四軒寺といわれる寺院や路傍に市の文化財に指定された石仏や石塔などがたくさんあります。
ひばりヶ丘駅から<はなバス>で三つ目・又六停留所の北、都道36号線・又六信号5差路にあります。
青銅葺きの屋根に格子壁囲いの雨屋の中には中央に六地蔵石幢、右に二基の地蔵石版、左に二基の庚申塔が納められています。
説明文によれば、六地蔵石幢は「安永五(1776)年」の造立、庚申塔は元禄十(1697)年と寛政十(1798)年、地蔵石板は二基とも明治三十(1897)年の造立だそうです。
六地蔵石幢の像容は正面が宝珠と錫杖、右前が柄香炉(写真上右)、右奥が数珠、裏面が両手宝珠、左奥が合掌、左前が幢幡(写真上左)となっています。
塔身上部、地蔵像の上に正面「国家安(全?)」左前「為二世安穏」右前「天下泰平」の祈願文が読み取れます。像の下にも四面に地蔵尊の功徳を刻銘してあるそうです。
笠が二つ重ねになっているのが気になるところですが、上が四角、下が六角なのもさらに気になります。上の笠は後から重ねたもの?
地蔵石板の側面には二基ともに「北足立郡上保谷村 又六講中三十人」と銘があります。寛政十年の庚申塔の青面金剛像の周りにも「奉造立 庚申塔」「北足立郡上保谷村 又六講中十七人」「世話人 ◯◯◯◯」との銘が見えました。
狭い空間に四基が納まっていて、光線の状態もよくないので撮影に困りました。 (2018.11)

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