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整備された石仏群の中に六角柱「群霊塔」がありました

榮見山 観音院 武蔵野市境南町2-4-8

JR武蔵境駅のすぐ南に隣接する曹洞宗のお寺。山門は東南角にあリます。西塀に沿って研修館に向かう参道の右から境内の北の端まで境内の南半分が墓地です。
山門正面に研修館、その右に本堂、さらに右に庫裡があります。山門の右に鐘楼と回廊で繋がったが仁王門あり、墓地の西端を区切るかたちになっています。本堂からは正面の仁王門をくぐって墓地に。
研修館の前に、西塀を背にして中に地蔵菩薩が祀られた小さな雨屋があります。その雨屋と大木の間に石仏を集めた場所があり、その一番前に六地蔵塔が建っています。
3年前に訪れた時には、石仏群の中に捨て置かれたように、台石から傾いたままの状態になっていましたが、この度は石仏も含め整然と並べ直され、六地蔵塔は新しく香炉、花立を備えた形で安置されていました。
大きさは二段の台石を含めて高さ125cm、竿の幅30cmです。一面17cm幅の中に像高40cmの円光背のある地蔵立像が浮彫りされています。
像容は正面が宝珠に錫杖の姿、右が幢幡、右裏に数珠。左に柄香炉、左裏が宝蓋、真裏に合掌となっています。
水鉢のある台石には「群霊塔」と大きく刻まれ、建造年(昭和十九年)と願主名がありました。
墓地入口近くに来迎阿弥陀如来像を安置する雨屋があります。境新田の開拓者追善のために、天和2年(1682)に造立されたものだそうです。
再訪した甲斐があり、六地蔵塔の裏面の像容も知ることができました。 (2015.10)(2018.09)

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